いにしえのリズムマシンといえばここ。というサンプルメーカーを教えてもらったのでご紹介します。あなたが昔もってたリズムマシンの音もたぶんこちらのスタジオでサンプリングされているはず。僕はありましたw。各マシンのサンプルは有名どころの今のサンプラーに手作業でマッピング済み。ガチで昔の音を使いたいときにはこういうメーカーめっちゃ頼りになりますね。記憶の中の音のはずなんですがサンプルの音も思わず踊りだしたくなっちゃうくらいグルービー。いにしえのリズムマシンが持つパワー。その不思議の理由は何なんでしょう？
この記事でわかること
- おすすめサンプルメーカー
- リズムマシン博物館みたい
- 音を聞いてみてください
- グルーブ感の理由
ぜひサンプル曲を聞いてみてください
おすすめはこちらサンプルズフロムマーズさんです。Webページはさながらリズムマシン博物館。僕は全部のサンプルを聞かせていただきましたが（）どれもこの上なくグルービーでものすごく発見があったと同時に楽しめました。
たとえばですがこんなリズムボックスあるのしってましたか？僕はしりませんでした。見た目からしてめっちゃ高そうですね。
音も聞くことができます。超かっこいいです。
たまたま見に来たらまずいことに全部入りがセール中なのでかなり気持ちが揺れていますw。毎度申し上げていますがアフィではありません。自分が買ったものもしくは欲しいものをご紹介しているだけです。
音源は確保できました
さてこんなふうに音は確保できることがわかりました。MIDIシーケンスをどうするかですがちゃんとマーズさんが用意してくれています。
https://samplesfrommars.com/collections/groove-templates/products/grooves-from-mars
こちらに超細かい解説がありますね。ChatGPTに訳してもらいましょう。
27種の伝説的ドラムマシンからのグルーヴ・テンプレート
Grooves From Marsは、存在するドラムマシンMIDIグルーヴテンプレートの中で最も包括的なコレクションです。27種類のクラシックおよびモダンなドラムマシンから作成されたこれらのテンプレートにより、各シーケンサーのユニークなフィールとグルーヴをDAWに持ち込むことができます。
各ドラムマシンに独自の雰囲気があることは秘密ではありません。アナログであろうとデジタルであろうと、それらは他のどんなものよりも急ぎ、引きずり、スイング、シャッフル、ファンクします。いくつかは非常に正確であり、他のものはまったくグリッドから外れています。MPC60は、バンドが演奏しているかのようにサウンドをシーケンスし、LM1（初めてのシーケンサーシャッフルを生み出したもの）は、80年代初頭のプリンスの素晴らしいフィーリングを与えてくれます。どのマシンであっても、それぞれにユニークなグルーヴがあります。
プロセス:
まず、各ドラムマシンをERMマルチクロックに同期させました。これは、最もサンプル精度の高いMIDI、DIN、およびパルスクロックの1つであり（はい、Innerclockよりも優れています）。ERMは、コンピュータの*オーディオ出力からコンピュータに接続されているため、USBよりも非常に正確で、ジッタがありません。
同期が完了したら、各ドラムマシンのオーディオを録音し、できるだけ多くの量子化とシャッフル設定で、4小節のリムショットをプログラムしました。最後に、録音されたオーディオを分析して、各16分音符がグリッドに対してどこにあるかを正確に把握し、それらを4小節の.AGR（Ableton）およびMIDIグルーヴファイルに変換しました。
最終結果:
最終的には、27種の伝説的なドラムマシンから478のMIDIグルーヴテンプレートができあがりました。これにより、各マシンの独自のスイング、シャッフル、およびスタッターを使って、DAWのライン間でグルーヴすることができます。最も基本的で使いやすいストレート、スイング、およびトリプレット設定だけでなく、奇妙なパターン、シャッフリングトリプレットなども捉えました。
含まれるドラムマシンの一部：すべてのTRマシン、5つのMPC、SP1200、Elektronシーケンサー、そしてもちろん、すべての始まりとなったドラムマシン。 ロジャー・リンが言ったように、「50％から70％の間には、特定のビートとテンポに対して、硬直したビートを人々が動くものに変える素晴らしい小さな設定がたくさんあります。」
グルーブテンプレート良さそうですね
これは無料ってなっているのでたぶん誰でも使えると思います。UJAMのいにしえリズム音源のVICEをこれで鳴らしたら超リアルになるんじゃないかな。デフォルトはグリッドにジャストですので。音だけでなくリズムがゆれていないと80年代っぽくないwわけです。
もちろん本件についてはUJAMももちろんわかっていてマニュアルにも記載があります。
https://www.ujam.com/fileadmin/products/Manuals/Beatmaker-2.1_User_Guide_2.1.pdf
Beatmaker ユーザーガイドのPDF44ページ（ページNoは39）マイクロチューニングの項ですね。これは音源によってアサインされている機能が違います。今回のテーマに合致するのはSlackというパラメーター。もちろんいにしえ音源のVICEにはついています。GPTお願い!w
Slack (Beatmaker BERSERK, VICE, NEMESIS and GLORY) The Slack control emulates the sloppy timing of drum machines and samplers in the age of MIDI cables and slow processors. It slightly delays the snare and the HiHat against the Kick, creating a feel of inaccuracy that can be very interesting particularly in bigger mixes or when 39 combining various drum grooves. It can be used for a typical 80s sound and also works great for modern electronic music with broken beats, such as Breakbeat or Trap.
Slack（ビートメーカーBERSERK、VICE、NEMESIS、およびGLORY） Slackコントロールは、MIDIケーブルと遅いプロセッサーの時代のドラムマシンやサンプラーのずさんなタイミングを模倣します。キックに対してスネアとハイハットをわずかに遅らせることで、特に大きなミックスやさまざまなドラムグルーヴを組み合わせるときに、非常に興味深い不正確な感覚を作り出します。典型的な80年代のサウンドに使用することができ、BreakbeatやTrapなどの壊れたビートを持つ現代のエレクトロニックミュージックにも最適です。
言い方はアレですがwこんなマニアックなパラメーターをレバー化してだれでも使えるようにしてしまうんですからUJAMはDAWのAI化に一番近いところにいるような気がします。
この曲を聞かずして
リズムマシンを語ることなかれという名曲中の名曲がこれ。みんな研究しよう！僕も研究します。
なぜデロリアンなのか
80年代のポップ・アイコンは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」なんですね。他のメーカーのシンセでもみたことありますw。それではまた次回のブログでお目にかかりましょう。
＜追記＞Beatmakerシリーズのおもしろいレビュー動画を見つけたのでご紹介します。初見ですがオードリーのお二人は楽器めっちゃお上手ですね。ちなみにCIRCUITSの搭載パラメーターはごく普通のSwingでSlackではありませんw。
