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ぼくのピアノのひきかたの指番号をイラストにしてみました

困るのはポップスのメロディをひくときです。カラオケで歌うのにメロディを鍵盤で確認したいときありますよね。でもメロディとコードだけが書かれたコード譜(リード・シートともいいます)のメロディには普通、指番号は書いてありません。「どうひいたらいいの?」となやむことはありませんか?ぼくもずっとなやんでいて、それだけならいいんですが毎回ひきかたが定まらないためメロディがおぼえられないという悪循環になっていました。この記事ではメロディがかんたんにおぼえられるひきかたをイラストをつかってご紹介します。どの調の曲でも同じようにひけますし、ミニキーボードでも使えます。本来のピアノ曲なら複雑なきまりがありますが、歌メロ特化のひきかたですので超シンプル。音感もよくなりますので、しばしお付き合いください。

この記事でわかること

  • メロディを覚えるためのひきかたとは?
  • ピアノ曲に複雑な決め事がある理由
  • メロディをひくと音感が良くなる理由

指番号はこんな感じになっています

ピアノ曲の場合

通常のピアノ曲の場合はこんな感じにきまっています。ピアノ曲は譜面に指番号がかかれていますので、それに従ってひいて「曲をおぼえていく」ことになります。メロディをおぼえるのと同時に正しいひきかたもおぼえる必要があるのがピアノ曲です。

ギターの場合

ちなみにギターはこんな感じ。右手と左手で役割が違います。弦をおさえる左手は数字、ひく右手はアルファベットです。左手親指は普段はギターのフレットの裏側を支えているので数字はありません。

ぼくのおすすめ

ぼくのおすすめの方法も右手と左手はやくわりが違います。「みつる式タッチタイピングピアノ」とよんでいますが、初心者が歌のメロディをかんたんにひくための方法です。このひきかたではメロディは原則4本指でひきますので指番号も4まで。左手は伴奏のコードをおさえますので指番号はいりません。かわりにコードまるごとを手の形としておぼえていく感じになります。(左手のひきかたについては参考記事のリンクをはっておきます。)

なぜ4本指?

4本しか指を使わないのには理由があります。ドレミの音階は7音です。drmfsltdと8音目でdにもどります。(ドレミファソラシをこのブログではdrmfsltと略記しています。音の呼び方について説明した記事のリンクは最後にあります。)つまり4本指を2回使えば音階をひききることができます。

この考えをもう一歩すすめると、同じ音はいつも同じ指でひくことにして、2パターンつくればよいことがわかります。各指の担当は次のイラストの通りです。

ここで、じつは指番号はメロディに書き込む必要のなかったことがわかります。dとsは親指、rとlは人差し指、mとtは中指、fとdは薬指。このように音によって使う指は決まっているからです。つまりメロディ譜を見てドレミがわかれば、その音をひく指は自動的に決まります。drm(ドレミ)で曲をおぼえると自動的に指が動くようになる。これがこの方法のメリット。指を動かすことで音を思い出しますから、曲もおぼえやすく。また実際の音の高さと指の動きが1対1対応で連動しますので、音の記憶も定着します。つまり音感が良くなります。

自分の頭の中の音

ピアノがひけるようになるためには前提として頭の中にドレミで鳴っている曲が必要です。これは子供のころからピアノをひいているひとにとってはあたり前すぎること。ピアノに向かえば自然に自分の中に音が生まれてきます。なぜなら音感も、それを音にするピアノの技術もしっかりと身についているからです。しかし、大人になってはじめてメロディをひこうとするひとには、そのどちらもありません。ピアノの前にすわっても手も足も出ないのはこれが理由です。指を動かして鍵盤をひくことに慣れながら、同時に頭の中でメロディを奏でることを身につける必要があります。そのために必要となる音感も自分のものにするには少し時間がかかります。しかし、一度そのやり方を身につければ、どんな曲でもドレミで聞き取って自由にひけるようになります。また、自分の受けた感動を音にしていますから、聞く人に伝わりやすい音楽になります。メロディをひくこと、曲のドレミをおぼえること、音感を身につけることを「ひとつ」にまとめたのが、ぼくの考えたひきかた「みつる式タッチタイピングピアノ」です。そういうと大げさですが、内容はこの記事の通り。超シンプルです。

機械的な音楽

音を自分の中でイメージしなくても、指の運動として1曲まるまるを演奏することは可能です。大人の理解力で譜面の読み方を学んでそのとおりにひいていくことは可能だからです。極端にいえばなにもメロディをおぼえなくても目で見た通りに正しい鍵盤をおせばピアノは正しく音を奏でてくれるでしょう。ただ、それはしなくていい遠回りなのではないかと個人的には思います。頭の中に音がないのに指を動かしている状態では音楽を十分に楽しめないと感じるからです。譜面という手本がないと演奏できないということは、自信をもって自由に演奏することができないということ。つまり、自分らしい表現をすることがむずかしくなります。また、自分の中に音がないことから、ピアノをひきながら音や音楽の仕組みを理解し身につけていくことも困難です。試験などで「とにかく弾けるようになる」ことが重視される場面もあるとは思いますが、個人的には時間をかけてじっくり取り組む価値のあることではないか?と思います。

本来の指番号

いうまでもなく、本来のピアノ曲をひこうとしたときには「指番号」が必要です。もっともスムースな運指になるように考えられているからです。それは同時に音楽的に美しい旋律を奏でるためのものでもあります。たとえばdrmの音階をひくのでも実際の指番号は調ごとに違っていたりします。これはピアノの場合、調ごとに白鍵・黒鍵の配置が違うために生じることですが、ピアニストにとっては合理性があります。ただし、ぼくたちのような音感の弱い初心者が、単にポピュラーミュージックのメロディをひくためにとりくむとするなら「難しすぎる」と言って差し支えないでしょう。音を学びつつあるわたしたちにとって、同じ曲はどの調であっても同じようにひけたほうが効率がいいのは明らかだからです。ぼく個人の考えでは、ピアノが初めての大人の場合は、とりあえずメロディとコードがひけるようになって音感が身につき、ある程度音や音楽の仕組みが体得できてからのほうがピアノ曲へのとりくみもはるかにラクになるのではないか?と思います。

歌メロをひくのが一番の練習法

歌のメロディをドレミでおぼえることが目的ですから、繰り返し聞いてすでにおぼえているお好きな曲を鍵盤でひきながら試すのが最も効果的な練習方法になります。このメロディ、ドレミだとこうなんだ!という発見があります。このときに、上記のように使う指を一定にしてやってみて下さい。おそらく効率が爆上がりするのを感じていただけると思います。ポップスでは歌手の声の魅力を最大に引き出す調が使われています。つまり、いろんな調の曲がありますが、ひきかたはひとつ。具体的な各調でのdrmfsltdのひきかたは参考リンクをご参照ください。もっとかんたんに試したいかたには「童謡」という手もあります。このブログでは「ピアノえほん」を使った練習法もご案内しています。

いかがだったでしょうか?

ちょっとしたコツにはなりますが、続けるとどの調でもドレミがわかるようになるのは、自分でも驚きの変化でした。音感トレーニングアプリでテストしたのですが、最初からドレミで聞こえてくるので100%間違えようがありません。このブログをはじめた2022年8月からの変化ですので2年はかかっていません。音楽が好きでよく聞いているかたなら年齢に関係なく、音感は身につけられる可能性が十分あると思いますので、これからピアノを始められるかたも、ぜひ参考になさってみてください。それでは次回のブログでお目にかかりましょう。

<参考リンク>

音のなまえについて

それぞれの調でのひきかたについて(前半譜面ですが記事後半に鍵盤図があります)

左手(コード)のひきかたについて

ピアノえほんのつかいかたについて

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みつるの音感がよくなるブログ

そのひとなりの楽しみが味わえること以上に大切なことはありません。音楽だってプロではないアマチュアなりの楽しみ方があっていいはず。ピアノだって誰もが演奏家を目指さなくてももっと楽しくひけるはず。このブログも作曲も全ては自分の楽しみのためにやっていることです。でも自分が楽しんでいないことはきっと相手にも伝わらない。僕の見つけたちょっとしたコツや知識がみなさんの楽しみにつながることを心から願っています。

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