なんかむずかしそう。僕の中で長い間手つかずになっていた「セカンダリードミナント」ですが今回「和音博士」チュートリアルを見たら動くのは指1本。中身は超シンプルでした。いつも思うことですが音楽理論のむずかしい解説をすべて理解する必要はありません。この記事では「ひけるようになる」ことを最優先に超カンタンに説明したいと思います。実際のところ音の現象はもう起きちゃっているので説明はなんにせよ後付け。音の現象と向かい合う事を理屈にさまたげられてしまう。それほどもったいないことはありません。やりかたをおぼえてしまったら「セカンダリードミナント」も忘れちゃっていいと思います。名前も知らずにかっこいいからという理由でこの音を出しているひと。世界にはたぶん何億人もいると思うので。
<2024/2/24追記>
すみません。この記事でひとつ「抜けている」コードがあります。こちらの記事もあわせてごらんください。
この記事でわかること
- セカンダリードミナントとは?
- ベースは4度進行
- 行先は4つ なので使うのは4つ
- すべて変化はゆび1本だけ
- 音を聞いてください
ルールは1個
ダイアトニックコード の中にあるStrf。これと音の形を一緒にする。「Strfといっしょ」。ルールはこれだけですね。Strfは「ドミナント」と呼ばれるのでその形にならったコードを「セカンダリー(派生した)」と呼んでいます。
コスパは最高
Strfに形を寄せますのでコードの形は変化します。めちゃめちゃ複雑に変化してようやくいい音の響きになるというのであればまああたりまえ。でも半音ひとつしか変化しないとしたら?コスパ最高じゃないですか()?逆に考えればだれもひけないほど複雑なら名前がついて定着したりするはずがない。人の営みはどこまでも効率重視なんですねw。
ダイアトニックの4度進行
半音1個のもとはこれです。行先も変化前の元のコードとかわりません。なので「セカンダリードミナント」は4度進行にはさみこむようにすれば一発でおぼえられてひけるようになります。偶然ですがやっといてよかったですね。4度進行。おさらいはこちらの記事になります。
《永久保存版》みつる式超かんたんコードネームでおぼえるダイアトニックコード12key完全攻略レシピ│みつるの音感がよくなるブログ (4fingermusic.com)
変化するのは4つ
4つしかないので全部いっぺんに書いてしまいますね。4 度進行の進行順でいきます。元のコード・変化したもの(セカンダリードミナント)・行先の順です。
strM → sitrM → sLdm
sLdm → sLdim → fldR
fldR → fildR → Strf
stDm → steDm → Fldr
はさまれているコード。Strfと同じかたちになのがおわかりいただけますか?もともとの進行先の構成音に半音近づく方向での変化。特に上の3つはルートをめがけて音が近づいていく形となっています。それは音の流れがスムースになるはずですよね。音を聞いてください。
つかいかた
説明のために変化前と後を連続して並べましたが使いどころはここに限りません。すすみたいコードの前ならどこでも使えます。和音博士のチュートリアルから音を聞いてみてください。
ビフォー
セカンダリードミナントを使う前ノーマルの音です。
アフター
いい感じになっている使用後はこちら。
おつかれさまでした
指1本の動きでおしゃれが演出できる。なるほどコスパ最高です。ダイアトニックの左手の動きがマスターできたかたはぜひプラスしてみてください。セカンダリードミナント。音楽的な意義はきっと大きいのだとおもいますがカンタンにできる「小技」であることにはちがいありません()。それではまたお目にかかりましょう!
本日攻略したのは一覧表のこちらになります。移動先は右隣りの列(4度進行)。これまでのダイアトニックから全くかわっていません。