音感を維持するために毎日こんなことをやっていますよ~と。そんなお話を以前しましたが、続けるうちにだいぶ簡略化されています()。今回は「右手の音階」について現状のものを譜面にしてみました。PSS-A50でなくても2オクターブでひけますのでDTMerのみなさんもお試しください。これが身につくことで思わぬ副次効果がありました。応用編ですね。それもあわせてこの記事で共有したいと思います。

この記事でわかること
- いまはこんな感じでひいています
- 音階をひいていて身に付くのは?
- サークルオブフィフスの順番
- 激ムズだった順番をあらためました
現状の譜面と音はこんな感じです
さっそくですが、こんな感じでひいています


これ以上はけずれないエッセンシャルな内容です。これで音と「手の形」に慣れてみて下さい。コツとしては。
- みつる式でひきます。
d親指 r人差し指 m中指 f薬指 s親指 l人差し指 t中指 d薬指 - 1小節が4本指の範囲
- 手の形はキープ
- どこをひくか?ではなく手全体をどこにのせるか?
- 音階を鍵盤の「形」でとらえそこに「のせる」
おぼえられるのは?
これを繰り返しているとキーの順番(とはじまりの位置)がわかってきます。はじまりの位置は調をあらわすアルファベットの音名そのものです。
C G D A E B F#/Gb Db Ab Eb Bb F
この順番ですね。これがなんとなくわかってきます。

応用編
この順番が身についてくると自然にわかるようになることがあります。
1.次にどこにいくか、これは順番の通りですね。当たり前といえばあたりまえ。
2.今いるところをdとすると、右がs、左がf。(次がs、前がf)
これは今日気づいたんですが、最初に理解したのは実はこんな風にではありませんでした。「アルファベットが3コードのルートになってる!」ですね。
3コードがひける
自分が今いるところをDoのコード(stDm)のルートとすると、右がSoのコード(Strf)のルート。左がFaのコード(Fldm)のルート。
だから、たとえばAbの3コードは?なんてとっさに聞かれても Str=進む先(Eb) Fld=一つ前(Db)だとすぐわかります。
Strf と Fldm のコードは素直にコードブック通りにひいています()。なのでコードネームで書けばStrf=Eb7 Fldm=DbMaj7。これでどのkeyでもルートの音名を基準にして3コードがひけるようになりました。
ダイアトニックコードがひける
僕のおすすめする左手のコードのひきかたはStrf とFldmを基本にしています。のこりは指を1本動かすだけ(例外はstDmのみ2本。でもstDmはStrfの前半とFldmの後半をくっつけたハイブリッド。なので新たに覚えることはなにもありません。)というわけで、12keyのスケールを順番におぼえると、12keyの基本コードの攻略まで射程に入るというわけなのです。単なる音階の手遊びと思っていたものがつながってきましたね。
まず3コードやってみましょう
以前ご紹介したのは音高順でした。正直、覚えるのは激ムズだったと思います。申し訳ありません。僕は当時鍵盤に触り始めでいろいろ面白く感じていたので苦労しながらもやってしまいました()。しかし、そもそも努力や根性で取り組むような話ではありません。まずは音階を自然にひけるところまでやってみて下さい。3コードはそのあとのチャレンジになります。もちろん今回はサークルオブフィフスの順番です。音階がひけるとFldm Strfも見えてくるとおもいます。なぜならFldmは一つ前のStrfはつぎのkeyがルートだからです。なおこちらの演奏には3オクターブの鍵盤が必要になります。

こんな感じでひいています
音と譜面はこちらです。テンポは非常にゆっくりにしてあります。リズムは「d a d d d a a a 」ですね。





臨時記号が目につきますが、右手がおぼえた音階を左手にも同様におぼえてもらえば気にならなくなります。音階のなかの音しかおさえていないからです。コードに関しては音階内のfとsの位置が分かればあとはおおむね手の感覚として記憶できるようになります。
いかがだったでしょうか?
一年前にはこんな風にコードがおさえられるようになるなんて想像もしていませんでした。やればできるものですね。なお、できるようになると確実に音感がよくなりますし、音楽の理解も深まります。未来永劫変わることのない一生ものの知識ですのでコツコツやっておいて損はないと思います。なれれば「練習」というほどの多くの時間は必要ありません。一日の中のアクセントとしておすすめです。それではまた次回のブログでお目にかかりましょう。

<ご参考>
前回の3コードの記事はこちらです。今になって見返すと、単純におさえる順番で難易度が変わるというだけでなく、基礎的な音階の知識や音感を準備しておくことが重要だとわかります。