本ブログの立ち上げ時にいちどボカロ関係の現状についてふれました。でも10年も離れていた「浦島太郎」ですので全然わけがわからない。とても重大なものを見逃していたようです。年内に間に合ってよかった!この記事ではどうやら現状のデファクト・スタンダードらしいSynthesizer Vについて僕なりの観点でご紹介します。
この記事でわかること
- まだのボカロPは入手した方がよさそう
- デファクトの理由ふたつ
- 僕がいいな!と思う理由
- 無料なんで使っていきます
まずここでアプリを入手してください
この記事を読んでいるかたのなかには少ないと思いますが、まだのかたはすぐ無料アプリをダウンロードしたほうがいいです。知らなかったんですが()ちゃんとレンダリングできますので無料・無期限で使い放題ですよ!入手場所はこちらになります。まずはご自分で声を聞いてみてください。先入観になりますので記事を読むのはそれからで。
Synthesizer V Studio Basic 及び 各種Synthesizer V Lite版ダウンロード|製品情報|AHS(AH-Software)
サイトにいっていただくとわかりますよね。ページにキャラクターはいません。アニメ絵を使い人気声優の歌唱をモデリングするのは販売戦略としてはきわめて重要。でもこのアプリはアニソン専用というわけではないんです。使う側がとらわれる必要はないですので、もしイメージで敬遠されているかたがいたら非常にもったいないと思います。
メーカーページはこちら
アプリの外観や実力はこちらの硬派のラボっぽいイメージが近いですね。DAWで言えばスタワンに近いクリーンな雰囲気です。ボーカルということを考えると若干クールすぎるかもしれませんが「熱くなる」のは僕たちですねw。
体験版でできること
ボカロエディタみたいなスタンドアロンのアプリとして使えます。プログラムも歌唱データベースもサイズがめちゃめちゃちいさいのでインストールに抵抗はまったくなし。歌詞も自由に入れられるしWAVとしてレンダリングできます。レンダリングのメニューは普通のところにはなく右側のアイコン内です(最初あせりました)。声もAI版だけで8種類くらい使えるので十分すぎます。さてなにをつくりましょうか。
デファクトになっている理由
ひとつは軽さと安定性です。最初のバージョンは2018年とのことなので積み重ねがあります。アプリがよくなっていくのにある程度の時間は必要ですね。「プロDTMerのHD全員ライブラリでパンクしている説」がありますが、最後の仕上げのボーカルがこのサイズで入るならと思わせます。
もうひとつは声のよさ。ニュアンスに富んでいる事とヌケ感があってクリアなところがよいと感じました。このふたつはAI合成においてはじつは両立がむずかしいそうで、技術的にクリアしているそうです。
もはや人間と区別がつかない次元に。多言語で歌う機能も搭載したSynthesizer Vの破壊力 | DTMステーション (dtmstation.com)
この記事使う上でのヒントがいっぱいあってめちゃめちゃいいですね。迷うことなく購入()したくなりますが僕はこの記事を読む前に声を聞いたので僕のジャッジに先入観ははいっていません。
おどろきの情報量
思い出すのはミクさんで歌唱データをつくっていたころはじめて「さとうささら」を試したときのインパクトですね。今回も音符をくっつけて入力して歌詞を入れるだけでたぶんあなたのイメージするよりはるかに上手に歌います。だってプログラムのほうがあなたより「歌唱」についてはずっと詳しいんですからw。微妙なピッチのゆれや息の量。発音のタイミングといった大量の情報が一度に音の情報として書き込まれていきます。このことがまた一段上の次元にあがって再現されている感じ。技術の進歩は果てしないですね。ちなみにAIの場合だれの声で聞くかというのも重要。同じアプリでも歌いかたはまったくかわりますから。僕が聞いておどろいたのはai_chifuyu_lite。一番上にあったからなんですが最初に聞けてよかったです。
僕がいいなと思う理由は
データベースを変えずに多言語を歌える点。日本語発音の混ざった外国語で歌えるアプリなんてほかにないですよね。日本語の歌詞をがんばってうたってくれたらカルチャーへのリスペクトを感じますが僕たちにも同じことができるということになります。海外への道が「アプリとして」開かれているのはとても面白いですね。
つかっていきましょう
無料ですから「みなさんも使える」ということで、こちらもブログ内の記事でどんどん使っていきたいと思います。当ブログも成長して広告掲載できるまでになったらしっかりと製品版を購入させていただきます。無料版だとDAWとの連動ができない点を気にされるかたもいらっしゃると思います。しかし実際の制作上は歌データ全体を一つのファイルにつくるというのは効率的でない面もあります。あくまで自分の場合ですが歌唱WAVはできたところからどんどんDAWに張り付けてしまうようにしていました。(自分はそのほうが作業がはかどったので。)それでは次回もおたのしみに!
<2022/12/22追記 早速作ってみました>
明記しますね。Synthesizer V AI 花隈千冬 ライト版を使用
サイトを見てくださっているみなさんに感謝を込めて。
<2022/12/24追記 プロが遊んでくれました>
気に入ったとのことで素材として使って曲っぽくしてくれました。Thanks! その他のループはループクラウド・スプライスからだそうです。世界がめっちゃひろがりますね。おたのしみください。