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コードの構成音がバッチリわかるみつる式コードプロトタイプ(表記のしかたをまとめます)

コードの表記について気ままにいろんな書き方をしてきました。いったんまとめたほうがよいと思いますので必要とされる要素をあつめて試案をつくってみたいと思います。初心者にわかりやすく使いやすいコード(ネーム)の表示方法です。

この記事でわかること

  • コードについて初心者にひつようなことは?
  • ルート音のあらわしかた
  • パワーコードの表し方
  • テンションのあらわしかた

コードネームのむずかしさ

コードネームのむずかしさはダブルできていてw

1構成音がわからない(だからおさえられない)

2役割がわからない(だから曲のどこにいるかわからない)

その理由は実音を数字や記号をつかって表示しているから。でした。初心者にはこの2点がわかりやすくなるようにしてほしい。

階名を使うことの意味

メロディを階名で覚えるということをこのブログではやってきました。その結果メロディは覚えやすくなった。なぜかというと音階内の音(たとえばDoにはDo)の役割があって、それは曲がちがっても共通しているからなんです。どの曲でも「おなじこと」を学ぶわけですから学習効率は最高にあがります。そうして音の役割が分かってくると、曲はどんどん覚えやすくなります。これから何がおきるかは経験上「予測できるから」なんですね。key(調)を認識した段階でもう僕たちは「音に役割を与えている」といっていいと思います。

コードにも階名を

結論から言えば階名はコードにも適用すべき、です。構成音がもつ意味はメロディのときと同じですし、コードは音階からつくられているからです。コードの役割はコードが属する音階から理解するのが一番の早道です。

コードの階名表示の方法

音階の音は全部で12種類17表記あります。

Do Di/Ra Re Ri/Me Mi Fa Fi/Se So Si/Le La Li/Te Tiですね。

コードの表記ルール案はこんなふうになります

  • 構成音は小文字
  • ルートは大文字
  • 構成音の順番に低い方から構成音をそのまま表記
  • テンションはカッコにいれて書く

DとFの文字は既存のコードネームにもあって若干紛らわしいですが、DoやFaが単独でコードになることはありえません。かならず小文字のほかの音がくっついているはずなので問題ないでしょう。 ルールはシンプルにこれだけです。問題が出ないかひとつずつ実例にあたってチェックしていきましょう。

転回形

3和音たとえばわかりやすくkeyCのCを例にとります。

基本形CはDmsです。

第1転回形C/E はmsD

第2転回形C/G はsDm

4和音たとえばCMaj7なら

基本形CMaj7はDmstです。

第1転回形CMaj7/E はmstD

第2転回形CMaj7/G はstDm

第3転回形CMaj7/B はtDms

先頭にきているのが一番低い音。スラッシュは必要ないですね。めっちゃわかりやすくないですか?

パワーコード

特長は第2音を省くこと。C5って書きます。Comit3, C(no 3)ともかけるようです。たとえばⅠ5なら

Dsになります

パワーコードに限らずですが、「つかう音は全部書く・つかわない音は書かない」ルールですから迷いは生じません。「全部書く」ことが面倒だったり見にくくなったりすれば問題ですがいまのところ大丈夫ですね。

dim

くわしくはこちらの記事をご参照ください。

一般論をおはなししても仕方ありません。「和音博士」によればずばり使うのは

#Ⅱdim7 (Ri Fi La Do) Rifild

#Ⅴdim7(Si Ti Re Fa) Sitrf

#Ⅰdim7(Di Mi So Te)Dimste

問題ないですね。

aug

こちらも和音博士を活用します。登場するのは

#Ⅴaug(Si Do Mi) Sidm
Ⅲaug(Mi Si Do) Msid
#Ⅰaug(Di Fa La) Difl
Ⅵaug(La Di Fa) Ldif
Ⅴaug(So Ti Ri) Stri
Ⅰaug(Do Mi Si) Dmsi
Ⅰaug/bⅤ(Se Do Mi Si) Se\dmsi

転回形ではない分数コードの表示をどうするかですがこれまでのコードネームのスラッシュの右側はルートで最低音。つまり大文字で先頭にくるのは確定ですね。あとに続くのが独立したコードであることを示すならそこにスラッシュをはさんではどうでしょう。 ベースのほうが「下」であることにこだわれば逆スラッシュ(バックスラッシュ)。たとえばよくある分数コードⅣ/ⅤはS\fldとなります。

テンション

テンションはカッコに入れて全部かきます。とくに問題ないとおもいます。和音博士はadd9 b9までですね。

いかがだったでしょうか

ディグリー表記に対する階名表記は1対1で未来永劫かわることはありません。コードネームをおぼえる量は12分の1になりますし一度覚えれば構成音もわかっているのでひくことも自由。「わかりやすさ」を考慮に入れるとわりと効率がよい方法ではないでしょうか。

新表記のPDFをつくりました

前回のPDFを今回の新表記にしたものです。Dmsかっこよくないですか?ご参照ください。それではまたおめにかかりましょう。<23/1/25追記>Laのディグリー一部Ⅵになっていませんでした。すみませんでした。修正します。

<2024/9/8追記>

その後、表記はぼくのコードの理解の進捗にあわせて幾度か改定がありました。現在の最終版はこちらの記事にあります。よろしければご参照ください。


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みつるの音感がよくなるブログ

そのひとなりの楽しみが味わえること以上に大切なことはありません。音楽だってプロではないアマチュアなりの楽しみ方があっていいはず。ピアノだって誰もが演奏家を目指さなくてももっと楽しくひけるはず。このブログも作曲も全ては自分の楽しみのためにやっていることです。でも自分が楽しんでいないことはきっと相手にも伝わらない。僕の見つけたちょっとしたコツや知識がみなさんの楽しみにつながることを心から願っています。

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