今回で全体12keyの半分まできました。セカンダリードミナントの響きにもだいぶ馴染んできたように思います。進行感を強めるために用いられているセカンダリードミナントはそのkeyのスケールからつくられたコードに解決します。解決先はダイアトニックコードstrM sLdM fldR Strf Fldmになりますので、調性感をより一層強める役割も同時にはたしていると言えます。つまりセカンダリードミナントを通じてより一層keyの音を深く感じとることができる。アプローチの角度をかえることによってコードトーンがより鮮明になる。そのことを実感していただけるのではないかと思います。
この記事でわかること
- key=Bのセカンダリードミナント
- セカンダリードミナント5つを覚えるちいさな曲(key=B編)
- 鍵盤図
key=Bの5つのセカンダリードミナント
セカンダリードミナントがなにか?は最初の記事でまとめています。
どのkeyでも階名表示だと表現は変わりません。この5つの動きです。左側がセカンダリードミナント。右がダイアトニックコードになります。
lTrifi → strM
sitrM → sLdm
sLdim → fldR
fildR → Strf
steDm → Fldm
楽譜・音
key=Bの小さな曲はこちらになります。
譜面にはついにダブルシャープがつくこととなっていますが単に表記上の問題ですのであまり気にせず実際にひくところは鍵盤図をご参照下さい。
鍵盤図
解決先とセットで表示します。次第に黒鍵が多くなりますが音階の位置さえ把握していればkeyによる違いは気にする必要はありません。指の動きを手クセでおぼえていきましょう。
1)lTrifi → strM
↓
2)sitrM → sLdm
↓
3)sLdim → fldR
↓
4)fildR → Strf
↓
5)steDm → Fldm
↓
おつかれさまでした
セカンダリードミナントはスケール外の音を曲に入れる最初のテクニックになります。しかし調性感があいまいになるわけではありません。むしろダイアトニックコードへのつよい解決ですので安心感のある解決感が得られますね。それでは次回またお目にかかりましょう!