Googleディスカバリーが面白い記事を紹介してくれました。画像生成AIについての記事2件です。とても深い内容だと思いますのでご紹介。音楽に関連付けて自分なりに思ったことをメモします。
この記事でわかること
参考記事1 AI生成画像作品の意義について
参考記事2 AI生成画像作品の整合性について
おまけ 世界の人物の顔をつくってくれるAI
参考記事ひとつめはこちらです
早速ご紹介します。noteの記事です。
作者が意図をもって作画できないというのが問題点とおしゃっていて、音楽で言えばディディールまで美しくつくられているけれど主張のない、すごく高級な空間で鳴っている「イージーリスニング」のような音楽を連想しました。作曲に「歌詞」が必要で、それがそのまま歌になるSunoのような音楽生成AIでは、たまたま感じないですんでいる悩みです。
画像生成AIについてはまったくくわしくないのですが、テーマを決めた連作のようなものに画像生成AIが対応したら状況は変わってきそうな気がします。おっしゃっている通り技術革新はかならずありますし。今後、生成AIが絵師の意図を細部まで正確に反映できるようになれば、そこに意志は込めることができそう。そんな風に感じました。
二つ目の記事
こちらもめちゃめちゃおもしろかったです。
日々の壁打ち:「絵描きさんの言葉」と「それ以外の人達の言葉」の意味合いの違い。特に生成AIが出力する絵に関して。
プロの絵描きが見るとAI生成画像はどう見えるのか?というお話。すごくうまく書けているところと、ぞんざいなところが人間だったらありえない形で混在している、というのはぼくもはじめて知りました。人間なら上手下手はあってもなんらかの基準で統一されているはずなんですが、AIにはそれがない。音楽に置き換えると著作権フリーのサンプルでいったんスケッチするのはいいけれど、作品的には最後までそのままでないほうがいい、というのに似てますね。統一感が薄くなるのでアーティストの個性はぼやけます。著作権の誤判定も怖いし、演奏しなおして自前の音源に差し替えるのが理想ではあります。
おまけ 人物の顔をつくるAIであそんでみました
ワールドワイドに人物の顔を作ってくれるとあるAIを知ったのですが、このAI。面白い特長があって、二人と同じ顔は作らないそうです。無料でできるのでやってみました。
するとどうなるかというと、ランダム性が入ってくるので、良い意味でリアルに平均化されて、生成されるのは一般的な顔。めっちゃナイスな笑顔ですね()。
実在の人物ではないとは思えない。というか、たぶん、そっくりな人いますよね。世界に3人はいるという話を聞いたことがあります。
「自分にそっくりな人は世界に3人いる」が科学で証明される。3人どころかもっと多い可能性は高い(米研究)
アイキャッチもこちらで作った画像ですが、AI生成によくあるような美男美女ばかりといったことはありません。音楽にたとえるなら、できるメロディはひとつとして同じものはないので著作権にはぜったいひっかからない。ただ、音楽の場合だと引っかからなければ良いというわけではなく、耳に心地よいものにする必要があります。つまり、どうしても美男美女に近づけなければいけない部分があるということ。なので、アレンジや演出を施して良く見せる工夫が必要です。これはちょうど自分の個性を生かしたメイクアップをするのと同じですね。というわけでこちらも無料のPerfect365というiOSアプリでちょっとだけメイクしてもらいました。違いわかりますか?