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ケルト音楽のスケール(マイナー編)ドリアンスケールでつくってみたよ

  • 2024年5月9日
  • 2024年5月9日
  • 作曲

ながらくこの世にはメジャースケールしか存在しないかのように基礎を固めてきたこのブログですが。いよいよ(というか思い付きで)ほかのスケールにも挑戦してみようと思います。手始めは有名な「ケルティックミュージック」。ゲーム音楽などでもおなじみですね。冒険者が広大な世界を旅するときバックグラウンドミュージックとしてよく使われています。民族調といわれるような音楽を代表するジャンルです。でもどうやったらそんな音楽がつくれるんでしょう?今回まったくゼロの状態から手探りで、1曲短いものをつくってみました。なので初めてのひとにもわかりやすく「どうやればいいのか」解説したいと思います。実は自分が忘れないため()。それではおつきあいください。

この記事でわかること

  • ケルト音楽(マイナー)の作り方
  • 使うスケールは?
  • スケールを楽曲にどう適用するか

最初のきっかけは

ケルト音楽はこのような音楽です。

検索していて「ドリアンスケール」という言葉を見つけました。使えばそれっぽくなるらしい?でもどうやって?そんなところからスタートしました。

ドリアンスケールとは?

ピアノの白鍵をCからCまでひいていくとそれが「メジャースケール」でした。音階は7音ありますからそのそれぞれがスタートになります。と、いってもこれまでのようにメジャースケールの間隔を保ったままスタート位置だけをかえるのではありません。具体的には白鍵しかひきません。耳慣れたメジャースケールとは違って、すこしヘンな感じになりますが、だからこそ別の名前がつけられています。ドリアンスケールはDからDまで白鍵をひいていったスケールになります。もちろんメジャースケールと同じようにこの音の間隔を保っていさえすれば「ドリアンスケール」ですから、スタートの音には音階中の12音すべてがなることができます。今回はとりあえず黒鍵をひとつも使わないDドリアン(Dで始まるドリアン)でやってみたいとおもいます。

Dドリアンをメロディにつかう

それでは、まずDから白鍵をぽろぽろひいて、音の感じをつかんでいきましょう。するとなんとなくもの悲しい感じ。そのうちこんなフレーズがでてきました。

これどんなふうにきこえますか?Dが主音でもの悲しい感じ。ということは…きっと、こうですね!

つまりDドリアンをマイナーで使うという意味はこういうこと、主音DがLaになればいいということに気づいたんです。もう一度聞いてみて下さい。これ以外にはもう聞こえないですね。

DがLaだとFは?

上の譜面にすでに書き込んでありますが、Fがdoです。ここでスタートのDをかえずにFmajorのスケールをみてみると。

faはBbです。このブログでは、マイナースケールでも階名はメジャースケールと同じにしています。主音がLaに変わるだけ。したがってこれがそのままDminor Scaleをあらわします。ということはDマイナーとDドリアンの違いはfa⇒fiのたった1音だけということになります。また出ましたね、1音違い。これまでもコードの変形のときにくりかえし見てきました。Dドリアンがぼくたちに耳なじみがありつつ、これまでとちょっと違う刺激を備えているのは、この1音のもたらす、既知と新奇のバランスが絶妙だから、ということになります。

Dドリアンをdrmで表現すれば

ここまでの流れでいけばドリアンの階名は次のようになります。lから始まって、lで終わるのはマイナースケールと同じ。マイナースケールとの違いはfではなくfiであること。その1点だけです。鍵盤は白鍵しかひきませんので臨時記号はひとつもありません。

Dドリアンのコード

コードはスケールから作られます。具体的には一音飛ばしでスケールの音を重ねたものがコードです。1音fがfiに半音上がっているだけですので、ここはシンプルにkey=Fのダイアトニックコード7つを考えf

が入っていればそれをfiに置き換えるという方法でコードをつくりました。

Cメジャースケールのダイアトニックコード

stdm,fldr,strM,Fldm,Strf,sLdm,lTrf

Dドリアンのダイアトニックコード

stDm,fildR,strM,Fildm,Strfi,sLdm,lTrfiとなります。

今回はマイナーなので、sLdmが中心。早速メロディを考え、上記の方法でつくったコードからメロディに合うものを探して伴奏にしてみました。結果的に今回変化形でつかったのはfildRだけになりました。

マイファーストケルティックソング

4和音でないほうが「らしい」ということもあると思いますが、ポップスの中にケルト音楽のニュアンスを入れたいということなら、ベースとなるスタイルは従来どおりになります。最初なのでそんな考え方でやってみました。コード進行やリズムはもちろんケルト音楽独自のものがあると思うので、今後研究したいと思います。今回はドリアンモードを使ってみた、の初回の実験例としてごらんください。

いかがだったでしょうか?

スケールのもっている個性が強烈ですから、それをうまく取り入れさえすれば曲の雰囲気はガラっとかわります。ドリアンは比較的シンプルでしたが、やり方が少しわかったので徐々に他のスケールにも挑戦したいです。ドリアンはマイナーと1音しか違わないということで、説明はほぼメジャースケールとダイアトニックコードの場合と同じになりましたが、いかがだったでしょうか?コードがはじめてのかたにむけてのくわしい解説は過去記事でおこなっていますので、ご参照いただけると幸いです。身に付いたことが土台になって次のことが理解できるというのは、音楽もちょっと算数や数学に似ているところがあると思います。音感や音の仕組みの基礎がわかると、次の段階に進むことができます。ぼくは学生時代は一番の苦手科目でしたが()。それではまた次回のブログでお目にかかりましょう。

<参考リンク>

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みつるの音感がよくなるブログ

そのひとなりの楽しみが味わえること以上に大切なことはありません。音楽だってプロではないアマチュアなりの楽しみ方があっていいはず。ピアノだって誰もが演奏家を目指さなくてももっと楽しくひけるはず。このブログも作曲も全ては自分の楽しみのためにやっていることです。でも自分が楽しんでいないことはきっと相手にも伝わらない。僕の見つけたちょっとしたコツや知識がみなさんの楽しみにつながることを心から願っています。

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