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Suno AIの歌詞作りに役立つ実践的なポップソングの構成案(音源あり)

  • 2024年5月30日
  • 2024年6月19日
  • Suno

SunoAI 3.5が一曲つくってくれるようになったので、楽しくなってきました。曲作りがうまくいかないという方は、この記事をぜひ参考にしてみてください。Sunoの場合、プロンプトも大事ですが、前回の検証でそれ以上に<歌詞の構成>がポップソングのフォーマットに則っていることが重要なことがわかりました。曲の構成上必要な箇所に十分な量の歌詞がないと、曲・メロディが乱れてうまく作曲できません。クレジットも無駄に消費してしまいますので、もったいないですね。そこで今回は実践的にいくつかの形式を小節数入りでみていきたいとおもいます。

この記事でわかること

  • 小節数を計算する方法
  • BPMと歌詞の「最小単位」の関係
  • SunoAIで使える実践的なポップソングのフォーマット
  • フォーマットの使い方

歌詞を書くうえで小節数が知りたい

まず歌詞を全体でどれくらい用意したらいいのかが気になりますよね。具体的には何小節書けばいいか?です。そこで、小節数を求める計算式を考えます。〇分△秒を秒になおします。

秒数=〇分×60+△秒 ですね。曲全体の長さを「秒」で考えます。

すると曲全体で変化する要素は

  • 秒数(曲全体の長さ)
  • BPM
  • 小節数

以上の3つになります。BPMは「1分間に何拍打つか」のことで、曲の速さをあらわします。標準的な「1小節に4拍」の4分の4拍子で、小節数を求めると、つぎのようになります。

小節数
小節数=BPM×秒数÷240

この式の考え方ですが、小節数は曲が長く(秒数が大きく)なれば多く、テンポが早く(BPMが大きく)なれば多くなりますよね。

小節数は曲全体の秒数が倍になれば倍、BPMが倍になれば倍です。逆に曲全体の秒数が半分になれば半分、BPMが半分になれば半分です。

「BPM120で4分(240秒)の曲」を基準として考えます。この時小節数は120です。

このことから次の式が作れます。

曲の小節数=120(基準の小節数) ✖️ 曲のBPM➗120(基準のBPM)✖️ 曲の秒数➗240(基準の秒数)

チェックしてみましょう。BPM120と秒数240をこの式に入れてみます。黄色く色を付けました。

120=120✖️120➗120✖️240➗240

正解の小節数は120ですから、BPM120で4分(240秒)の曲で成り立っていますね!

120を120で割っているので式をすこし整理すると

曲の小節数=曲のBPM✖️曲の秒数➗240

上記の式が導かれました。一度わかってしまえば、BPMと曲の秒数とをかけて240で割るだけ。大体のテンポ感・曲長がイメージできるので、作詞がしやすくなると思います。

ここから次の式も成り立つことがわかります。

秒数=240÷BPM×小節数

 テンポが速くなれば曲は短くなり
BPM=240÷秒数×小節数

 曲が長くなればテンポは遅くなります

こちらも調整に役立つと思うので使ってみてください。

曲の標準的な長さ

前回聞いていただきましたが、テンポが早い曲の場合は3分台でもかなり充実した内容になります。なので、歌詞のある部分の秒数は180を目標にするのがよいと思います。たとえば秒数180だとBPM180という高速曲でも135小節。したがって歌詞の量は最大でもこのくらい。また、歌詞がある部分以外にも曲にはイントロや間奏などがあって少し長くなります。Suno v3.5の制限の4分を超えないためにもやはり歌詞のある部分の曲の長さは180秒程度がよいと思われます。

曲長180秒(3分)の時のBPMごとの小節数

表にしてみました。数字は全く覚える必要はないので作詞の目安につかってください。

BPM150秒
(2分30秒)
小節数
下限めやす
180秒
(3分)
小節数
目標
210秒
(3分30秒)
小節数
上限めやす
240秒
(4分)
小節数
リミット
6037.54552.560
7043.7552.561.2570
8050607080
9056.2567.578.7590
10062.57587.5100
11068.7582.596.25110
12075 90105120
13081.2597.5113.75130
14087.5105122.5140
15093.75112.5131.25150
160100120140160
170106.25127.5148.75170
180112.5135157.5180

歌詞の最小単位に注意が必要

BPMの基準となる1拍は通常4分音符でつねに変わりませんが、具体的な構成・小節数を考える場合、歌詞の最小単位は8分音符と16分音符両方のケースがあります。BPM180の8分音符とBPM90の16分音符は同じ長さ。つまりスローな曲であれば、基準を16分音符と考え、1小節に16音を用意する必要があります。Sunoはスローな曲では自動的に譜割りを細かくしてくれますので、用意する歌詞の音数は、BPM180とBPM90で同じものでOKです。前回作った、「夏の日の約束」の作例で実際に聞いてみてください。BPMが倍ちがうので聞いた印象は全く違う2曲ですが、この2曲は同じプロンプト(パターン6)から生成されています。実際のプロンプトについては記事の最後に前回記事のリンクを貼りましたのでご参照ください。

BPM92:基準16分音符(1小節に16音)

BPM182:基準8分音符(1小節に8音)

曲の構成

それではフォーマットを見ていきましょう。

秒数は

秒数=240➗BPM✖️小節数 で計算できます。また、90小節以下はBPMを半分にして「1小節に16音」で使う可能性ありです。

パターン1:標準的なポップソング構成

Intro: 8小節
Verse 1: 16小節
Chorus 1: 16小節
Verse 2: 16小節
Chorus 2: 16小節
Bridge: 8小節
Chorus 3: 16小節
Outro: 8小節
合計: 104小節

パターン2:ブリッジを強調する構成

Intro: 8小節
Verse 1: 16小節
Chorus 1: 16小節
Verse 2: 16小節
Chorus 2: 16小節
Bridge: 16小節
Chorus 3: 16小節
Outro: 8小節
合計: 112小節

パターン3:コーラスを多めにする構成
Intro: 8小節
Verse 1: 16小節
Chorus 1: 16小節
Verse 2: 16小節
Chorus 2: 16小節
Bridge: 8小節
Chorus 3: 16小節
Chorus 4: 16小節
Outro: 8小節
合計: 120小節

パターン4:短めのイントロとアウトロ
Intro: 4小節
Verse 1: 16小節
Chorus 1: 16小節
Verse 2: 16小節
Chorus 2: 16小節
Bridge: 8小節
Chorus 3: 16小節
Outro: 4小節
合計: 96小節

パターン5:Pre-Chorusありのシンプルな構成
Intro: 4小節
Verse 1: 8小節
Pre-Chorus 1: 4小節
Chorus 1: 8小節
Verse 2: 8小節
Pre-Chorus 2: 4小節
Chorus 2: 8小節
Bridge: 8小節
Chorus 3: 8小節
Outro: 4小節
合計: 64小節

パターン6: コーラスを強調した構成
Intro: 4小節
Verse 1: 8小節
Pre-Chorus 1: 4小節
Chorus 1: 8小節
Verse 2: 8小節
Pre-Chorus 2: 4小節
Chorus 2: 8小節
Bridge: 8小節
Pre-Chorus 3: 4小節
Chorus 3: 8小節
Outro: 4小節
合計: 68小節

パターン7: ブリッジを短めにしてコーラスを多めにした構成
Intro: 4小節
Verse 1: 8小節
Pre-Chorus 1: 4小節
Chorus 1: 8小節
Verse 2: 8小節
Pre-Chorus 2: 4小節
Chorus 2: 8小節
Bridge: 4小節
Chorus 3: 8小節
Chorus 4: 8小節
Outro: 4小節
合計: 68小節

パターン8: より長めのイントロとアウトロを含む構成
Intro: 8小節
Verse 1: 8小節
Pre-Chorus 1: 4小節
Chorus 1: 8小節
Verse 2: 8小節
Pre-Chorus 2: 4小節
Chorus 2: 8小節
Bridge: 4小節
Chorus 3: 8小節
Outro: 8小節
合計: 68小節

パターン9: Pre-Chorusを含む構成
Intro: 8小節
Verse 1: 16小節
Pre-Chorus 1: 8小節
Chorus 1: 16小節
Verse 2: 16小節
Pre-Chorus 2: 8小節
Chorus 2: 16小節
Bridge: 8小節
Chorus 3: 16小節
Outro: 8小節
合計: 120小節

パターン10: 短めのイントロとアウトロ、Pre-Chorusを強調
Intro: 4小節
Verse 1: 16小節
Pre-Chorus 1: 8小節
Chorus 1: 16小節
Verse 2: 16小節
Pre-Chorus 2: 8小節
Chorus 2: 16小節
Bridge: 8小節
Pre-Chorus 3: 8小節
Chorus 3: 16小節
Outro: 4小節
合計: 120小節

パターン11: Pre-Chorusを複数回挿入する構成
Intro: 8小節
Verse 1: 16小節
Pre-Chorus 1: 8小節
Chorus 1: 16小節
Verse 2: 16小節
Pre-Chorus 2: 8小節
Chorus 2: 16小節
Bridge: 8小節
Pre-Chorus 3: 8小節
Chorus 3: 16小節
Outro: 8小節
合計: 128小節

いかがだったでしょうか?

こうしたフォーマットに基づいて歌詞を作ると、そうでない場合に比べて、しっかりとした展開感のある楽曲がつくれます。お好きなものをえらんで作詞にトライしてみて下さい。生成でもよい結果が出ています。

今回は標準ポップソングとそこからの変化形でしたが、引き続きジャンルごとに特徴的なポップソングのフォーマットなど、いろんなパターンを探していきます。また次回のブログでお目にかかりましょう。

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そのひとなりの楽しみが味わえること以上に大切なことはありません。音楽だってプロではないアマチュアなりの楽しみ方があっていいはず。ピアノだって誰もが演奏家を目指さなくてももっと楽しくひけるはず。このブログも作曲も全ては自分の楽しみのためにやっていることです。でも自分が楽しんでいないことはきっと相手にも伝わらない。僕の見つけたちょっとしたコツや知識がみなさんの楽しみにつながることを心から願っています。

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