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Cubase と Studio Oneのちがい:プラグイン音源の使い勝手

  • 2024年5月19日
  • 2024年5月24日
  • DAW

ためしに無料バンドの音源が使えるか試してみたら、CubaseとStudio One思わぬ大きな差があることがわかりました。各DAWが機能強化を図る中、大きな違いは「音源」の使い勝手やその「MIDIルーティング」になっています。今回はその2点にしぼってその他のDAWも含めて調べていきたいと思います。

この記事でわかること

CubaseとStudio Oneの(Macユーザーにとっての)大きな違い

音源を使う上での各DAWの機能の差

ルーティングを試してみる

CubaseとStudio Oneの最大の違いは?

最大の違いはCubaseだとAU音源が使えないけれど、Studio OneだとAU・VST3両方つかえるということです。AU音源があるものは100%VST3があるので問題となるケースはほぼないわけですが、最新のMac(アップルシリコン)ではVST2が原則非対応。つまりMacの場合、VSTなのに本家のCubaseで使えないものが出てきてしまいます。たとえば、本ブログのこちらの無料バンド
アコースティックギターのAmpleSound Ample Guitar M Lite

エレクトリックベースのAmpleSound Ample Bass P Lite

この二つの無料音源はVST2なので、アップルシリコンのMacでは表示されません。起動方法をかえれば…との方法が残されているようなんですが、そのためにPCをいちいち立ち上げなおすというのは現実的ではないですよね。もちろん上記の無料音源も、MacOSにはAU版がインストールされますので、Studio Oneだと問題なく使用することができます。なお、今回の無料プラグインのVST2だとうまくいきませんでしたが、Studio Oneの場合アップルシリコンMacでもVST2が認識できる場合もあります。

Winだと新PCになったからといって過去の音源が使えなくなってしまうといったことはないので、DAWの環境としてはより安定して使えるような気がします。PC本体のコスパもアドバンテージですね。

音源のMIDIルーティングについて

CubaseとStudio Oneはこの点では両者ともすぐれたDAWです。ルーティングがこれほど簡単なのはこのふたつ<だけ>ですね。たとえばMIDIOUTが1から6まであるInstaComposer2の場合、音源用の6トラックをつくり(デフォルトではMelody,Rhythm,Bass,Pad,Chord,Drumです)、それぞれに別のMIDIチャンネルを設定し自分の好きな音源を鳴らすことが簡単にできます。これはScaler2の場合も同じで内臓音源と外部プラグインシンセを同時にならしてレイヤーすることができます。

その他のDAWの場合

参考になるのはこちらの動画です。イメージがつかみやすいと思います。

Logicの場合

Logicの場合はこのようなMIDI生成系のプラグインはMIDI FXとしてトラックに搭載します。デメリットは内臓音源が使えなくなること、Scaler2で他のシンセを鳴らす場合、Scalerの音を同時に聴くことはできません。(プラグイン自体が音の出ないScalerControlという別物になります。)また、MIDI FXがならせるのは一つの楽器ですので、InstaComposerで6つの音を同時に出すためには、KONTAKTのようなマルチティンバー音源の内部に音源を6つ立ち上げることになります。試聴用にKONTAKTを立ち上げておき、イメージがかたまったら、本番用の音源を配置したトラックにMIDIデータをドラッグ・ドロップしていくのが良さそうです。

<24/05/20追記です>

Logic11でうまくいく方法が確認できました。こちらの記事をご参照ください。

FL-Studioの場合

動画にも出てきていますが、こんな感じになります。めっちゃ楽しい。ただこちらも音源が変わる場合はこちらを毎回作り変えるのは手間になりますから、音源を設定したトラックにドラッグ・ドロップが実用的だと思います。

Liveの場合

Liveはまだためしていないのですが、プログラムでほぼなんでもできるようですね。たぶんですが、お手本があればChatGPTが解析してくれると思うので実は最強かもしれません。調べたらリュウさんのこちらの記事に設定方法がまとまっていました。Logicの詳細もありますのでご紹介させていただきます。

InstaComposerの設定がめんどくさすぎる件

いかがだったでしょうか

ここまで書いてきてなんですがScaler同様、InstaComposer(InstaChordも)のコード進行の生成機能はまるまる1曲作れるほどのものではないので、指定したコードを使う方が良い結果がえられます。自分で考えたコードに対して、演奏データを返してくれるプラグインと考えたほうが使い勝手がいいと思います。とはいっても、それはLogic11に新搭載のSession Playerでも基本的には同じ。iPad版はより直感的に操作できるようですね。

付け加えて、アコギがストロークしたら、そのまま無料アコースティックバンドのサウンドになりますね。たぶんこうした機能は、順次どのDAWにも搭載されると思うので、Logic以外のDAWをつかわれている方もそんなに焦る必要はないと思います。ハマる歌詞・良メロ・エモいコード進行こそが肝心ですから、それまで、こつこつ積み上げていけばいいのではないでしょうか?

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そのひとなりの楽しみが味わえること以上に大切なことはありません。音楽だってプロではないアマチュアなりの楽しみ方があっていいはず。ピアノだって誰もが演奏家を目指さなくてももっと楽しくひけるはず。このブログも作曲も全ては自分の楽しみのためにやっていることです。でも自分が楽しんでいないことはきっと相手にも伝わらない。僕の見つけたちょっとしたコツや知識がみなさんの楽しみにつながることを心から願っています。

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