もともとはLo-fi Hiphopのコード進行を調べていてチュートリアルにあったものです。ただ、よくある進行ですよね()。ちょっとおしゃれに装飾されているので、どうなっているのか和音博士を使って解説したいと思います。アプリをお持ちの方はタップしてみてください。
この記事でわかること
- こんな音になります
- 基本的なつくりかた(音の範囲など)
- よくある進行もおしゃれに
とりあえずリールにあげました
動画でごらんください
コードの作り方のルール
いつもどおりfからfの範囲の4和音を基本にしています。なので、左手でその範囲の4和音をおさえればいいものとお考え下さい。ただし今回はその下の領域にベースの指定があります。動画上でいちおう音は成立させないとならないので、鍵盤の音にオクターブ下の範囲でルート音を加えていますが、これはベーシストがひくものと考えていただいてOKです。
ベースとなる基本のコード
key=Cです。ベースの動きをみていただくと、d⇒l⇒r⇒sが見えると思います。したがって基本形はダイアトニックならstDm⇒sLdm⇒fldR⇒Strfのはずですね。よくある定番進行です。したがって、ここからどんなふうに変形されているか?をみていけば理解が早くなります。音の雰囲気もつかみやすくなるでしょう。
1stDm
これがどうなっているか?というとDstrmです。stDmにrがプラスされています。rはdの9のテンションでしたね。いつもどおりstrmをひいているわけですが、ベーシストがDをひくとコード全体がずれて役割が変わり、rがコード構成音からテンションに変わります。和音博士ではナインスコードがならせるようになっています。最下段の9thをおさえながらタップしてみてください。
2sLdm
Lsdifをひいています。Ldmの第2音d⇒di 第3音m⇒fとどちらも半音上がってオーギュメントコードの形になっています。ただし、オーギュメントコードにはsはない(構成音全部がルートになれるというのがオーギュメントコードのポイントのようです)ので、コードネームで書くとA7#5のようになるようです。これは和音博士にはないコードなので、ここのsだけアプリ上では省略になります。
3sLdmその2
Disslidimをひいています。セカンダリードミナント代理コードのDiをルートとするディミニッシュコードです。セカンダリードミナントsLdimからはLがliに変化してDiが新たなルートになります。diは前のコードですでにおさえていますので、スムースにつながります。Diは次のコードのルートRに向かって半音上がっていきます。
4fldR
Rfldmをひいています。fldmはいつもの4和音ですね。1のDstrmの時とおなじく、ルートがRに移動したことによって、mがRに対しての9のテンションになっています。9のテンションは明るくてきらびやかなイメージです。曲が華やかな雰囲気になります。
5Strf
4までが9thコードでした。5からは分数コード(/Ⅴ)になります。例えばⅣMaj7/Ⅴだったとするなら、Ⅴの上にセブンスとテンションだけが乗っていることになりますね。Vの3と5は省略。V7(9,11,13)omt3,5みたいになると思うので、分数コードで書くメリットがわかります。さて、ここではSfledmをひいています。fldmの第2音がマイナー化しているので、和音博士ではⅣmMaj7/Ⅴをタップします・
6Strfその2
stDmに向かうコードですが、ここでも#dimが登場します。同じことを繰り返すことで耳なじみをよくする方法がとられています。次はDですからここでの半音下のルートはTになります。Sfletrをひいています。2音だけの移動でftの組み合わせを作り出し、ドミナント特有のmdへの推進力を生み出しています。Sfsletrとsをコードの方にも重ねていますが響きをちょっとかえたかっただけで()意味はとくにありません。左手ではSを省略してください。
和音博士の画面で確認してください
ルートが進む方向はいつも4度(右どなりの列)です。
使用機材について
今回はLogicでつくりました。楽器は3つです。
ピアノ Plugin Boutique Scaler2 SoftPiano
ベース Ujam Royal A Lovely Bass G2
ドラム Ujam Hot Fragile Bob F3 Fill F#3 G#3
いかがだったでしょうか?
初回はビギナーズラックで上手く行ったような気がします()。定期的にアップしていけたらと思っています。それではまた次回のブログでお目にかかりましょう。