以前記事でiPad上で作曲環境を構築するのによいですよ~とご紹介したNotionですが、今日立ち上げようとしてビックリ。バージョンが3になって全く新しいソフトになっていました。その名も、Notion Mobile(PC版のNotion6と区別するためのよう)。というわけでこれまで楽譜に関してはNotionの旧版にたよりきりだった自分が使ってみた感想をお伝えします。結論から申し上げると全員におすすめ!だって無料!ですから。<11/8 WindowsPC版動かないひとに追記あり>
この記事でわかること
・データは大丈夫?
・使い勝手で大きく変わったところ
・「完全に同じ」ソフトが動く良さ
・いい感じに使い倒していきましょう
・<追記>WinPC版オーディオ設定でうごきました
あせりました
今日「すてきなピアノえほん」の続きをやろうとしてNotionで楽譜を開こうとしたらびっくり。Notionが全然違うソフトになっていたんです。スマホアプリあるあるですが自分は大量にデータをつくっているので前のデータが開かないと困ってしまう。ちょうどほかの記譜ソフトを調べていてなかにはサブスクで高額課金しなければならないものもあったりして「その点Notionはアップデートはされないけど買い切りだからいいよな~」などとのんきに思っていたところでした。
データが開かない
開こうとすると「アクセスが拒否されました」となって開かない。さては課金が必要になったのか。Notionよお前もか。裏切られた気持ちで不安なままWebサイトを見に行くとニューバージョンのマニュアルが華々しく展開されていてやはり全て新しくなっている様子。見ていくと「過去データは完全互換」とのこと。それでネットを見てもだれも騒いでいないんだなと納得。ためしにiCloudからローカルにデータを移してみたら「開くじゃん」。理由は不明ですがiCloudとの相性のよう。ひとまず解決。ようやく落ち着いて作業の続きができるようになりました。
主な有料部分は追加音源
基本無料。2400円の有料部分は手書き入力・スコアのダイレクト転送・オーディオエクスポートフォーマットの追加など。追加音源の「拡張サウンドセット」が気になるところですが、前のバージョンで購入していた人はそのまま引き継げるようで自分は無課金で使うことができました。内容はセクションサウンド・管楽器・ジャズ木簡楽器・ジャズベース・キーボード+その他のギター・バーカッションとなっています。主要サウンドセットは無料ですので普通につかうにはたぶん問題ないと思います。
使い勝手は?
以前のバージョンはiPadのみ対応でしたが、今回のものはiPhoneは当然としてAndroid そしてなんとWin Mac 両PCでも使えます。全然モバイルじゃない(笑)。Mac版は入れてみましたが普通に動きます。つまり使えないひとはいないということなので非常に可能性が広がりますね。データもNotion用ならみなさんに共通に配布可能ということになります。PCとiPad用で別というアプリも多いですがそれはそれで面倒。全く同じアプリでスマホもPCもいけるのはありがたいですね。
画面はスッキリ音符はクッキリ
無料なんでほめやすい(笑)。以前のバージョンはiPadの画面にできるだけ多くの情報を詰め込もうとしていた感がありましたが今回はスマホと共用になったためメニューはスッキリ画面の隅にまとめられています。スマホでも1小節だけを画面に出すことができますので指先で音符を入力していくことが可能。音符も見やすいです。もちろんスマホだと限界はありますがその分iPadやPCでの入力がやりやすくなっていることは間違いありません。入力は譜面に直接書くほか鍵盤・ギター指板・ パッド・リアルタイムレコーディングでの入力ができます。譜面そのものは初心者には優しくないシステムだと思いますがこのツールがあればハードルはかなり下がりますね。譜面に書いてあるものがどんな音がするのか自分で入れてみて無料で確認できるのはイイです。アップストアのレビューでためらってしまうかたもいらっしゃるかもしれませんが内容は数年アップデートされなかった前の有料バージョンに対する苦情(笑)ですので心配はいらないと思います。画像はiPad版。楽譜は拡大して一部を表示しています。
なんに使う?
楽譜をmidiデータにしなければならないとき、僕はひきつづきこれを使っていこうと思います。それから歌声合成AIのNeutrino。Macでもつかえるのでインストールしたのですが、うたわせるのに歌詞付きのMusicXMLのデータが必要。それをNotionでつくろうと思います。「ぶんぶんぶん」で入力と書き出しを試してみたらめろうさん。上手に歌ってくれました。たぶん大丈夫です。ちなみにMusicXMLのエクスポートは無課金でいけます。あとはこのブログのチュートリアル的なもの。個人的には初心者には「歌」を譜面で考えるのがすごく難しいと思います。だから一回譜面にする必要のあるNeutrinoはとてもハードルが高い。ボーカロイドが流行ったのはたぶんピアノロールだったからですね。アンティシペ―ション(前の小節からつながっている音)などの細かいリズムはいきいきとした歌唱には絶対必要ですが、ピアノロールだと前後にずらすだけで探すことができます。ここは初心者には試行錯誤が必要な部分。自分もなかなか思うように歌わせられなかった経験があります。譜面だと音符を分けて書いて小節をまたいでタイでむすぶ必要がありますがこれは最初から結論が分かっていないとできません。幸いNotionはDAWのようにリアルタイムで楽器を弾いて入力することもできます。この辺のコツをご紹介できたらいいなと思っています。
がっちり使っていきましょう
コードネームの入力もわかりやすく、やりやすくなっています。音符に反映されるわけではありませんがしっかり入力できるのはいいですね。電源っていうボタンがあって何のことかとおもったらパワーコードの直訳みたいですね。 押したらC5になりましたので(笑)。
今回は思わぬアクシデント?で一回使ってしまいましたが、次回は「ピアノえほん」に戻りたいと思います。次の曲は「ぶんぶんぶん」。それではまたお目にかかりましょう。
22/11/8追記
Windos版も使ったのですがもしかしたら音が出せない人がいるかも。自分Win10ですがデフォでは再生がスタックしていました。メニュー>オーディオ設定>でWindows Audioを選択すると動くようになりました。この後の記事の楽譜もWin版でつくっています。
22/11/28追記
実力はこんなものではありませんでした。その2に続きます。