2音違いで十分4度進行するわけですからコードはけっこう繊細なものですね。響きが似通っていると感じるとすれば構成音はさらに近いはず。「強濃味」で登場する#dimですが見た目はなにやらいかつくて難しそう。でも階名でよみかえて構成音をみれば元ネタとなっているセカンダリードミナントとは1音しか違わない。なら近い響きなのは当然とわかります。今回は#dimを中心とする4つのセカンダリードミナント代理コードの雰囲気をつかみましょう。
この記事でわかること
- #dim構成音は?
- 音は?
- 進行はこんな感じになります
dim見た目は気にしないで
dimの定義ですが123音の間隔が3半音。dim7の第4音も同じく3半音間隔です。例えばkeyCのG#dim7は Sitrfとなります。G#dim7をアプリ「リバースコード」で確認していきます。リバースコードは鍵盤や指板からコードネームが逆引きできるアプリです。もちろんコードネームがわかったところで使いこなせませんが()今回のような場合だとコードネームを確認することで単純な音のミスを防ぐことができて便利です。
これ自体もStrfとは1音しか違わないですね。セカンダリードミナントはダイアトニックの1音違い。セカンダリードミナントが変化してdimコードはダイアトニックから2階級特進とおもいきやダイアトニックとは実は少ししか違わないということがわかります。
4つを書き出してみます
セカンダリードミナント・ディミニッシュコード・進行先のダイアトニックの順で書き出してみます。4パターンあります。
ITrifi (SD) ldRifi(dim) strM
sitrM(SD) Sitrf(dim) sLdm
sLdim(SD) steDim(dim) fldR
fildR(SD) Fildm(harfdim) Strf
鍵盤図はわかりやすくkey=Cで見ていきます
1パターン目
ITrifi (SD) ldRifi(dim) strM
lTrifi
ldRifi
strM
2パターン目
sitrM(SD) Sitrf(dim) sLdm
sitrM
Sitrf
sLdm
3パターン目
sLdim(SD) steDim(dim) fldR
sLdim
steDim
fldR
4パターン目
fildR(SD) Fildm(harfdim) Strf
Fildmは#Ⅳm7b5でハーフディミニッシュになります
fildR
Fildm
Strf
こんな感じで確認できました
和音博士の表の位置を確認してください。同じ列にSDとすぐその上に代理dimが配置されています。
#dimの使い方その1
サブドミナントの代理なので4度進行はもちろんできます。となりの列からくるイメージですね。書き出すと
Fldm → ldRifi(dim) → strM
これはさすがに fildRiのほうがスムースですね()。
lTrf → Sitrf(dim) → sLdm
strM → steDim(dim) → fldR
sLdm → Fildm(harfdim) → Strf
#dimの使い方その2
もうひとつはシャープのついたルートに着目してつく前のダイアトニックから進行するパターンです。
fldR → ldRifi(dim) → strM
これも fildRiのほうがスムースですね()。
Strf → Sitrf(dim) → sLdm
stDm → steDim(dim) → fldR
Fldm → Fildm(harfdim) → Strf
いかがだったでしょうか?
今回は#dimの音型の確認に時間をとられて音がなくなってしまいました。ザックリ文字だけでのご説明になってしまいすみません。次回続きで音をつくりますのでお楽しみに。それではまたお目にかかりましょう!