まだ自分では試してないんですが、あまりにもすごいんで速報でご紹介します。名前はSuno AI。サービス内容は歌詞のテキスト入力で歌唱入りの楽曲を生成してくれるというもの。今回はサンプルを聞いてみなさんと一緒に震撼したいと思います。
この記事でわかること
- Suno AIとは
- サンプル曲を聴いてみよう
Suno AIとは
Suno AIをつくっているSUNOは2022年に設立されたばかりの会社だそうです。
ホームページはこちら
aboutを翻訳してみます
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Sunoについて
私たちは研究主導型のAI企業です。
私たちのAIモデルは、クリエイティブな人々や開発者が超リアルな音声、音楽、効果音を生成することを可能にします。これにより、ゲーム、ソーシャルメディア、エンターテイメントなど、多様な分野で個別化された、対話型で楽しい体験が提供されます。
積極的に採用を行っています。私たちのチームには、物理学の博士号を持つ人々、史上最も若いハーバード大学の卒業生の一人、およびMITの教員が含まれています。
先端のオーディオAIに取り組むことに興味がある場合、hello@suno.aiまでお気軽にお問い合わせください。
マサチューセッツ州ケンブリッジで🖤を込めて作成。
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この項おわり
研究目的ということではなく商業的な場面での実用を目指していることがわかります。Open AI のJukeboxやGoogle のMusic LMとは一味違います。
Suno社について調べました
Suno AIは、Sunoという研究主導型のAI企業によって開発されています。同社のAIモデルは、クリエイティブな人々や開発者が超リアルな音声、音楽、効果音を生成することを可能にします。Sunoの目標は、クリエイティブな人々が想像できるあらゆる音を作成できるようにすることです。 Sunoは、テキストからAIオーディオを生成することに特化した米国ベースのスタートアップです。同社はGitHubアカウントを持っており、そこでオーディオの基礎モデルを共有しています。
Suno AIについて知っておくべきこと
Suno AIは、テキストプロンプトから音楽を生成できる人工知能技術です。以下は、Suno AIについて知っておくべきすべての情報です:
Chirpアプリ:Suno AIのChirpアプリは、歌詞をボーカル付きの曲に変換できる無料のテキスト・トゥ・ソングサービスです。このアプリはダウンロードして使用することができます。
Bark:Barkは、Suno AIによって作成されたトランスフォーマーベースのテキスト・トゥ・オーディオモデルです。これは非常にリアルな、多言語のオーディオを生成できる完全生成型のテキスト・トゥ・オーディオモデルです。Barkは研究目的で開発され、従来のテキスト・トゥ・スピーチモデルではありません。提供されたプロンプトから予期せぬ方法で逸脱する可能性があり、Suno AIは生成された出力に対して責任を負いません。
テキストから音楽へ:Suno AIはテキストプロンプトから音楽を生成できます。この技術は人工知能を使用してテキストを分析し、テキストのムードやトーンに合った音楽を作成します。
使用法:Suno AIは、テキストプロンプトから音楽を生成するために誰でも使用できます。この技術は無料で提供され、ChirpアプリまたはBarkを通じてアクセスできます。
制限事項:Suno AIは比較的新しい技術であり、完璧ではないかもしれません。生成された音楽が常にテキストプロンプトの意図したムードやトーンと一致するわけではありません。さらに、Barkは研究モデルであり、商用に適していない可能性があります。
全体として、Suno AIはテキストプロンプトから音楽を作成できる興味深い技術です。ChirpアプリとBarkを使用することで、ユーザーはテキストのムードとトーンに合った非常にリアルなオーディオを生成できます。ただし、ユーザーはこの技術の制限事項を理解し、責任を持って使用する必要があります。
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この項おわり
BarkはおしゃべりのAIですがそちらのサンプルもサイトShowcaseにあります。
歌のサンプルはこんな感じです
早速聞いてみて下さい。(ユーザーがつくったもの。記事は後ほどご紹介します)
サンプルページにはいろいろあります
一聴してわかることは開発者は絶対音感の持ち主ということ。というのは冗談で明らかに作曲家・アレンジャーとして高い能力を持った人がメンバーに加わっていますね。ジャンルの作法を音楽的にしかも魅力的に再現しているのが素晴らしい。「ポピュラー・ミュージック」の盛り上がりみたいなものをAIで再現しようとしている意図が明確に伝わってきます。そこがポップソングのいいところなんですよね。
もちろん最初にご紹介した楽曲をはじめ、指摘できるところはいろいろあると思いますが2022年設立のV2でこれですからね。AIは犬より早いスピードで成長するとだれかが言ってましたが、V5 V10となっていったときに普通の才能・能力の人間が対抗できるとは思えません。特に多ジャンル・多言語対応であることを考えるとそのことは明らかです。たぶん起こりうるのは今画像生成AIによってイラストにおきているのとおなじこと。AIイラストが大量に生産されているのと同じように「音楽」が大量生産される未来です(といっても年末か来年)。アイキャッチやアイコン・カタログでAIイラストが実用化されているのと同じように、オリジナリティが特に要求されない場面でAIがつくった音楽はどんどん実用化されていくでしょう。BGMなどの音楽はもともと誰が作曲したか注意を向けられない場面も多くあったはずで作り手が人間からAIにかわることは特に意識されないものと思われます。
音楽の喜びを深く知っている「人」の出番
Suno AI を使うことのメリットを考えてみると。
- ジャンルにとらわれない作曲のアイディアを得られる
- 外国語の歌を作曲できる(とくに英語ラップ)
- 自作の歌詞が歌になったときのテストができる
などが考えられます。ChatGPTにたたき台のプランを考えてもらうのと同じように、Sunoに曲のアイディア出しを手伝ってもらうのはごく自然なこと。標準クオリティの曲をAIが作れるようになるなら人間の作曲家にもとめられるのは人間にしかできない高クオリティの作品。作品のクオリティアップのためにAIを使うのは必然的な流れになるでしょう。Sunoは音楽におけるその可能性を感じさせてくれるはじめてのAIですね。いかに人の心を動かす曲をつくるか。人のすることはこれまでと何も変わらないと思います。
こちらの記事では
最初にご紹介した曲をつくられたカツオさんのブログ紹介させていただきます。この作品歌詞はGPTなんですね。つまりオールAI作品なんです。たしかに一撃でこれが出力されたのは衝撃的だったと思います。
いかがだったでしょうか?
歌詞から感情・ムードをくみ取ってAIが作曲するってめちゃめちゃすごいですよね。既存曲や既存のアレンジのムードは数値化されているし、あなたの入力する歌詞もまた数値化されてマッチングされるということなんだろうと思います。さて一方僕たちが学んでいる「音感」はAIの作曲をジャッジするうえでも重要な部分。AIをよりよい作曲パートナーにするためには必ず知っておかなければならない基礎です。「音感」はいかなる技術の進歩でも決して陳腐化することのない「物理的な永久の真理」ですからじっくり取り組んでいきましょう。そして阿久悠さんも指摘していたとおり時代を反映する歌詞の重要性はこれまで以上に高まったと言えるのではないでしょうか?Suno AIのAI作曲の例をみてもまずは歌詞がないと始まりません。引き続き情報を集めいろいろ試しながら音楽を楽しんでいきましょう!