ずばりスマートフォンで動画を見てもらえれば音感はよくなります。YouTubeなら通信費以外は無料。また音の出る楽器を使わなくても無料でダウンロードできる「紙鍵盤」で指を動かしながら自分でDo Re Miで歌うという効果的な方法があります。つまりスキマ時間×無料で音感はよくなります。今回このブログをはじめたことでYouTubeチャンネルを開設し耳コピ動画を自分でもつくってみました。すると動画の可能性はおどろくほど。うまく使えば音感をよくする高い効果のあることがわかりました。YouTubeには音程を変えずに速度を75%や50%にさげて再生する機能がありますがこれを使えば自分のペースで音の動きになれることができます。「ゆっくり再生」すごく使えそうじゃないですか?僕もせいいっぱい工夫しながらあなたの音感をよくする動画をつくっていきます。よい方法がみつかればどんどん採用・改善していきますのでよろしくお願いします。さて音感がよくなる動画にはひつような要件があります。また動画を見るにあたっても重要なコツがあります。この記事ではそのポイントについて解説したいと思います。
この記事でわかること
- 音感がよくなる動画にひつようなもの
- そもそもなにを「練習」している?
- 間違いを練習
- わかってないを練習
- あいまいを取り除くために
- 「徹子のテーマ」解説
- 紙鍵盤を使ってみよう
- 動画のみかた「指コピ」
動画つくってみました
まずは動画から。直近のものとしてはこんな感じになります。長寿番組のテーマ曲なのでだれでも聞いたことがあると思います。テンポが超ゆっくりのため別の曲にきこえるのはご愛敬。1.75倍で再生していただくとウキウキしたあのオープニングの感じになります。見てがっかりされたそこのあなた。動画は先週つくりはじめたばかりでまだ発展途上。十分表現できていないところもたくさんあります。「音感がよくなる動画」としてどんなことを意図しているかご紹介していきます。
何を練習しているのか?
僕が考えるピアノの「練習」の問題点は次の二つです。
- 間違えるほうを練習する
- 自分がなにをやっているかわからないことを練習する
間違いを練習
演奏に間違いはつきもの。失敗を恐れずにひきましょう。よく言われることで疑問をもっていないかたも多いと思います。でも僕はここにひとつ大きな落とし穴があると考えています。練習のあいだ何回も間違えるとしたら、なにか原因があるはず。それを無視した結果ちゃんとひけるより間違える回数の方が多かったらとしたら。それは「失敗」のほうを練習していることになりませんか?たくさんのひとがピアノをひけるようにならない理由はここにあると僕は考えます。いくら練習しても間違えるとしたら挫折しないほうが不思議。
だからこそ僕たちは「何回かやったらうまくいくこともある」というような練習はこの際きっぱり止めるべきだと考えます。それは練習ではないですね。正しい手順を踏んだらほとんど毎回確実にできるようになるのが「練習」。例外的に勘違いや記憶違いで間違える程度。これからはそうした練習に切り変えるべきじゃありませんか?
自分がなにをやっているかわからない練習
ピアノという楽器自体にも落とし穴があります。単純にふれただけで音が出ます。音感がよくならないもうひとつの練習は機械的な練習。自分が音を把握できる前に次の音が出てしまうような練習です。絶対音感があればすぐ音名がわかるので比較的害は少ないかもしれません。けれどスケールのなかの役割は十分把握できているでしょうか。まして相対音感で音を理解しているひとなら音の意味を見失ったままの行動をつづけることになります。自分がなにをしているか把握していないのに機械的に指を動かして音を出すようなことに音楽的な意味はまったくありません。自分がなにをしているかわからないで行動するひとはいわば「こども」です。「こども」にそれが許されているのは保護者がついているから。「おとな」になれば自分で責任をとらなくてはなりません。なるほどおとなが道を踏み外すのは大概「自分がなにをしているかわからないで行動する」ときですがそうであっても結果責任をまぬがれないのが「おとな」。だとしたら自分のできる範囲で最大限「自分がなにをしているか・どんな影響を与えるか」把握しようとつとめるのが「おとな」ではないでしょうか。たとえが適切だったかわかりませんが自分のやっていることだけでなく自分に必要なことが自分でわかるのが「おとな」です。必須とされるピアノ練習法は星の数ほどあると思いますがさしあたり僕やあなたに必要なのは鍵盤をつかってメロディを把握すること。だとしたら「みつる式」で十分です。
対策は?
音感をよくするためには問題のある練習の「逆」をすればよいことになります。音感をよくするには、意味のあるメロディ(よく知っているメロディ・有名なメロディ)を完全に意味を把握するかたちで練習すること。「意味を把握して練習する」というのは具体的には100%階名に落とし込んで歌うことです。つまり「音感がよくなる動画」にはこのことが実現できるような内容が求められます。こうするとメロディからはあいまいな要素が完全に取り除かれます。また同時に「みつる式タッチタイプピアノ」のひきかたであればつねに同じゆびづかいで鍵盤を使って安定して音を出すことが可能になります。
音感のよくなる動画にひつようなもの
以上のことから僕が考える「音感のよくなる動画」にひつような要素は次のようになります。
- 要素1 有名曲
- 要素2 階名Do Re Miがわかること
- さらに付随して 要素3 鍵盤上で位置が表現されること
- さらに付随して 要素4 ゆびづかいがわかること
前回のブログ記事では今後「すてきなピアノえほんDX」を動画に取り上げる宣言をさせていただきました。この要素をみていただければご理解いただけるとおもいます。
要素1・2・3は今回の動画でもクリアできているとおもいます。Do Re Miで歌っているし、シンセシアは階名と位置を表示してくれています。してくれていないところは僕がテキストを追加しました。もう一度動画を見てみてください。
「みつる式タッチタイプピアノ」ではDo Re Miが決まればおさえるのに使う指は決まります。とは言えどうひくのか見たいですよね。今回の曲のようにゆっくりであれば、実際どうひいているかがわかるように動画上でも表現できると思います。要素4については今回は別動画になりますが、後ほどやってみます。
それにしてもこの曲。2音めからいきなりDo Re Mi 以外の音を使っています。いずみたくさんさすがですね~。曲のキーはDoがFからはじまるFになります。Do Re Mi Fa So La Ti はF G A Bb C D Eになっています。メロディには3個#(シャープ・半音上)に変化した音が登場します。Fa のシャープFi・ ReのシャープRi・Soのシャ―プSi。動画ではテキストを貼り付けました。アルファベットの階名Do Re Miになれていないかたはこちらの記事にまとめましたのでご参照ください。
「紙鍵盤」使ってみよう
キーボードをお持ちなら「徹子の部屋のテーマ」の動画といっしょにうたいながらひいていただければとおもいます。テンポを思い切って遅くしたのはそのためです。もしキーボードがなくてもご自宅にプリンターとのりがあれば有志のかたのつくった「紙鍵盤」をダウンロードしてキーボードをつくることができます。検索エンジンで探してみて下さい。今回の曲はkey=F(Do Re MiがFからはじまる)なのでテンプレートのDoをFにセットします。紙鍵盤といっしょにテンプレートも作っておくことをおすすめします。
セットしたところはこんな感じ。紙鍵盤も実機を意識してつくってくださっているので僕のテンプレートとだいたい合いますね。FからDoがはじまると、Do Re Mi Fa So La Ti DoはF G A Bb C D E Fになります。ただ「みつる式」なら細かいことはおぼえなくても親指をFにおいて中指と薬指の間が半音。その半音ふたつ先が次の親指ポジション (So )ということだけ意識してもらえばkey=FのDo Re Miがうまくひけると思います。後半の4音はkey=Cのときの前半と同じ。こんな感じで音階は互いに4音を共用しあっています。以前12音階は4音を24回ペタペタ貼りつければ完成とお伝えしたことがありました。24回のペタペタのうち半分は他の音階の使い回しになるので、ペタペタする4音は12種類になります。

指コピで音感はカンペキ
キーボードまたは紙鍵盤でひいてみましたか?あたまに入れた階名Do Re Miがまた一段とハッキリしたと思います。くりかえすうちに音の跳躍を指が覚えるのを実感していただけるとおもいます。大切なのは毎回同じゆびづかいをすること。おなじゆびづかいならおなじ音ですが「みつる式」はそれを実現しています。耳コピが暗譜を経て「指コピ」された状態になりました。いわば最終形。必ず間違えずにひけます。というか間違えるほうがおかしいという状態になっているはず。これが音感がよくなる上でカンペキな状態。カンペキ以外はいらないと思いませんか?なんで僕たちはこれまであんなに間違えてひいていたんでしょう。音感のよくなる動画で音感をよくしましょう。音感をよくして最短で正解を覚えて毎回正解をひきましょう。きっと音感がさらによくなっていくのを感じていただけます。