本サイトの「ピアノコードをひいてみよう」カテゴリーではダイアトニックコードを解説してきました。だいぶ慣れていただいたのではないでしょうか?いちおう「和音博士」の薄味モードは攻略できたことになります。ただし一つだけ《Ⅲ7 sitrM》というコードがのこっていました。今回はこれについてふれて「薄味」攻略完了としたいと思います。
この記事でわかること
- チュートリアルがすごい
- Ⅲ7具体例
- 理論的?な理由
「和音博士」のチュートリアル
チュートリアル自体が教本なみのボリューム。和音博士を実際に鳴らしながらよくつかうコードの基礎がみにつく構成になっています。
薄味のキャプチャーはこちら
「薄味」がなにか?アプリをお使いでないかたには意味不明だと思いますがコードの重要度のレベルを作者の窪田さんが決めて段階わけしたものです。それにこうしたスープのような名前がついているということなのです。素味・薄味・普通味・濃味・強濃味・超濃味・極濃味・激濃味の順です。ちなみに素味は3音の6コードでした。薄味はセブンスが加わりますがその中にⅢ7のみが入っているというわけなのです。窪田さんの「実用性」へのこだわりですね。J-POPのほとんどはこの13コードで演奏できるそうです。キャプチャーはこちらになります。
Ⅲ7とはどんなコード?
構成音はこれまでの流れていくと、Ⅲmin7の第2音sがsiに変化したもの。sitrMになります。音を聞いてみてください。
窪田さんはstrMでは代替できない響きとおっしゃってます。チュートリアルでは「ちいさい秋みつけた」の「みーつけたー」が例に上がっています。
僕がたぶんあれがそうじゃないかな?とおもったのはaikoさんの「花火」のコーラス「こんなに好きなんです仕方ないんです」の「好きなんです」のところ。調べたらあってました。key=FでA7(Msitr)でした。
s→siの理由
変化する理由ですが、siがよく使う音だから。なぜよく使われるかというとlの導音(スムースにつながる半音下の音)だからですね。マイナースケールの構成音です。窪田さんによるとハーモニックマイナースケールはJ-POP 演歌などでは頻出だそうです。
実例にあたっていきましょう
もう僕たちはMsitrの存在を知ってしまったのでカンが働くようになっています。ちょっと変わった響きがあったら「そうじゃないかな?」と気づくと思います。音楽の知識は具体例から導かれていますので作品ありき。実例にあたってみにつけていきましょう!