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音感がよくなる無料コード耳コピアプリ

ひきよせの法則ってご存じですか?僕もくわしくないのですが、なんか自分から「もとめている」と必要なモノがやってきてくれるという。今回はまさにこれ。窪田和弘さんがことし2022年春にリリースしてくださった「和音博士」。現状コード理論がぜんぜん分かってなくても曲にあった心地よいコードが探せて後付けで理論的なことも完璧に勉強していけるという超優秀アプリです。この順番がめちゃめちゃ大事で、何も知らなくてもすぐに音を鳴らして楽しむことができます。コードをわかりやすく学びやすくしようとする考え方にはとてもシンパシーを抱きました。いっぽうで音楽に対するガチな姿勢には勝手にですが「みつる式」との共通点を感じます。今回はこのアプリについてご紹介したいと思います。

この記事でわかること

  • アプリ「和音博士」とは
  • 和音をならす音楽の楽しさを指一本で
  • 過去の自分に向けてリリース
  • なまえではなく和音の機能に着目
  • ガチで使っていきましょう

「和音博士」とは

最初におことわりしておくと、僕はみなさんにご説明できるようなコードの知識はありません。コードの表記のしかたが一部わかる程度。ボカロPを一度やめていますがメロディに対するコード付けがたいへん過ぎたことが大きな要因と認識しています。当時は自分の思ったように曲を書けるという可能性がまったく見えませんでした。

今回ブログをはじめるにあたっても、そこをどうするのかについては正直見切り発車。「みつる式タッチタイプピアノ」の《ひける》ようになる方法をお伝えしたい一心で先走ってしまったわけです。

幸いにも「和音博士」と出会うことができましたので、今後は音を聴きながらコードについても理解を深めいけるという確信が持てました。「和音博士」はコードの役割に着目して「その音を聞く」ことに特化したアプリです。

https://apps.apple.com/jp/app/id1543151371

基本はiPad用に作られていますが、iPhoneでも使うことができます。まずはiPad版の画面キャプチャ―をごらんください。

コードの量(種類と数)に圧倒されますが、ご心配なく。こちらは窪田さんが「曲のなかでつかう可能性がある」と考えるコードをすべて表示させた画面になっています。窪田さんの知識と経験を詰め込んだいわば「フルスペック・バージョン」。逆に言えばこれだけの種類があれば一般的な歌モノの全てはカバーできるはず。このアプリを使ってコードを学んでいって途中で「たりなくなる」といった心配はないことがわかると思います。

まずはアプリをインストールして音を聞いてみてください。最初に表示される画面はもっとずっとシンプルなものです。つかうコードはチュートリアルでコードを学びながら段階的に増やしていける仕様です。

タイル状に区切られたスペースにコードが配置されています。黒字に反転されていないところも押せば音がなります。該当する調で「つかう」和音が黒字に反転されています。さらに役割ごとに色付けがされならべられています。

このならび方にはもちろん意味があるのですが、僕たちはそれを学びながらコード進行についての理解を深めていけます。

指一本で和音がおさえられる

コードを学ぶことの難しさですが僕はふたつあると思っていて

1)コードをおさえること自体がむずかしい(構成音がわからない・ひびきが覚えられない)

2)ひびきが覚えられないためにどれをつかったらいいかわらない

このアプリは「コードをおさえること」の困難をゆび1本で解決しています。中身は理解する必要はありません。完璧なチートですがとりあえず音だけ聞いてください。これだけならコードパット的なアプリはよくあります。「和音博士」がほかと違うのはただのコード一覧ではなく「窪田さんの音楽的な理解」に基づいてコードを配置していることです。たとえば隣り合ったコードは最も普通に進行する組み合わせ。つまり「和音博士」のこのコード配置の意味が理解できればどのコードをつかったらいいかわからないという問題も同時にクリアできることになります。窪田さんは高校生だった当時の自分にむけてこのアプリをつくられたとのこと。「コードが理解できる・つかいこなせる」ということがこのアプリのコンセプトです。

「和音博士」の使い方

  • まずはならしてみましょう
  • 歌本のコードをならしてみましょう(楽器としてつかえる)
  • 曲を鳴らしながらタッチしてみましょう(耳コピ)
  • つんどくになっていた「かっこいいコード進行」復活
  • 「コード理論書」も読める

まずはならしてみましょう。キレイな音がでますので、聞いてみて下さい。ただ順番が大事ということが同時にわかると思います。ランダムにならしても「音楽」にはなりません。自分でいい組み合わせを見つけるというのは一つの方法ですがそれはもう作曲。

まずは知っている曲のコードを探しましょう。中古で歌本を入手するのがリーズナブルだと思います。キーを曲に合わせると曲のコードネームが選べるようになります。画面から探して押しましょう。タイミングよく押せれば楽器として使えます。自分の歌の伴奏ができます。

まずはこんなふうにコード演奏をやってみてください。歌うことで自分の音感もよくなりますし、和音の聞き分けもだんだんできるようになってきます。歌本は原曲をカンタンにアレンジしてくれていると思いますから押しやすく楽しめると思います。配置の意味もちょっと分かってきませんか?

コードネームではなく機能に着目すると

「みつる式」は音名ではなくDo Re Miに着目してメロディをひく方法。歌もDo Re Miや歌詞でうたうなら声にあわせて曲のキーを変えるのは普通のことです。コードネームで伴奏を覚えてしまうと移調がむずかしくなります。歌本で要領がつかめたらこんどはコードを度数表記に変更してみてください。度数で覚えればどのキーでもコードの役割は同じ。つまり「階名メロディとディグリーコード」の最強タッグが誕生します。Do Re Mi とローマ数字ⅠⅡmⅢmⅣⅤ7ⅥmⅦm7b5で表現すれば12のキーのどれでも同じように使えます。つまりこれが「曲を理解」した状態ですね。

コードブックやコード理論も理解できる

つんどくになっていた「かっこいいコード進行ブック」や理論書。ローマ数字でコードが書いてあるとおもいますが、それも「和音博士」で音が確認できます。音を聴きながらだと理解できそうじゃありませんか?

耳コピにももちろん使えます

サブスクされていれば曲は聞き放題だと思います。好きな曲を鳴らしながらタップしてみましょう。YouTubeチャンネルに動画をあげた「オリビアを聴きながら」。早速AppleMusicで聞きながらコードの耳コピをしてみました。Key=Gで合うコードを探していきます。Aメロ8小節はこんなふうになりました。尾崎亜美さんのコード進行ヤバいです。もしよかったら「和音博士」で音を出してお楽しみください。

Ⅰ- – -Ⅲm7 – – – Ⅴm7 – Ⅵ – Ⅱm7 – – –

Ⅳm – bⅦ7 – bⅢmaj7 – – – Ⅱ7 – – – Ⅴ – – –

ガチで使っていきます

窪田さんのチュートリアル一応最後まで見たのですが後半は難しくていまのぼくのレベルではまったく理解できていません。でもあせる必要はありませんね。このチュートリアルを「理解しよう」とするのではなく、どんどん楽しんで使っていきましょう。わかったことはこのブログや「みつるの音感がよくなるYouTube」で紹介していきます。

《2023/01/19追記》

ブログに「和音博士」のカテゴリーを作りました。最新情報はこちらをご覧ください。

和音博士│みつるの音感がよくなるブログ (4fingermusic.com)

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そのひとなりの楽しみが味わえること以上に大切なことはありません。音楽だってプロではないアマチュアなりの楽しみ方があっていいはず。ピアノだって誰もが演奏家を目指さなくてももっと楽しくひけるはず。このブログも作曲も全ては自分の楽しみのためにやっていることです。でも自分が楽しんでいないことはきっと相手にも伝わらない。僕の見つけたちょっとしたコツや知識がみなさんの楽しみにつながることを心から願っています。

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