勉強に効く音楽や眠りに効く音楽。様々なジャンルの音楽を「参考曲」としてこのブログではみてきました。ジャンルが成立しているのは音楽が心に集中やリラックスといった心によい効果をもたらしているためと考えられます。音楽が愛されている理由には楽しさだけではなく、そのような心によい実際の効果もあるのではないでしょうか?そんなふうに思っていたところ一冊の書物に出会いました。著者の浅井さんはプロデューサーとしてだれでも知っているような数々の有名曲の制作に携わっていた方。今回はそんな音楽と深いかかわりのある人物の話に耳を傾けてみましょう。
この記事でわかること
- 音楽療法の実例
- こころに効く音楽の実際
さっそくご著書をご紹介しましょう
今回ご紹介するのはこちらの本になります。
著者の浅井信光さんは、B’Zやブラックビスケッツといった有名アーティストをチャートに送り込んだ名プロデューサー。数えきれないほどのたくさんの仕事をされていますが、その一方で長年この病気を抱えていたとのこと。ヒット曲を生み出さなければならないというプレッシャーが少なからず病の原因となっていたことが想像されますが、またその同じ音楽が病をいやしてくれる存在でもあったというのは運命の不思議を感じます。こころの病気ですから映像化は難しいとおもいますが、そのまま映画になってもおかしくないストーリーではないでしょうか?病のつらさはぼくは想像することしかできませんが、ご経験のあるかたにはきっと参考になることがある書物だと思います。
ぼくが考えさせられたこと
ひとつとても考えさせられたのは、仕事と心の関係です。仕事がたいへんなものであったとしても、結果として心に良い影響を与えるものであれば続けることができる。音楽の癒しがあったからこそ、浅井さんは長年仕事を続けることができ、多くの業績を残すことができたのではないでしょうか?これは音楽に限らず、どんな職種・仕事であってもあてはまることなのではないか?とおもいます。仕事を選ぶときその成果が自分の心にどんなプラスの影響をもたらすか?は長い人生を送るうえで大きな違いを生むのではないでしょうか。
作り手を元気にする仕事
音楽の作り手を元気にする曲は、作者がつらい状況にあればこそ、聞き手の心に深く届きます。自分の置かれた困難な状況をネガティブにとらえるだけでなく希望に変える。音楽に限らずそんな心の動きが生み出したたくさんの仕事やひとの営みがこの世の中を明るくしているのではないでしょうか?
浅井さんの紹介曲
ここからは本での紹介曲をいつものようにスポティファイのリンクでご案内します。詳細の解説はぜひ本でお読みください。
クラシック編
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
ドビュッシー ベルガマスク組曲 月の光
ドビュッシー 海ー管弦楽のための3つの交響的素描
ドビュッシー 夜想曲
モーツアルト アイネ・クライネ・ナハトムジーク
ガーシュウィン ラプソディ・イン・ブルー
ストラヴィンスキー 火の鳥
ラヴェル ボレロ
サティ 家具の音楽
グリーグ 朝
アルベニス イベリア エリターニャ
リヒャルト・シュトラウス ツァラトゥストラはかく語りき
ポピュラー編
ビートルズ レット・イット・ビー
スティービーワンダー レイトリー
スティービーワンダー オーヴァージョイド
キャロル・キング イッツ・トゥ・レイト
シンディー・ローパー タイム・アフター・タイム
オリビア・ニュートン=ジョン ザナドゥ
サイモン&ガーファンクル 明日にかける橋(Bridge Over Troubled water)
ディオンヌ・ワーウィック&フレンズ 愛のハーモニー(That’s What Frends Are For)
ジェームズ・テイラー 君の友達(You’ve Got a Friend)
カーペンターズ 遥かなる影(Close to You)
ブライアンイーノ編
浅井さんが音楽での癒しに目覚めたきっかけがブライアン・イーノだったとのこと。書籍での順番とは前後しますが、ここに記しておきます。
アンビエント1 ミュージック・フォー・エアポート
アンビエント2 鏡面界
アンビエント3 発光
残念ながら登録ありませんでした。Laraajiさんの78年のアルバムは聞けます
アンビエント4 オン・ランド
ディスクリート・ミュージック
ミュージック・フォー・フィルムス
アポロ
パール