Google Discoverで流れてきた3オクターブ37鍵ピアノのLoog。もともとは3弦ギターからスタートしたみたいですね。知らなかった~。普通に販売されていますね。僕たちギターを始めたばかりなので、初心者用の楽器には参考になるところが多いはずです。そこで今回はその3弦ギターから学んでいこうとおもいます。
この記事でわかること
- Loogの3弦ギター
- なぜ3弦なの?
- どんなコードがひけるか想定してみましょう
- 情報をへらすことでわかりやすくなる
こんな感じのギターです
4年ほどまえのクラウドファンディングの時の動画みたいですね。めっちゃ気合入ってます。
なぜ3弦なの?
なんでも専門家にきいてみました。なるほど合理的な理由があったんですね。
みつる:Loogの作っている子供用のギター。なぜ3弦なんですか?
GPT:
Loogの子供用3弦ギターは、子供や初心者が音楽を学びやすくする目的で設計されています。以下のポイントが、3弦デザインの理由の説明になります。
- コード形成の簡素化:
- 3弦ギターはコード形成を簡単にし、狭いネックが子供にとって弾きやすくなっています。
- 通常のギターに比べて、3弦ギターはコードを弾くことがはるかに簡単であり、子供にとって学習プロセスが簡単であり、同時に注意が必要な要素が少なくなっています。
- 6弦ギターへのシームレスな移行:
- Loogギターは、6弦ギターの最初の3弦(GBE、低い方から高い方へ)を使用しており、同じチューニングが採用されています。これにより、Loogで学んだことはすべて6弦ギターにも適用でき、子供たちはLoogで学んだ後に任意のギターを演奏することができます。
- 即時の達成感:
- この3弦のデザインにより、子供たちはギターを手に取った最初の日から曲を演奏でき、達成感と楽しみを感じることができます。
これらの要因により、Loogの3弦ギターは子供にとって音楽を学び、ギターを演奏することが簡単で楽しみになるよう設計されています。
ー引用ここまでー
なるほど。子供の手は小さいので弦をまたぐ長さが足りないということなんですね。とどくのは3弦の幅ということなんだと思います。弦を近づけると弦どうしぶつかってしまいますから。謎だった調律がどうなっているのかもついでにわかっちゃいましたね。
それにしても3弦の理由ってぜんぶおとなのギター初心者にもあてはまることじゃありません()?。おとなだって自分にやさしくしていいんです。趣味なんだからなおさら楽しいことしかやる必要ありません。なるべくハードルが下がるような工夫はどんどんやるべきだと思います。
それではひいてみましょう
といっても、もちろん僕は3弦ギターもっていませんので、手持ちのギターの上3弦をつかいます。
3弦ギターのdrmsltd
まずは音階。key=Cでやってみますか。
3弦5フレットからのスタートになります。というか2弦も1弦も5フレットから、これおぼえやすくないですか?tdr-mfs-ltdのパターンですね。もし0弦があれば、この後rmfとひくところです。tdr と mfsはおなじ指づかい。でもmfsから2弦なのでおさえるところは一つ右(高いほう)にずれます。そしてtはカットされているので、全部5フレットスタートにそろうというわけ。個人的には見えないtは人差し指でおさえて、dは中指からはじめたいところですね。
いちおう整理すると 左手 人 中 薬 小 には基本の担当drmがあります。こんなふうですね。
人ー中ー薬ー小
tーd-〇ーr
sー〇ーl
rー〇ーmーf
lー〇ーtーd
mーf-〇ーs
tーd-〇ーr
〇は間に入る半音なので、今回は省略。一番下のtから始まる行から、下から5番目のsから始まる行までの5行がワンセット。この5行を繰り返すパターンになっていて、最上段は左にひとつずれてそこから次の5行が続いていくことを示しています。これが頭にはいっていれば、あとはどこから2弦になるかだけ気にしていればOK。3弦と2弦の境界で一段右にずれます。今回の3弦ギターのパターンは一番下から3行をチョイスしたパターンになっているので、2行目からが2弦。その境目でずれています。
以上は6弦ギターにもあてはまる「おさらい」でした。指板のどこにでもあてはまります。
ところで、もうあなたは12key分のdrmがひけるようになっているのにお気づきでしたか?始まりのdは今は3弦5フレットのCですが上下にずらしていくことができます。3弦開放がG、3弦11フレットがF#/Gbですからこれで12種類全部がひけました。もしGの開放がわかりにくかったら12フレットで一度ひいてみてください。それの人差し指の代わりを1フレットの始まりにあるナットがしてくれます。いや~ギターってすばらしいですね。ピアノの鍵盤のようなアジャストの苦労がまったくありません。
3弦ギターの3コード
それでは今度はコードを見ていきましょう。開放弦は3弦G、2弦B、1弦Eですから、ローコードでできる可能性としてはG C D, B E F#, C F G ですね。 それではいつものように探していきます。まずはkey=Cから。めざすのはstDm, Fldm, Strfです。
key=C
key=Cの指板図はこのようになります。3コードさがしてみました。まずは先ほどの5フレットのところで。どのkeyにも転用できます。
次は開放弦を使ってみます。
おさえるところがすくないですね。子供に最初に教える3コードはこれがいいんじゃないでしょうか。
key=G
key=Gの指板図はこちら
コードはこんな感じになりました。
開放弦をつかってもパンチはでませんね。それが3弦ギターです。そのかわりdFlからrSfに向かうところのフォークっぽさがとてもいいです。実機で演奏するべきですね。
key=B
key=Bの指板図はこちら
コードはこんな感じになりました。
Dmsオープンコードになってないのはご愛敬。やはり実際にやってみると勝手がちがってきます。
key=E
key=Eの指板図はこちら
コードはこんな風になりました。(ごめんなさい。譜面3小節目Fldです。24/2/19)
3弦ルートのStrはおさえるのがむずかしそう。Stfのほうがおさえやすいですね。そのかわりがっつりドミナントコードであることを主張します。響きはいいですね。このかたち覚えておくとブルースで遊べます。
いかがだったでしょうか?
3弦ギターといっても音楽的にはなにもかわりません。指板で音を確認してハーモニーを探していく作業はまったくいっしょ。ただ、おさえるところが確実に少なくなるのは子供にとってはメリットだと思います。ひけるたのしさを味わわないことには、音楽ははじまりませんから、ひくたいへんさを軽減しようとする取り組みは正しいですね。3弦ギターの小さなボディは成長してしまった大人には小さすぎて向かないと思いますが、「範囲を絞ってわかりやすくする」アプローチはとても参考になると感じました。それではまた次回のブログでお目にかかりましょう。