今回はGPT先生の全面的な監修で()まいります。全ての裏は取ってないのでただの知ったかさんwの可能性がありますので気をつけてください()。音符の衝突(ディスコード)に関しては音を作って検証してみました。個人的にはミックスで残念になるよりこちらの影響が大きいと思います。いずれも「そういうことがある」と知っているだけでモヤモヤはふせげます。今回GPTのおかげでスケール外の衝突音の存在に気付かされたのは新たな発見でした。
この記事でわかること
- もやもやの原因は大きく二つ
- 原因その1
- 原因その2
- 2のほうを音にしてみました。
さっそく聞いていきましょう
みつる:DAWで作曲していると音のぶつかりが気になることがあります。作曲中の作品を聞いていて音のぶつかりがあると「モヤモヤ」とした印象が残ります。原因はどんなことが考えられるでしょうか。
ChatGPT :あなたが「音のぶつかり」と言及しているのは、恐らく2つの主な現象に関連していると思います。
1つ目は音の周波数が重なることによる「周波数の競合」です。これは、2つ以上の楽器や音源が同じまたは近い周波数範囲で演奏されている場合に発生します。これにより、特定の音域が他の音域よりも強調され、ミックスが不均衡になったり、各音源がはっきりと聞こえなくなったりします。
2つ目はあなたが言及した「ディスコード」、すなわち不協和音の存在です。音楽理論における不協和音は、音楽的に緊張感や不安定性をもたらす和音や音間隔を指します。これらは曲の表現力を増すために用いられますが、不適切に使われるとリスナーに不快感を与えることがあります。
これらの問題を解決するためには、以下の手法が有効です。
- 周波数の競合:イコライザー(EQ)を使用して、各トラックの特定の周波数帯をカットまたはブーストすることで、各音源がそれぞれの空間を持つようにすることが重要です。これにより、各音源が明確に聞き取れるようになります。
- ディスコード(不協和音):曲のキー、スケール、和音進行など、音楽理論の知識を深めることが重要です。これにより、どの音や和音が一緒に鳴らされたときに調和するか、どのように不協和音を適切に用いるかを理解することができます。
もちろん、これらはあくまで一般的なアドバイスであり、音楽は表現の形であるため、ある程度の「音のぶつかり」や不協和音は作品に独自性や深みを与えることもあります。それらが曲の雰囲気やメッセージに適している場合、それらは全く問題ではありません。ただし、それらが不必要な混乱や不快感を引き起こす場合は、上記の手法を試してみると良いでしょう。
1.の周波数の競合について深掘りします
みつる:周波数について。代表的な 楽器と声の競合を避けるべきピークとなる周波数帯域を教えてください。
ChatGPT:音楽作品における周波数競合の問題を理解し、解決するためには、各楽器や声がどの周波数帯域で主に活動するかを理解することが重要です。以下に、一部の代表的な楽器とボーカルのピークとなる周波数帯域を示します:
- ボーカル:一般的な男性の声域は約85 Hzから180 Hz、女性の声域は約165 Hzから255 Hzです。しかし、これらは基本的なピッチを指し、声はさまざまなハーモニクス(基本周波数の倍数の周波数)を持つため、全体的な周波数スペクトルはこれらよりもはるかに広いです。
- ベース:電子ベースやアップライトベースなどの低音楽器は通常、20 Hzから200 Hzの範囲で活動します。これらの楽器は曲のリズムと調和の基礎を提供します。
- キックドラム:キックドラムの主な周波数範囲は通常、50 Hzから100 Hzです。しかし、”クリック” サウンド(アタック)は2 kHzから4 kHzの範囲で発生します。
- スネアドラム:スネアは200 Hzで打撃感を、3 kHz以上で明瞭性を提供します。
- ギター:エレキギターは通常、82 Hz(低いE弦)から1 kHzまでの範囲で活動しますが、ハーモニクスは6 kHzまで及びます。
- ピアノ:ピアノは非常に広範な周波数範囲をカバーします(約27 Hzから4,186 Hz)。そのため、ミックス内での位置づけやEQ設定は特に注意が必要です。
重要なのは、これらはあくまで一般的なガイドラインであり、実際の結果は使用する具体的な楽器、その演奏方法、録音の質などにより大きく異なることです。これらのガイドラインを参考に、各トラックのEQを調整して、音源間のクリアな分離を確保すると良いでしょう。また、いくつかの楽器が同じ周波数範囲を共有している場合は、パンニング(ステレオフィールド内での音源の位置決め)を用いてさらに分離を図ることもできます。
周波数のピーク
よく記事や動画になっているのはこの話ですね。知識があればアナライザーで視覚的にチェックできるので比較的対処しやすいかもしれない。ただ奥はめっちゃ深そう。例えばこのギターの音は視覚的にはこんなふうに見えます。画像はLogic付属のEQです。
こんなふうにピークを見てぶつかりをチェックしていく訳なんですが、今回はこれだけ()。「モヤモヤを解消してスッキリ」は改めて実際の曲の制作の途中でやってみたいと思います。
2.のディスコードについて深掘りします
みつる:ディスコード について知りたいのですが。ディスコードになりやすい音程関係と言うのはありますか?またコードとメロディーの関係で生ずるディスコードにはどのようなものがあるでしょうか。教えてください。
ChatGPT:「ディスコード」または不協和音は、特定の音間隔(音程)がもたらす緊張感または不安定性を表します。これは音楽的なコンテクストによりますが、一般的には以下のような音程が不協和とされることが多いです:
- マイナーセカンド:2つの隣接する音(例:CとC#)の間隔です。非常に密接であり、聞く者に強い緊張感を感じさせます。
- メジャーセカンド:2つの音が全音階で1つ離れている間隔(例:CとD)。こちらも緊張感をもたらしますが、マイナーセカンドほどではありません。
- トライトーン:全音階で3つの音階度(半音6つ分)の間隔です。例えば、CとF#の間隔がこれに該当します。トライトーンは非常に不安定で、中世では「悪魔の音程」とも呼ばれました。
- マイナーセブンス:全音階で10つの音階度(半音10つ分)の間隔です。例えば、CとB♭の間隔がこれに該当します。
コードとメロディーの関係で生じる不協和音については、主に次の2つの要素が影響します:
- メロディーとコードの音が合わない:メロディーの音が同時に演奏されるコードと調和しない場合、不協和音が発生します。例えば、Cメジャーコード(C – E – G)が鳴っているときに、メロディーがF(メジャーセカンド)またはF#(トライトーン)を強調すると、ディスコード(不協和音)が生じます。
- 不適切な解決:音楽においては、不協和音は通常、安定した協和音へと「解決」することで緊張感を解放します。この解決が適切でない場合、聞き手にとって期待外れまたは不安定な感覚をもたらすことがあります。
不協和音は常に「悪い」ものではありません。緊張と解放、不安定と安定のバランスは音楽のドラマを作り出す重要な要素で、適切に用いられると音楽表現を豊かにします。不協和音が生じる具体的な状況を理解し、それをどのように扱うかを学ぶことは作曲やアレンジの重要なスキルです。
特定の「音程差」
半音上の近すぎる音。それから半音下の音が1オクターブ上に上がった音も不協和になる可能性がありますね。それとトライトーン。なりそうな音程は音の性質からあらかじめわかっているのでピアノの鍵盤上で確認することができます。次は基本の和音とディスコードする音について聞いてみました。
ディスコード(基本の和音に対して)
みつる:和音に対して衝突する音があるような気がするのですが7つのダイアトニックコードに対する衝突音を列挙してもらえますか。
ChatGPT:ダイアトニックコードとは、ある特定の音階(通常はメジャーまたはマイナースケール)から派生したコードのことを指します。メジャースケールの場合、各スケール度(スケールの各音)に対応するダイアトニックコードを、それぞれメジャーかマイナー、ディミニッシュかオーギュメントと表現できます。メジャースケールを例にすると、以下のようになります:
- I(ワン): メジャー
- ii(ツー): マイナー
- iii(スリー): マイナー
- IV(フォー): メジャー
- V(ファイブ): メジャー
- vi(シックス): マイナー
- vii°(セブンディグリー): ディミニッシュ
Cメジャースケールで表現すると、以下のようになります:
- Cメジャー: C-E-G
- Dマイナー: D-F-A
- Eマイナー: E-G-B
- Fメジャー: F-A-C
- Gメジャー: G-B-D
- Aマイナー: A-C-E
- Bディミニッシュ: B-D-F
これらのコードが鳴っているときに、メロディーラインで「衝突」する可能性がある音(不協和音)を一覧にします:
- Cメジャー: F、F#
- Dマイナー: G#、A#
- Eマイナー: F#、A
- Fメジャー: F#、G
- Gメジャー: G#、A#
- Aマイナー: A#、C#
- Bディミニッシュ: C、D#
ただし、これらはあくまでガイドラインであり、不協和音が必ずしも「悪い」わけではないことを忘れないでください。不協和音はあるコンテクストでは緊張感を生み出し、別のコンテクストでは創造的な表現を可能にします。上記のリストはあくまで参考の一部であり、実際の音楽は様々な要素と相互作用し、絶えず変化しています。
長々とコードの話をしていますが
基本のコードの説明は長い上にわかりにくかったですが、このブログでいつもお話ししている通り音階をdrmfsltとするとシンプルに
stDm fldR strM Fldm Strf sLdm lTrf
です。ようするにGPTが言っている「ぶつかる音」は
stDm は f と fi
fldR は si と li
strM は fi と l
Fldm は fi と s
Strf は si と li
sLdm は li と di
lTrf は d と ri
GPTの衝突音を聞いてみよう
GPTの説をチェックしてみましょう。コードは上記のいつもの4和音にもどしてあります。4和音で良い理由は音の響きがほぼ変わらないからですね。くわしくはこちらの記事に書きました。
それではお聞きください。
どうでしょう。明らかに使っていい音がはいってますねw。でもこうやって自分の耳で確認していくことが大事だと思います。
僕個人としては
strM の fi と l
Fldm の s は明らかにOKです。
Strf は si と li も曲の中で次の行先があるなら普通に使えそうですよね。声のあるなしでもだいぶ雰囲気はちがってきます。楽器だけより目立ちにくくなります。
アボイドノートは
これは僕もチェックできるので追加しておきます。drmfsltの音なのにコードとぶつかるのは、
stDm のとき f
fldR のとき なし
strM のとき f d
Fldm のとき なし
Strf のとき d
sLdm のとき f
lTrf のとき d s
これも音を聞いてみてください。
今回はうまいこと衝突感が出ましたね。アボイドノートのヤバさが伝わっていれば幸いです。僕たちが気にするのはまずはここから。GPTが言っている音階外の音はそもそも使わない可能性が高いですが、こちらは音階内の音。それでいてこれだけ不協和になるわけですから危険度は比べ物になりません。
いかがだったでしょうか?
もちろんこの記事の話は入門的なことではあるんですが、かといって物理的な話ですからずっと続く話。作曲法や音の流行りが変わっても曲を作る上で無視していい時代は永遠に来ません。なので曲を作る時尖った音は「意図的に」使えるようにしていきたいですね。たんなる間違いと思われないよう()カッコよく使いたい。一番かんたんで確実な回避方法はEQを使うことそして絶対ディスコードにはならないコードの音をメロディに使うことですね。それではまた次回のブログでお目にかかりましょう。