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ピアノのC7コードの正しい押さえ方

正しいもなにもないよ。左手なら小指ド 中指ミ 人差指ソ 親指ラのシャープ。それ以外あるの?とおもったかた。そんなかたに質問に質問で返させていただきますがあなたはブルースミュージシャンのご家庭に育ったんですか?そうでないならあなたがはじめて見たC7は100% So Ti Re Fa (ソ シ レ ファ)だったはずです。Doとはなんの関係もありません。僕個人の経験ですがC7をドミソラシャープと思っている間はまったく理解できませんでした。そればかりか音感もよくならずコードをききわけることもできせんでした。はたしてそんな状態でピアノがひけるようになるでしょうか?いいえひけるようにはなりません()。それが去年までの僕。この記事では「C7の《正しい》おさえかた」をご説明します。もう言ってしまいましたがコツはC7をS t r fと「おもって」ひくことです。これだけだとちょっと意味がわからないと思うのでわかるようにやさしくご説明します。わかりやすく説明しますのでこの記事を読んだあなたはこれまでよりぐっと「ピアノがひける」状態に近づいていると思います。

この記事でわかること

  • コードのはたらき
  • drmfsltとは
  • C7が僕にどんなふうにきこえているか?
  • 7つの音階からつくられるコードは7つ
  • Strfはひとつだけ

そもそもの話

くどいようですがあなたがブルースミュージシャンの家庭で育ったのでない限りあなたの聞いている曲にはいくつものコードが出てくるはずです。僕たちが普通に聞いている音楽でひとつの和音で作られるものはありません。いろんな和音が次々と入れかわることで先に進んでいくのが一般的だからです。これはあたりまえの話ですよね。ならばひとつだけの和音をとりだして説明することに「意味がない」こと。わかっていただけるでしょうか。コードはかならずセットでつかいます。だからコードのことは「セット」にしてまとめて考えないかぎりわかりません。でもむずかしく考えないでください。基本のコードにでてくる音はdrmfsltだけ。コードも7種類だけだからです。

僕がdrmfsltと書く理由

drmfsltはドレミファソラシのことです。じゃあなんでそう書かないのという疑問があると思いますがその理由は日本ではC音の音の高さのことを「ド」という人がいるからです。だから「ド」と聞いただけでは音の役割としてのDoなのか音の高さのCなのかがわかりません。「ド」は日本語ですからどちらの意味で使っても正しい。だからどちらの意味で使ってもOK。僕はそう思っています。そう思っていますが自分で説明に使うときにはどちらの意味かはっきりしていないと困ります。そこで音の役割はDo。音の高さはC。そんなふうに言葉を使い分けています。冒頭のC7のドミソラシャープは音高ですので僕が表現するならC E G A#となります。最初に書いたとおりこれを音の役割で書くとStrfなのですがなぜそうなるのでしょうか? そのご説明の前に一度C7をはなれてdrmfsltの音階の説明からはじめたいと思います。

drmfsltとは

いちばんわかりやすいdrmfsltはピアノの白鍵です。dが中央のC音になっていてdrmfsltはCDEFGABになります。drmfsltは特別な音階だから特別にひきやすく。ピアノの鍵盤はそんな風にデザインされています。でも特別なのはC音ではなくdrmfsltのほうなんです。その証拠にピアノの中央のC音は周波数(音の波が一秒間に振動する回数)であらわすと261.626Hzというめちゃめちゃ中途半端な数字です。周波数は大きいほど音が高くなり2倍で12鍵盤進みます。つまり1オクターブは黒鍵もふくめて12の鍵盤でつくられていて13個目で最初の音(ただし1オクターブ上)にもどります。音の高さは12ある鍵盤に均等に割り振られています。どの鍵盤をみても周波数は必ずとなりの鍵盤の出す音の1.059463094倍になっています。どれか一つを出発点にすればおたがいの音の高さの関係はいっしょ。となりの鍵盤なら高い方に1.059463094倍。低い方に0.943874312倍です。この点で考えてもC音が特別ということはありません。鍵盤上のどの高さの音も他の音との関係でいえば平等。違いはありません。(あとであらためてご説明しますがどの鍵盤も平等にdになることができてそのdをスタートにdrmfsltがつくれるのはこのためです。)

drmfsltが特別な理由

C音が特別な音ではないことはわかっていただけたと思います。いっぽうdrmfsltの音階は特別な音階とご説明しました。それではなぜdrmfsltは特別なんでしょうか?この理由ははっきりしています。drmfsltは「ハーモニーをつくれる」から。もっといえば「つくりまくれる」から。です。drmfsltの中から一つおきに音を取り出して順にならべると和音をつくることができます。7音ありますのでそれぞれを先頭に和音は7種類。Dmst Rfld Mstr Fldm Strf Ldms Trflの7つですがこのすべてが美しくハーモニーします。この中で不協和になるものは一つもありません。お手元に鍵盤がありましたら白鍵をひとつおきにおさえてみてください。ひとつおきの4音ならどこをおさえてもきれいに響くことが確められるとおもいます。白鍵になっているdrmfsltはそんな不思議な音階。だから特別でピアノの鍵盤もこんなデザインになっているんです。

こんなデザインにはなっていますが

鍵盤はこんなデザインになっているのですがさきほど申し上げたとおり12種類の音はすべて平等。C以外の音でもすべてdになることができます。図にしめすと12種類のdrmfsltはこんな風になっています。こういう図をだすとまるで「覚えろ」と言っているようですがそんなことはありません。安心してください。覚えようとしなくても12の音階がかんたんにひけるようになってしまう方法があるんです。最後に記事へのリンクをつけておきます。いまはこんなふうにスタートの場所が違うdrmfsltの音階が12種類あることだけ確認しておいてください。

C7がStrfにきこえる理由

さてこの記事の最初で僕はC7をStrfと決めつけましたがどうしてでしょうか?いまの僕の耳にはどうしてもそう聞こえてしまうから。その理由は音階から生まれる7種類のコードDmst Rfld Mstr Fldm Strf Ldms Trflの7つの中でC7 と同じ形なのはStrfたったひとつだけだからです。なので音感が少しだけ良くなった僕がC7のコードを聞くとStrfのひびきしか感じません。そしてStrfを感じるだけでなくこのStrfをきいた段階で次のDmstへと「進みそうな雰囲気」までも感じます。

StrfがC7のときDmstは?

なぜそんなふうになってもいない次のコードが聞こえてしまうのでしょうか?さきほどコードはかならずセットで使うという話をしましたね。つまりコードの音感というのは音の「高さ」を感じ取ることだけではありません。和音による音の「変化」を繰り返し経験し無意識に思い出してしまうレベルで覚えてしまうことだからです。というのもStrfはDmstに進むことがとても多いコードです。この二つの和音のつらなりは曲を先にすすませるエンジンのような役割。くわしい説明は次の機会にゆずりますが本当によく耳にする楽曲にはつきもののパターンなんです。さてC7がStrfということはSはCです。Cから白鍵をsltdどうたいながらひいていってください。全部白鍵でsltdがひけたはずです。そしてdがわかりましたね。dは白鍵でCから数えて4番目のFの音になります。つまりC7=Strfとは Fをdとするdrmfsltの音階からつくられたコードだったのです。 僕が最初に申し上げた音名のド(C)とは関係がないとはそういう意味です。なぜならC7はF(日本語でファ)からはじまる音階のStrfのコードだからです。

Fスタートのdrmfslt

ここで先ほどの表を見てみてください。5枠のSoがCになっている音階はどれでしょう。さがしてみてください。まちがいなくkey=F。 Fからはじまるdrmfsltですね。表のとおりこのときのdrmfsltはF G A Bb C D E になります。アルファベットの音名は鍵盤に「固定」されていて未来永劫かわりません。いまは不慣れなかたも鍵盤を繰り返しみているうちに自然と覚えてしまうと思いますのでご心配なく。そしてこのFの音階をあらわすF G A Bb C D E は覚えようとする必要がないのは先ほどお伝えしたとおりです。覚えなくてもひけるようになる上手い方法があるからです。

C7がStrfにきこえるようになるために

以上でC7をドミソラシャープと思っていては「音がきこえるようにならない」理由がお分かりいただけたと思います。C7をStrfと感じられるようになることは楽曲の中の最もベーシックな音の動きをとらえられるようになることを意味しています。これはコードの音感がよくなるためには必ず必要なことです。重要な内容なので同じことを2回言いました()。ではC7がStrfに聞こえるようになるためにはどうしたらいいでしょうか?なにか特別なトレーニングが必要でしょうか?いいえ。特別なことはなにもする必要がないのです。なぜか?必要なのはStrf→Dmstの進行を「経験」することだけだからです。key=Fの曲は世界にあふれています。普通に音楽を聴いていれば知らないうちに耳にしています。さらにいえばkey=Fである必要もないんです。12種類のどのkeyで作曲された曲でもStrfの役割は同じだからです。この記事を読んだあなたはStrfの存在を知りました。違うkeyの違う音高の和音でも同じStrfの和音はStrfと聞こえるはずです。するとどうでしょう。あなたは12倍の回数同じ事を経験できるようになります。音を学ぶ上でこれほど効率的なことが他にあるでしょうか?なので自分でコードをおさえてアウトプットするときはStrfと「思いながら」ひいてください。それがあなたの音感を決定的によくすることは言うまでもありません。

いかがだったでしょうか?

階名を使ってコードを理解していけば構成音だけでなくその「やくわり」も同時にみにつけることができます。なぜなら階名はもともと音の役割をしめしているから。keyが異なっても同じ階名の和音は同じ役割だからです。1625などの数字やⅠⅥⅡⅤなどのローマ数字でコードを表すやり方もあります。しかしいずれ構成音を思い出さなければならないのであればDmst Ldms Rfld Strfのようにはじめから階名で表したほうが変換の手間がはぶけます。さらにstDm sLdm fldR Strfのように低いほうからひく順番を示すこともできます。 大文字はコードの根音(ルート)を表しています。このブログではこんなふうに初心者にもわかりやすい工夫をしながらひきやすいコードをこれからもみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。それではまた次回のブログでおめにかかりましょう!

参考リンク

階名ごとにひくゆびをきめる方法で音階は「覚よう」としなくてもマスターできます。

右手のひきかたについてはこちら

右手のひきかたについて2

12音階のひきかたはこちら

12keyの音階と基本コードの鍵盤図はこちら
当面学んでいくコードの全体像はこちら

左手のひきかた・転回形をつかっている理由についてはこちら

本日のGPT

みつる:Do Re Mi Fa So La Ti Doの音階。いわゆるメジャーの音階は音楽において特別な地位を占めているとおもいます。メジャーの音階が特別な地位をしめていることにはどんな理由があると考えられますか?知っている事があったら列挙してください。

ChatGPT:メジャースケール(Do Re Mi Fa So La Ti Do)が音楽において特別な地位を占める理由については、いくつかの要素が考えられます:

  1. 調和性(Harmonicity): メジャースケールの音は、調和的な関係にあるため、人間の耳にとって快適であると感じられます。これは、音の波形の物理的な性質と関連しています。たとえば、Cメジャースケールの「C」と「G」のように、5度離れた2つの音の周波数比は2:3であり、この比率は音響物理学における調和的な関係として知られています。
  2. 歴史的な発展: メジャースケールは西洋音楽の歴史的な発展の中で中心的な役割を果たしてきました。グレゴリオ聖歌からルネッサンス音楽、バロック音楽、古典派音楽、ロマン派音楽に至るまで、メジャースケールは音楽的な表現の主要な手段でした。
  3. 感情的な表現: メジャースケールは、一般的に明るく、陽気な、ポジティブな感情を表現するのに使用されます。これは音楽が作り出す感情的な反応に大きく影響を与え、メジャースケールが広く使われる一因となっています。
  4. 音楽理論のシンプルさ: メジャースケールは音楽理論を理解しやすくするためのフレームワークを提供します。例えば、メジャースケールを基にしたダイアトニックコードは、作曲家や演奏家が音楽の構造を理解し、予測するのを助けます。

以上の要素が組み合わさることで、メジャースケールは多くの音楽ジャンル、特にポピュラーミュージックで一般的に使用される基本的なスケールとなっています。

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そのひとなりの楽しみが味わえること以上に大切なことはありません。音楽だってプロではないアマチュアなりの楽しみ方があっていいはず。ピアノだって誰もが演奏家を目指さなくてももっと楽しくひけるはず。このブログも作曲も全ては自分の楽しみのためにやっていることです。でも自分が楽しんでいないことはきっと相手にも伝わらない。僕の見つけたちょっとしたコツや知識がみなさんの楽しみにつながることを心から願っています。

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