まだkey=Cだけです。作ってみました。今回は初めてStudio Oneのコードトラックも使ったのでその感想もお話しします。ついでに音源プラグインも動かしてみました。音を聞いてみて下さい。聞くだけだとみなさんもつまらないと思うので、和音博士で音を鳴らせるように画像を用意しました。今回はそれが楽譜代わりです。ぜひチャレンジしてみて下さい。
この記事でわかること
- 小さな曲はこんな曲です
- 和音博士でのおさえかた
- もしメロディーがついても大丈夫
- 作曲で最も効率的なことは何?
- 僕ができるようになったこと
- コードと音階の仕組みを理解して鍵盤上で再現する
- AI作曲時代にこそ「使える」スキル
こんな曲になりました
譜面を音にするとこんな感じです。#dimむずかしそうな外見にかかわらず、音は「甘やか」ですね。
譜面でお示ししましたが
理屈はわかりにくいですよね()。今回は和音博士のキャプチャーを用意しましたので、ぜひ同じところを順番にタッチして行ってみて下さい。意味はまだわからなくて大丈夫です。
stDm
ldRifi
fldR
Sitrf
strM
sliDim
fldR
Fildm
Strf
このスピード感が「和音博士」です
順番にタッチしてみていかがでしたか?もしこの音の連続に心地よさを感じたら。そして、もし曲の雰囲気をタップで再現できているとご自分で感じることができたら、あなたは「和音博士」で作曲できるということです。なぜかというと、コードを並べることと、その音をジャッジすること。つまり心地よい音の連続をみつけられること。「作曲」に必要なのはそれだけだからです。音感が身につき音の仕組みがわかってくるとさらに素早くジャッジできるようになります。そうなるとその素早さが役に立ちます。なぜならそれだけたくさんのコードの組み合わせにトライできるからです。「和音博士」がチートなのは音楽理論やコードを覚える前からこれを可能にしてくれるからですね。
メロディーから思いついても大丈夫
和音博士のメリットをもう一つ。今回もとりあえずkey=Cから作りました。drmfsltdが音名のCから始まる音階です。でも、もしかしたらあなたの思いついたメロディ。key=Cじゃないかもしれません。というかそうじゃない場合のほうが圧倒的に多いです。なぜかというとCは一個なのに対して、ほかの音は11あるからです。ここで、みなさんあきらめてしまっていたと思うんですね。しかし、和音博士ならkey=Cで覚えたことはまったくそのままほかの11音階に「使え」ます。画面はそのまま瞬時にほかのkeyに変更することができるからです。これでメロディにあう和音を探すのをあきらめなくて済みますね。あなたの思いついたメロディの音階のDoが音名でなにかわかりさえすれば、すぐそれに合わせることができます。
なにより大事なものは
自分の頭の中にある音なんです。楽譜が理解できないから、自分は音がわからないとおもっている方がいらっしゃいますが、違います。楽譜はそもそも音を人に伝えるためのもの。自分の頭の中に音があるなら必須ではありません。あるべき順序が逆なんです。ちょっとした知識とわずかな道具があれば、音がなにか理解することができます。そこには秘密は全くありません。そもそもあなたが知ってるメロディなんですから。わからないのはそれを譜面をつかって「どう表現するか」の方なんです。譜面は音を書き記しているだけのもの。譜面の前に音そのものを分かっている必要がありますが、このブログでお伝えしているような基礎的な知識と、和音博士のような優秀なツール、そして鍵盤(3オクターブあれば十分です。ただしよい音がでるものが望ましいです)があればOK。音の仕組みはたやすく解明することができます。すくなくとも、曲をおぼえるという僕たちの目的なら十分に達成できます。
おぼえる=使いこなすには相手を知る・わかること
僕ができていなかったのはこのこと。何年も理解できないでいたことだったから「音楽はむずかしい」という思い込みがありました。以前、がむしゃらに曲はつくりましたが、それ以上のことができなかったのは、当時は音の名前すら知ろうとしなかったから。たとえて言うなら名前も覚えずに人と付き合おうとしていたようなものです。うまくいくはずがありません()。でも今回このブログにわかったことを記録しはじめて、理解することができました。わずかな知識とそれを身につけるコツで「音はわかる」ものなのです。そして、それを人に伝えたいとなったとき。ようやく譜面の出番になります。いちおうそれが現在のスタンダードだから。しかし譜面自体はとうてい「わかりやすい」とは言えませんから、僕自身はなるべくほかの方法で説明したいと思っています。譜面に書くより、たとえばStrfといったほうがわかりやすい場面。多くないですか?
あらためて#dimコードとは
話を#dimにもどしましょう。あらためて説明するとdimというのは音の間隔が3半音(鍵盤ふたつとばし)になっているような和音のことです。#がついているのはそのdimコードが「音階外の音からスタートするところに特徴がある」からです。でも言葉での説明だけでは意味がありません。ぜひキーボードで左手で、今回の小さな曲をひいてみて下さい。僕たちはついつい譜面やDAWなど視覚データにとらわれがちですが、実際に存在しているのは「音」だけだからです。頭の中に音そのものがイメージできたらそれでOKなんです。
今回僕がやったこと
最初に譜面をお見せしましたが、そんなわけで、これは最後にデータから作ったものです。もちろん最初から譜面で作ったりはしていません。
実際は ldRifi , Sitrf , sliDim , Fildm の音とおさえ方を覚えた後、その間に気持ちよくおさまるダイアトニックコードを鍵盤上で探しました。つまり作曲というよりはPSS -A50の鍵盤で試行錯誤しただけです。
キーボードでの押さえ方
こちらの記事に#dimコードの鍵盤図がありますのでご参照ください。鍵盤でのおさえ方がわかります。
#dimコードとは?セカンダリードミナント代理コードの意味が分かりました
おさえかたが分かれば、試行錯誤ができるようになりますよね。音階の仕組みがわかって、コードの配置の意味がわかってきたら「和音博士」は作曲に使えるようになります。僕は同じことを鍵盤上でやりたいので同じことを鍵盤で再現するやり方を考えています。階名を使ったり、転回形を使っているのは、僕の場合、それでしかおぼえられない。つまり、ひけるようにならないことが経験上わかっているからです。僕が鍵盤をひくのは作曲のためです。色々なコードを試せるようにまずは「和音博士」のコードは覚えてひけるようになることを目指しています。そのための一番簡単な方法をみつけてこのブログで実践しています。なので、おそらくみなさんにとってもそれが一番簡単なコードを覚える方法ではないかとおもいます。ひきつづきそんな自負()をもって、これからもわかりやすいコードのひき方を考えていきたいと思います。
Studio Oneのコードトラック
コードを並べて頭の中にひとまとまりの音楽ができたら、それをPCに落とし込むと曲のパートに仕上げることができます。コードで曲を理解していますから、やはりDAWにもコードが書き込めるトラックが欲しいですよね。今回Studio Oneのコードトラックを使ってみました。実データの書き出しがわからなかったのでリズムがよれよれ()ですが雰囲気は味わっていただけると思います。<爆音ご注意下さい。>
画像の水色の部分、一番上部のコードネームがならんでいるところがStudio Oneのコードトラックです。Studio Oneの場合はコードネームを入力することによって、コードトラックから普通のトラックへ構成音が書き出せるのがとても便利。僕も今回そのようにして、ピアノのトラックの音を作りました。もちろんいつもの転回形に直してありますが、その「直し」もたとえば「fより高い音は1オクターブ下へ移動」なんてことがとても簡単にできるので非常に効率が良いです。音源はピアノはEZ-keys2。 ベース(Royal)とアコースティックギター(Amber2)はUjamです。長くなったので音源の話はまた機会を改めます。
曲にまとめるには
こうしたパーツを集めて、一曲に仕上げることになります。曲の構成についてはジャンルの作法とか、全体の曲の長さなども関係してきます。ちょっと複雑なんですが、構成が決まればそれにふさわしいパーツを集めてくる感じになるので、曲の完成に近づきます。このパーツをつくるというのはAIがすぐにでも実現しそうな勢いですね。なのでそれを「1曲にまとめる」スキルが人間にあれば曲はどんどんつくれることになります。そのあたりもすこしずつ調べて記事にまとめていこうと考えています。それではまた次回のブログでお目にかかりましょう。