マイナースケールのスタートをDoとするということで、先般ひとつの結論をみましたが、そう考えるとスケール内でメジャーからマイナーにかわることで変化するのはme,le,teの3音だけです。この認識でいくとマイナースケールのダイアトニックコードはどうなるの?というのが今回記事の内容です。
この記事でわかること
- ナチュラルマイナースケールの作り方
- ナチュラルマイナーのダイアトニックコード
最初は複雑なのかな?とおもっていました
前回記事はこちらになります。やるまえは複雑そうで、理解するのにまた時間がかかりそうと思っていたのですが…、
このコンセプトで行けばマイナースケールは
いつものメジャーのdrmfsltを
drmefsleteとするだけです。超かんたんですね!
マイナースケールのダイアトニックコード
コードもやってみたら実はめちゃめちゃシンプル。メジャーの各ダイアトニックコードのm,l,tが上記のとおりme,le,teに変化すればいいだけでした。ぼくはもともとメジャースケールのトニック・サブドミナント・ドミナントなどの機能的な区別にもピンと来てない方なので、マイナースケールのダイアトニックについてのそういった役割をいったん無視したいと思います。そうやって座学を先延ばしにしてコードの構成音だけを考えるなら以上のやりかたで、もう100%できています。マイナースケールのダイアトニックコードの音が出せるように、m,l,tの指を低い方の隣のキーに動かすことに慣れましょう。みつる式のコードのおさえかたをマスターしている方なら少しの時間でできると思います。最初は、一番回数多くひいているであろうkey=Cの変化形であるCmでやるのがおすすめです。どの指をずらせばいいかすぐにわかりますよね。m,l,t⇒me,le,teです。
ナチュラルマイナーのダイアトニック
変化前から考えていけばめっちゃかんたん。連続して左手で鍵盤をおさえてみてください。
D)stDm⇒steDme
R)fldR⇒fledR
M)strM⇒sterMe
F)Fldm⇒Fledme
S)Strf⇒Sterf
L)sLdm⇒sLedme
T)lTrf⇒leTerf
いろんな機能はあると思いますが、ぼくからするとその呼び方はとりあえずどうでもよくて(それを知ったからといって結局音がなければ何もわかるようにならないからですね)、耳でジャッジしてメロディーに合うかどうか。そのためには、まずはマイナーの「音そのもの」とコードのおさえかたに慣れましょう。話はそれから()です。
この方法のメリット
すでに身についたメジャーのダイアトニックコードから出発しているのでおぼえることが最小です。しかも連続してひいていただければわかる通り、コード進行のなかで継ぎ目なく、いつでもメジャー・マイナー間の行き来が自由にできます!早速マイナーのスタートをDoにする恩恵が感じられますね。
また「手に付けて」いきましょう
身につけるためにやるのはこれまでメジャーコードのダイアトニックでやってきたことと同じです。コードは考えずに瞬時にひけないとメロディと両立しませんので、実用的なものにするには手癖でおぼえることになります。みつる式の左手のおさえかたをご活用ください。個人的にはL)sLedmeとT)leTerfがおさえにくいですが、それぞれ、F)FledmeとS)Sterfをおさえたところから、小指を薬指に変えるでうまくいきます(メジャーダイアトニックのときと考え方はまったく同じ。指一本の移動でOKです)。
いかがだったでしょうか?
コードをおさえるときは、右手でdrmefsleteをひきつつ、声に出して歌ってみて下さい。音感がめっちゃよくなります。drmefsleteがltdrmfsではなく、drmefsleteに聞こえるようになるというオマケもありますので、続けてやってみてください。音感があるひとほどltdrmfsに聞こえるのではないか?と想像できますが、これはもしかしたら絶対音感のある人の苦労を追体験できる、ちょっとうれしいチャンスではないでしょうか?混乱を避けるためにはナチュラルマイナーは容易にltdrmfsにもどりやすいAからのスタートではなく、まずはdrmefsleteがハッキリ認識できるCからのスタートで練習することをおすすめします。<追記>2024/924音を追加しましたなお、音が重要といいながら、この記事には音がありませんが、重要なのはあなたが実際にひいてみることです。(ぼくは実際にPSS-A50でひいています。)それでは次回のブログでおめにかかりましょう!