こういう順番でやればうまくいく。そんな使いこなしのコツを見つけましたのでご紹介します。アプリはお試し中のUJAMのIRON2です。前回はCARBONでしたがどちらかというとリードギター的なCARBONに比べるとより間口の広いIRONはいろいろなシーンでバッキングに力を発揮してくれそうです。こういう使いやすい音源好きですねw。
この記事でわかること
- UJAMのバーチャルギターでできること
- グルーブはタイトがいいですがそればかりでは
- ヒューマナイズしてみました
どういうアプリ?
こんな顔です。
UJAMのバーチャルギターIRON2ですがDAWからの単音打ち込みでギターのコードびきトラックが作れると言うもの。 細かい奏法(アーティキュレーション)の指定ができるわけではないのでソロには向きませんがその分ギターの知識がなくてもコードのルートさえわかっていれば簡単にバッキングが作れます。プリセットでコードが指定してあるスケーラー2のイメージ。さらにこちらはギター特有の演奏があらかじめプログラムされています。こういう雰囲気の音・フレーズが欲しいというとき即戦力で使えます。さらに良い点は気に入ったフレーズデータをDAWにコピペできること。奏法を提案してくれるのはプレイヤーモードですが、いったんMIDI化されたデータは今度はインストゥルメントモードでそっくりそのままひいてくれます。賢い!エフェクトのかかり具合はキープしたまま 2つのモードを切り替えられますから作業に無駄がないですね。再現性もバッチリです。
MIDIには手を加えられます
当然ですがMIDIデータはDAW上で細かく修正することができます。今度は一音ずつノートを自分のイメージに近づけていくことができます。今回僕が試してみたのはこだわっているリズム、特に人間らしさが狙った感じでうまく表現できないかなと言うことでした。
プリセットもマイクロチューニングされています
プリセットのパワーコードびきを聞いてみてください。プリセット名はBurning Ironです。違いがわかりやすいようにギター単音でハイハット+クラップだけ入れてあります。
悪くないですね。すごいのはプリセットにマイクロチューニングの指定が入っていると言うこと。この場合はデフォルトがTight30です。
データの画像を見てみてください。お見せしているのはtight/looseがプラマイゼロの時の画像です。結構ラフですよね。プリセットはあらかじめかなりヒューマナイズされていることがわかります。だから プリセットのパラメーターで調節してるんですね。
ガチガチにタイトにしてしまうのもありです
パラメーターをtight100に持って行ったところ。グリッドに吸着しています。でも これはこれで悪くないです。
音を聞いてみてください。
単体できくとかえってこの方が気持ちいい位ですが要するに他との調和の問題なんです。 ドラムが少し跳ねていたりするとやや引っかかりを感じるリズムになってしまいます。ハネていると逆にギクシャクしますね。
ヒューマナイズのうまい方法
人間ぽさを残しつつちょいハネなどのリズムに対応させるには。一度LOOSE100にします。ここまでやってしまうとデータはこんな感じ。曲としては聞けたものではなくなってしまいます。基本タイトは正義。ただ全部それにするとどの曲も平板になって印象が似通ったものになるという落とし穴があります。一回ハメを外しましょう。
さすがにこのままではまずいのでここからクォンタイズをかけていきます。 ちょいハネのリズム(今回は1/16swingB)にむかってクオンタイズを60%ほどかけると人間ぽさを残したちょいハネリズムになります
今回の「完成版」音をきいてみてください。
カッケー。すみませんドラムを変えたのはアンフェアでしたね。ハネたドラムでも違和感は減っています。
ハイハットで聞いてください。
ちなみに先ほどのタイト100なギターとタイトなドラムだとこんなふうになります。悪くありませんがこればかりだとやはり単調に感じますね。
いかがだったでしょうか?
前回お話ししたような事情で最終的な解決手段はグルーヴクオンタイズしかないわけですがそこに向かっていく強さを調節することでバリエーションを作ることができます。 UJAMのIRON2はフレーズを作るのは簡単ですので空いた時間でぜひノリにこだわってみてください。それではまた次回のブログでお目にかかりましょう!