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ピアノも《ホームポジション》の考えかたでかんたんにメロディがひけるようになる「みつる式タッチタイピングピアノ」

タッチタイピングご存じですか。手元をみないでタイプすること。「ブラインドタッチ」ともいいます。できるとパソコン作業が圧倒的にラク。Webで仕事をするなら身につけたほうがよい技術です。おなじようにピアノの演奏にも手元をみないでひく「ブラインドタッチ」があって上達に必須とされています。同じ言葉ですね。でもこの二つ。大きな違いがあります。この記事ではその違いを紐解きながら、鍵盤の経験のないひとでも「ピアノがひけるようになる」確実な方法を説明していきたいと思います。

この記事でわかること

  • 「ピアノがひける」ようになる
  • 僕たちの実現したいこと
  • メロディを覚えるためには
  • 英米式の階名とは
  • タイプとピアノのブラインドタッチ
  • 「みつる式」は手元をみてOK
  • メロディ+コードで曲は完成

記事の途中ですが

これまで「みつる式タッチタイプピアノ」の名称をつかってきましたが「みつる式タッチタイピングピアノ」を正式名称に、「みつる式タイプピアノ」を略称にしようとおもっております。タッチタイピングが正しい言い方のためです。少し長くなりますがよろしくお願いします。

もうひとつ本記事の「みつる式タッチタイピングビアノ」のひきかたについての説明は10分を目標に動画にまとめたいと思います。これまでこのブログでは曲の動画を提供してきましたが、みつる式のひきかたについては文字でお伝えしていただけだったからです。動画編集にも少しなれてきました。現在の知識の範囲ですがなんとかトライできると思います。「みつる式」の解説動画もたのしみにお待ち下さい。

「ひけるようになる」の中身

たとえばの話ですがすごく音楽にうるさい人がいて「僕はホロヴィッツの演奏しか認めない」と言ったとしたらどうでしょう。そのひとにとってはホロヴィッツのようにひけないとピアノをひいたことになりません。でもそれってホロヴィッツにしかできないことですよね。クラシックピアノがひけるかたはみなさんご自身の演奏に芸術的な理想をお持ちだと思います。僕はそのことを心からリスペクトしています。ただ僕がやりたいことはそれではありません。

やりたいことは

動画サイトやTVでかっこいい音楽が聞こえてきたとき、そのメロディを歌って追えるようになることなんです。いわゆる耳コピ。理由は自分もかっこいい曲・いい音楽がつくりたいから。すごく単純な動機なんです。でも僕ができた方法なら同じように聞いた曲を歌ってみたいひと、演奏してみたいひとにとってもかならず役に立つはずです。

メロディをおぼえるのに一番いい方法

おぼえるためには正確にくりかえすこと。つまりメロディを一番かんたんな方法で「あらわしてそれをもう一回リピートする」ことができればOKです。それにはDo Re Miの階名でうたうことです。Do Re Mi Fa So La Ti の階名は英米式。耳慣れないと思いますがメロディに出てくるシャープとフラットを含む12音17種類の鍵盤全部の音をすべて「うたう」ことができるので結局一番かんたんです。母音+子音の組み合わせになっているのがミソ。シャープ(半音上にあがった音)は子音がi(小文字のアイ )に変化します。例外はありません。フラット(半音下にさがった音)は子音がe(小文字のイー)に変化します。ReだけフラットするとRaになります。これはReが最初から子音がeだから。それ以外は例外なくeに変化します。こんなふうに超シンプルなルールで鍵盤の音が全部うたえるようになります。

Do Di/Ra Re Ri/Me Mi Fa Fi/Se So Si/Le La Li/Te Ti

これで全部。/をはさんでいるのは同じ音。もとの音からシャープでよぶかフラットでよぶかの違いです。

黒鍵がむずかしくかんじる理由

Do Re Fa So LaがシャープしたDi Ri Fi Si Li やRe Mi So La TiがフラットしたRa Me Se Le Te。知ってましたか?普通のDo Re Miのときピアノの鍵盤で黒鍵盤のところです。5音10種類もあるのにいままで名前もしらなかったんです。これでは歌えるはずがありませんね。あなたは音感がわるかったわけではないんです。単に音の名前をおそわっていなかっただけ。知ってしまえば登場回数が少ないだけの普通の音です。たとえばFiの音。鉄腕アトムの曲で覚えてください。この時はまだ動画に字幕をいれていないので、Faの右側。文字なしで濃い緑色に表示されているところがFiです。

階名のDo Re Miバージョンアップに必要なこと

見ていただいたとおり英米式の階名はカタカナドレミとそれほど大きく違うわけではありません。RとLの歌い分けが必要になりますがだいじょうぶ。YouTubeには発音の違いの解説動画があります。意識して発音してみてください。Reは「ウェ」っぽくLaは「ンラ」っぽく聞こえます。

何度も紹介していますが実際に歌っているところはこんな感じです。

ピアノのブラインドタッチとは

ちょっと長くなりましたが以上でピアノの鍵盤の上になにが書いてあるのかがわかりました。タイプライターの場合はキートップにはアルファベット。タイプライターのタッチタイピンクではこれを見ないで押す(見ないで押すのでブラインドタッチとも言う)ということになります。ピアノの場合は階名になります。 動画でもわかるとおり階名は自由にDoの位置を変えられますので鍵盤に書き込むことはできません。でも書き込む以前の問題なのかもしれないのです。とあるピアノの先生が手元を見ていてはひけるようにならないとおっしゃっているのを拝見しました。ピアノにむかう姿勢や呼吸法が大切という話も聞きました。これはつまりどういうことかというとピアノの88鍵盤を3次元的に自分との位置関係において正確に捉えるということなのです。これを聞いただけで子供のときから何年もかけて習得される技術であることがわかりますしピアニストはリスペクトされるべき存在であることがわかります。

重要なのは見ないことではない

タッチタイピングで重要なことは手元を「見ない」ようにすることではありません。ホームポジションを設定していつも同じキーは同じ指で押すようにすることです。その結果、自動化されて文字を見れば自然に指が動くようになるのがポイントなのです。そうなると見なくても押せる。手元を見ないのはつまり結果。ピアノのブラインドタッチも同様でおそらくですが大事なのは88鍵盤の位置を音高とともに体得していることではないかと推察されます。つまりピアニストにとっては鍵盤全体がホームポジションということになります。

「みつる式」の場合手元は見てOK

おなじ鍵盤を使いますがピアニストのマネをすること自体が時間の無駄で無意味なことはわかっていただけたと思います。うまくひけるはずがありません。使う楽器は同じでも僕達がするのは別の事。ホームポジョンを把握するために手元はしっかり見て下さい。右手の親指・人差指・中指・薬指。この4本だけを使います。白鍵でためしてみましょう。中央のC4に親指をおきます。指はひろげていませんのでそれぞれ隣の鍵盤に指がのります。これがホームポジョン(その1)。ひいてみてください。Do Re Mi Faとなります。それではこんどは薬指Faのとなりの白鍵に親指をシフトしてください。手の形はたもったままです。4本指を鍵盤にのせて下さい。これがホームポジション(その2)。ひいてみてください。するとSo La Ti Doがなります。これで1オクターブの音階がひけました。タイプライターの場合ホームポジションは1か所でしたが、ピアノの場合は1音階に2か所ずつ。それが高い方と低い方に繰りかえし現れます。親指を置く位置はDo かSo と決まっていますからそれをしっかり確認するためにも鍵盤はよく見てかまいません。

ピアノのホームポジションは移動できます

CからはじまるDo Re Miをひきました。ここで覚えてほしいことはひとつだけ。中指と薬指がいつもすきまなく隣り合った鍵盤をひくということ。中指と薬指がつねに密着している感覚を覚えてください。他はすべて鍵盤ひとつ飛ばし。 ピアノのホームポジションの本質は音階を反映したこの「手の形」です。タイプライターの場合ホームポジションはひとつだけ。固定でした。ピアノの場合はDoになれる鍵盤は先ほどのCを含めて12あります。つまりホームポジション(その1)は12個。ホームポジション(その2)の12個を合わせれば24個になります。でも心配しないでください。ホームポジションの「手の形」は先ほど説明した形のたった《ひとつ》しかありません。おなじ「手の形」ですべてカバーできます。僕がピアノにもホームポジションがあると言っているのはこれが理由です。目で見ながらで結構です。お手持ちのキーボードのすきな鍵盤に指をのせてそこからDo Re Mi Fa So La Ti Doがひけることを確かめてみてください。コツは手の形を保って指の階名を鍵盤に張り付けていく感覚を覚えることです。やってみていただくと分かると思いますがホームポジョンの半分は他のキーの使い回しです。例えばkey=Cの後半はkey=Gの前半と共通。つまりホームポジションは12種類しかありません。スタートする鍵盤が12しかないことを考えればこれは当然のことですね。

なにが自動化されるのか?

タイプライターの場合はアルファベットを思い浮かべたら自動的に指が動いてそのキーを押すという事が実現できていました。「みつる式」の場合も同様に階名を聞いたら自動的に指が動くようになります。ミスタッチがなくなるのはタイプライターの場合と同じ。どの指を使うとかどのように指をくぐらせるといった運指を考えなくてよくなるので、メロディの階名を覚えることに集中できます。また音と音の物理的な距離は指が覚えているので記憶が強化されてメロディの階名自体も覚えやすくなります。たいせつなのはホームポジションを意識すること(とくに親指をおくDoとSoの位置)と同じ階名の音は毎度同じ指で押すこと。このふたつです。タイプライターのタッチタイピングとまったく一緒てす。

タッチタイピング参考動画

そのタッチタイピングですがこちらも参考動画が沢山あります。一例としてご紹介します。自分も参考にして「みつる式タッチタイピングピアノ」の解説動画をつくりたいと思います。

「みつる式」 の習得後は?

「みつる式」でメロディはひけるようになっています。あとは伴奏。左手でコード(和音)をおさえましょう。最初はコードチェンジのタイミングで押さえっぱなしでOKです。これで両手びきの完成。1曲ひき切ることができれば「ピアノをひける」を自称してかまわないとおもいます。メロディは完全に覚えている訳ですから。現在このブログでは「すてきなピアノえほんDX」の曲をご紹介しながら「みつる式」の解説をしています。現在33曲中の7曲まで終っていますが、すべての終了後はそうした曲演奏の参考動画もつくっていけたらと思っています。

普段はこんな動画をつくっています

知っている曲でないと自分が正しくひけているかどうかわからないですよね。だから僕の参考曲はいつもみんな知っている曲です。

円楽さんはいつもTVにいるのが当たり前の存在だったので寂しいです。長い間ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。

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みつるの音感がよくなるブログ

そのひとなりの楽しみが味わえること以上に大切なことはありません。音楽だってプロではないアマチュアなりの楽しみ方があっていいはず。ピアノだって誰もが演奏家を目指さなくてももっと楽しくひけるはず。このブログも作曲も全ては自分の楽しみのためにやっていることです。でも自分が楽しんでいないことはきっと相手にも伝わらない。僕の見つけたちょっとしたコツや知識がみなさんの楽しみにつながることを心から願っています。

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