前回暗記カードを作っていて思い出したのですが、昔みなさん、こういうことやりませんでしたか?はるか昔、小学生の時にです。そして、それを応用すればいいことに気づきました。
この記事でわかること
- 直接的な暗記の究極奥義とは?
- 「枠組み」を用意することの重要性
最初におことわりします
このブログですが、最近はなぜか海外からお越しの方もいらっしゃいます。そうした、海外からのお客様に最初にお断りしなければならないのですが、今回の内容は日本文化ローカルな方法です。もしも、ご自分の国で同じようなものがあれば、それを応用いただきたいと思います。使うのは一桁の掛け算(9×9=81種)を暗記するための手法です。日本ではそれを「九九(くく)」といいます。
前回作ったカードに不足していたものは?
ぼくの考える暗記の奥義ですが、瞬時に思い出せるようにするには、「すべてが音になっている」必要があると思います。すらすら口に出せるようになっていることが条件ですね。裏面のC,Db,D,Eb,E,F,F#,G,Ab,A,Bb,B(別の順序で並べれば、C,F,Bb,Eb,Ab,Db,F#,B,E,A,D,G)については発音どおりですので、問題はないかと思います。ビーフラット、エフシャープのようにそのまま発音してください。問題はおもて面です。たとえば、6S-5FはString 6,Fret 5 の略なのですが、これをこのまま読んで記憶に定着できるでしょうか?つまり、おもて面のおぼえやすい読み方が定まっていなかったことが暗記カードとして最大のネックでした。カードを作って使ってみてそのことに気づきました。
ぼくたちにはすでに経験があります
しかし、安心してください。ぼくたちには同じような経験があります。小学生のころを思い出してください。ぼくたちはこういうマトリクス状のものを丸暗記したことがありますよね。そうです。すでに書いた通り九九です。そこで今回はその読み方をそのまま借りました。先人たちが暗記のための枠組みをすでに作っていてくれたことに感謝ですね。できあがった基礎があればこれほど心強いことはありません。
こんな風に読んでください
弦・フレットは自明のものとして、九九の通りに。例えば、いんいちがエフです。九九の読み方を使うために必要な調整はふたつだけです。
1.開放弦のよみかた
九九にはないゼロの段(開放弦)があるので、ゼロの段を追加する。読み方は、いんぜろがイーのようになります。
2.10・11・12段のよみかた
同じく九九にはない10段以降があります。今回はそのまま、いちじゅうがディーのように読んでいます。
九九の読み方には様々なものがあると思います。どんなふうに指導されたかによって変わってくると思うので、今回の読み方は一例にすぎません。ご自分が九九をおぼえた読み方で読んでいただくのが、最強だとおもいます。
カードのシートを改訂しました
そのようなわけで、新しいシート以下のようになります。よろしければご活用ください。すでに作っていただいた方は、作り直す必要はないので、手書きで読み方を加えていただければと思います。
なお裏面の正解はこちらを参考にして下さい。
カードをおぼえる順番について
1.まずは九九の順番でトライしてみてください。ひととおりおぼえたら、
2.同一弦を4度進行で並べ替えます。適度に順番がとびとびになるので、順番通りにおぼえたつぎのステップにいいと思います。順番はC,F,Bb,Eb,Ab,Db,F#,B,E,A,D,Gとなります。
3.同一フレットを開放から1フレット2フレットというようにならべかえます。ここまでくれば確認だけでOKなのではないでしょうか?
いかがだったでしょうか?
開放弦を入れても12フレットまでなら、78音ですから、九九よりも少ない数です。九九で苦労されたかたも、ギターでリベンジのチャンスです。ぜひ九九を使ったおぼえかたにチャレンジしてみて下さい。
<参考記事>
音名の全容がまだわからないかたは、暗記に着手する前にこちらの記事をご一読ください。見通しが良くなると思います。