Strfが曲のエンジンという話をしてきましたがそんな「エライ」Strfですのでいきなり登場してはもったいない。そんなとき音楽は時間の芸術ですからタイミングをずらして伏線を用意することが可能。Strfの前にその登場を予感させるコードを置いておく。いわばStrfの「太刀持ち」。この記事ではそのやりかたをまとめます。
この記事でわかること
- ツー・ファイブとは?
- そのパターン
- ひきかたは?
- 参考になるサイトは?
ツーファイブのなりたち
ここまでStrf が stDmにもどるパターンを軸に音の動きを見てきました。「4度進行」です。Strfはドミナントと呼ばれるのでとくに「ドミナント進行」と言います。
Strf → stDm
さらにそのStrfの形を借りてStrfとおなじ音型に変化したところからもとの行先に進むパターン(セカンダリードミナント) も見てきました。
sitrM → sLdm
sLdim → fldR
fildR → Strf
steDm → Fldr
このドミナントたちの前に前触れとなるコードを置きましょうということなのですが、何をおいたらいいと思いますか?人間は一度起きたことはもう一度起きるものと感じます。最強なのは同じパターンを繰り返すこと。そこでもう一度4度さかのぼったコードを出発点にしてみます。
ダイアトニックコードをご紹介した「ちいさな曲」ですが4度進行の順に作ってありました。ルートをならべてみます T M L R S D F 。この順です。それではドミナントの前にルートをひとつさかのぼったコードを足してみましょう。さいわいなことにどれがルートかは大文字であらわされているのですぐわかります。
fldR → Strf → stDm
lTrf → sitrM → sLdm
strM → sLdim → fldR
sLdm → fildR → Strf
ここまでの「ツー」はすべてダイアトニックコード。見慣れた字面ですねw。唯一steDmに進むSのコードですがStrfではなくSterfとなります。2音だけ変化して4度進行するためです。
Sterf → steDm → Fldr
以上の5パターンが「ツー・ファイブ」です。和音博士の表でご確認ください。
ドミナント解決の部分はファイブ・ワンなので3つのコード進行全体は「ツー・ファイブ・ワン」と総称されます。
マスターの基準
これであなたもセカンダリードミナントとツーファイブはバッチリ。
言葉だけの理解では心もとないと思われるかたはぜひ一つのどれかのkeyで実際にひいてみてください。前提となる「4度進行」をみにつけるにはこの曲が使えます。よろしければお役立て下さい。
YAMAHA PSS-A50完全対応「ダイアトニックコード全key分覚えられるソング」こんどこそ全曲分です!│みつるの音感がよくなるブログ (4fingermusic.com)
ベースはこの4度進行。いろいろ言ってきましたが新しいことは指1本うごかすことをプラスしているだけです。最初から12keyやらなくてもとりあえず1つのkeyでOK。スムースに
fldR → Strf → stDm
lTrf → sitrM → sLdm
strM → sLdim → fldR
sLdm → fildR → Strf
Sterf → steDm → Fldr
のパターンがひけるようになったら「マスターした」でいいと思います。
いつものようにカンタンにひけるように左手のパターンをご用意する予定です。余裕のあるかたはぜひごいっしょにやってみましょう!
具体例のサイトご紹介します
すてきなサイトを見つけました!
ツーファイブワン進行(2-5-1進行)の魅力と楽曲における使い方(Two five one progression the songs)|DATT. MUSIC (datt-music.com)
紹介されている曲はchordifyで聞いてみようと思います。たぶんもうみんな変換済みw。それではまた次の記事でお目にかかりましょう!