日本の音階。このブログでは実はまだちゃんと取り上げたことがありません。今回の「さくらさくら」も本来であれば、きちんと日本独自のスケールを理解したうえで、そのスケールからつくられるコードでコードづけをすべきところ。それこそが真に「正しい」やり方ということはぼくも理解はしているんです。ただそれですと自分をふくめ音楽を学びはじめたばかりの人にはハードルが高すぎます。いまのぼくたちにできるのは、覚えたばかりのダイアトニックコードをメロディにあてはめて、成立する伴奏をつくってみること。これを「はじめの一歩」とご理解を頂いて、今回はその方法で「さくらさくら」を音にしてみましょう。
この記事でわかること
- なんでも伴奏できちゃう?ダイアトニックコード+セカンダリードミナント
- 12平均律のメロディにハーモニーを当てはめてみると
- こんな伴奏になりました
具体的なコードづけの方法
ミニキーボードとDAW&プラグインを併用します。ぼくはいちおうその調(key)の7つのダイアトニックコードと5つのセカンダリードミナントをおさえられるようになっています。これで大半のメロディはカバーできると思います。今回の「さくらさくら」はkey=C/Am。メロディーをひきながらコードを色々おさえてみて、メロディにハマるコードを探していきます。キーボードは12のkeyでメロディをひきながらコードがおさえられる37鍵盤のPSS-A50を使っています。ミニ鍵盤は軽くてひき疲れがないので、ラクにコードを試していくことができます。ここはひたすら試行錯誤()。
見つかったコード
そうやって見つけたのがこちらのコード。
画像ではすでにEZ-keys2のコードトラックに入力してあります。こんなふうに見つかったものから入力していけば、メロディを歌うDAWと同期させて、伴奏が合っているかその場でチェックすることができます。聞いてみてメロディと合わずおかしなところは、再びミニキーボードでコードを変えてみてリトライします。
コードネーム自体にはあまり意味がありません。音階内のコードの役割は次のようになります。|(たての線)は小節の区切りを表しています。
| l t | l t | l f | l f | l f | l sitrM | l f | l f | l f | l sitrM | l t | l t | l f | l |
l=sLdm, t=lTrf, f=Fldmのダイアトニックコード(省略して書きました)
sitrMはセカンダリードミナントです。
こんな音になりました
もっとずっとメロディにピッタリのコードがあるはずですが、とりあえずこんな音になりました。
いかがだったでしょうか?
ギリギリな感じ()ですが伴奏としていちおう成立はしているのではないでしょうか?ぜひ「さくらさくら」のメロディ覚えてひいてみてください。
コードづけをむずかしく考えないでください
コードづけになやんでいる方。こんなふうにメロディに気軽にコードを当てはめてみましょう。基本コードは7つしかありませんから、順番に試していけばすぐに選べます。コードを簡単におさえられるように工夫したのはこのためでした。ぼくの考えたコードのおさえかた。今回うまく機能するのを確かめることができました。基本のダイアトニックコードでハマらなければ、セカンダリードミナントを試します。これで大体はうまくいくはず。さらに欲を言えばダイアトニック・セカンダリードミナントの他には、「和音博士」のコードが全てひければポップスの伴奏には困らないはずです。引き続き攻略を続けていきましょう。
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