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音楽生成AIに学ぶ作曲上達のひけつ

とあるジャズピアニストの動画を見たのですが、ジャズ上達の秘訣は<一つだけ>と言ってました。ジャズピアニストなので主眼はステージ上でいかに上手な演奏をするか?という事にあると思われますが、その点に限定せず、またジャンルをジャズのみに絞らず音楽全般の話としてとらえても非常に「うなずける」内容だと感じました。なぜならSunoAIの生成した曲がクオリティ高く聞こえるのはなぜか?と考えていたところ、このジャズピアニストの話がそのどんぴしゃりの「回答」になっていたからです。

この記事でわかること

  • 音楽の上達に必要なたった一つのこと
  • なぜそれが必要なのか?
  • ぼくの「ボカロ曲」に欠けていたもの
  • AIに学ぶことができるのは?

さっそく結論から

音楽の上達に必要なことは「耳コピ」です。かっこよく英語でいうと「トランスクライブ」。やり方はいろいろネットに上がっているので具体的な話は省略します。大切なことはとにかく「原曲」にむきあうこと。これは世間一般でいう名曲・名演はもちろんなのですが、それ以外にも自分にとって「どうしても重要と感じられる曲」も含まれるとぼくは思います。とくに重要ということはその曲はすでにあなたの一部ということだからです。

なぜ必要なのか?

ジャズピアニストが言っていた言葉をそのまま借りれば「ニュアンス」や「フィール」は原曲の耳コピからしか学べないからです。言葉の意味とか使い分けはとりあえず置いておいて、大切なことは原曲を聞いて自分で感じて考えてみることでしか学べない「感覚的な要素」が音楽にはあるということです。

音による説明は入り口

動画のUp主が言う通り「音による説明」は入り口でしかありません。これまでぼくがこのブログでやってきたのはまさにこの「音楽をシンプルな音で説明する」ことでした。音はこう進みやすいとか、この和音がきれいに響くとか、この音は不協和になる。とかいったことですね。とはいえ、ぼくたちは初心者ですからその説明すらないとこれまでのように「迷子」になってしまうことは間違いありません。逆にそこがわかって、現状のぼくはすこし見通しがついてきたように感じています。

ぼくのボカロ曲に欠けていたもの

そんな自分がいま振り返れば、ぼくのボカロ曲にはボカロ曲らしい「ニュアンス」や「フィール」が決定的に欠けていました。少ない知識で音楽的に「正しい」曲をつくろうとしていた当然の結果でもあります。正しくあろうとした結果、よりいっそうボカロ曲としての「ニュアンス」や「フィール」の乏しい音楽になっていたと言えるでしょう。音楽的な整合性より優先すべきはボカロ曲としての「感覚的な要素」をできる限りとりいれることでした。当時のぼくは、自分の曲は音楽的にまちがっていないのになぜ再生されないんだろうと不思議におもっていた()わけですが、方向性としては真逆。知識がなくてもできる限り曲に「ニュアンス」や「フィール」を取り入れる努力をしていたらおそらく結果は違っていただろうと思います。

SunoAIはなぜすごい?

察しのよい方ならもうお分かりだと思います。AIのSunoが学んでいるのは「原曲」です。Sunoはたまに音を外したりでたらめな歌詞で歌ったりすることがありますが、生成するものが原曲の「ニュアンス」や「フィール」を含まないことはありません。Sunoの生成する音楽が、これまでの「コンピュータミュージック」とは<けた違い>と感じるのはこの「感覚的な要素」が標準で含まれているからですね。

Sunoのプロンプト

強化版では音楽ジャンルが増えています。こちらの動画が参考になります。ひろくAIのトピックを扱うチャンネルの動画なのに、毎回Suno楽曲サンプルのクオリティが秀逸すぎます()。

歌詞にメッセージが込められる

V4もアナウンスされているということなので、来年の今頃にはあまりこだわりがないひとは今の画像生成の感覚で、BGMもポップソングも作れるようになっているでしょう。歌詞は自分で用意する必要がありますが、逆にいえば自分の伝えたいメッセージは自由に楽曲に込めることができます。多くの人にとっては十分ですね。

楽曲にこだわりたい人は

Sunoは面白いアプローチをしていて、ベータ版の機能ですが「プロンプトの掛け合わせ」ができるようになっています。これにより今までなかった新ジャンルの音楽が生まれる可能性があります。ちょっと面白そうですね。これは「どこかで聞いたような曲」しかできないという批判にこたえてのものだと思いますが、ジャンルにそれぞれ独自の作法がある以上それを正しく学んだAIが既視感のある曲をつくるのはむしろ望ましいこと。ジャンルのスタンダードを超えた楽曲を作りたくなったときが、人間の出番です。Sunoで曲を作っていると自分でも作曲したくなるという声も聞きました。Sunoが生成した曲のトランスクライブや細かいところの修正から初めるというのもオリジナル曲が少ない労力で仕上がりますから音楽を学ぶ上で悪くない選択なのではないかとおもいます。

いかがだったでしょうか?

すでに出来上がっている自分のオリ曲の歌詞を入れてみるというのも面白い試みだと思います。というわけで、このブログのテーマソングの歌詞でやってみました。歌詞とメロディの相性はいまいちで、部分部分はハチャメチャですが、アイディアはてんこ盛りです()。間奏のテンションがムダに高いですね、長さも最初の一回で2分近くもつくってくれてます。最後は転調までしかけてますね()。いまはこういう助っ人もいますから、大船に乗ったつもりで楽曲制作を楽しんでいきましょう。いま思いつきましたが、単声のボーカルトラックをこういう大勢で歌っているようなWAVにして返してくれるWEBーAIサービスがあったら便利ですね。それではまた次回のブログでお目にかかりましょう。

「『みつるの音感がよくなるブログ』テーマソング~Happy Bounce(ハッピー・バウンス)Suno Ver.」

作詞 みつる 作曲 SunoAI

時を越えて
迎えに来たよ
まだ見ぬ夢の続き
かなうまで
そばにいるよ

知らないこと
もう怖くない
恥ずかしくなんかない
すこしずつ
できたらOK

はじめて出会えたね
すてきな音つくる
同じ未来見てる
なかま

みんながいるから
頑張れるんだ

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みつるの音感がよくなるブログ

そのひとなりの楽しみが味わえること以上に大切なことはありません。音楽だってプロではないアマチュアなりの楽しみ方があっていいはず。ピアノだって誰もが演奏家を目指さなくてももっと楽しくひけるはず。このブログも作曲も全ては自分の楽しみのためにやっていることです。でも自分が楽しんでいないことはきっと相手にも伝わらない。僕の見つけたちょっとしたコツや知識がみなさんの楽しみにつながることを心から願っています。

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