おもしろい作曲法の動画をみつけました。これは考えたことなかったですね。やってみると面白いと思うので、みなさんにもご紹介したいと思います。さらにいろんな方向に発展させる方法も考えられるので、それについても少し考えてみました。
この記事でわかること
おもしろ作曲法
- 動画はこちらです
- メロディとコード進行をストックしておく
- 作曲AIへの応用
- 発展の方法は?
どんな作曲法か?
既存作品の歌詞とコード進行・アレンジを借りて、その上に自分オリジナルのメロディを書くというものです。
歌詞とオケを借りるのですから、曲は8割方できているようなものです。動画内では著作権の関係で、ピアノで伴奏パートを作られていましたが、ぼくたちが試す場合はそれすらも必要なく、ボーカルリムーバーで声を取り除いたものに、自分のメロディを乗せればいいと思います。yoyo先生によると曲は聞かずにトライするのがいいそうです。つまり「ミリしら歌みた」ですね()。シンプルにオケに対して「作曲する」という機会を増やすことができるのでおすすめの方法だと思います。
そうやってストックしたメロディは?
ここまででめちゃめちゃ練習になると思いますが、歌詞さえ書き換えればもうそれは100%オリジナル。そして、もしコード進行の解析ができれば…歌詞+メロディ+コードという「曲の完全体」が完成します。テンポ・コード・曲の構成が原曲と全く同じでは問題になりそうですが、コードがわかっていれば問題のない形に構成を組み替えることができるでしょう。この状態でいったんストックしておいて次の作曲にすすめばいいのでは?とぼくはおもいます。
というのは
おそらく来年中にはメロディとコードからそこそこ高精度なアレンジを作ってくれる編曲AIが登場するのではないか?と思うからです。今回の動画も主にその部分を借りているということになります。曲に仕上げる作業としては編曲にかなりのボリュームがありますが、歌詞+メロディ+コードまで作っておけば、あとはAIの助けを借りてそこそこの完パケが作れるようになるでしょう。
発展の方向1:アレンジ
というわけで、発展の方向1はAIアレンジです。方向は逆ですが、前段階としてすでにSunoの音楽データをStudio Oneで編曲することにチャレンジされている動画がありますのでご紹介します。コード進行のコピーの部分は有名曲をお手本にする場合にも応用できるのでは?と思います。
動画に登場する曲データをトラックに分離するRemixは50$くらいのプラグインのようですね。Studio One はそもそもオーディオからコードの判定ができますし、EZkeys2 やmelodyneを使えば正確な耳コピができると思います。また、欲を言えばボーカルもAIボイスに置き換えればすべてをクリアにできるんじゃないでしょうか?動画主様にはぜひSoundIDとかSynthesizerVでのボーカルのフル置き換えにも挑戦して欲しいですね。なお、SynthesizerVについてはお持ちでない方も無料で曲を歌わせるところまで試すことができるはずです。
発展の方向2:歌詞
具体的にはまだなにも答えは出ていませんが、歌詞の「世界観」はどうやったら借りられるのか?を考えるのも面白いと思います。たとえばテーマや歌詞の中でおこる出来事だけを抽象化して取り出して、自分の言葉に置き換えたらオリジナルになるのか?トライしてみるのはいいチャレンジになると思います。もちろんAIにワード選びを手伝ってもらうのもアリですが、その場合も材料となる「強いメッセージ」があるとそれだけ個性が出るのではないかと思います。
発展の方向3:ボーカル
yoyoさんは自分で歌われていましたが、SoundIDをはじめいろいろなAIボイスという手段もありますので自分の声質に自信がなくてもボーカルトラックはつくれると思います。SynthesizerVに打ち込むのはやはりそれなりの手間がかかりますので、覚えて歌ってピッチ補正した自分の声をAIシンガーにボイチェンするのが一番かんたんな方法かもしれません。自分の声のピッチ補正だけでは上手な歌唱にならないのは明らかですので。ただし、ボイチェンで聞ける歌唱になるか?はまだやったことがないので未知数。その点もとがSunoの歌ならボイチェンでクリアにすれば間違いなく聞ける歌になるでしょう。
いかがだったでしょうか?
今回は歌詞とオケを借りるという話でしたが、アレンジを代行してもらうだけでも、実は曲はかなり自由に作れるのではないか?というイメージをもつことができました。ぜひみなさまも気軽に作曲にチャレンジしてみてください。検索してみたところ以前ご紹介したことのあるMoisesはスマホでもボーカル除去が無料でできるようです。それではまた次回のブログでおめにかかりましょう。