実際のところどうだったの?とご興味のおありのかたもいらっしゃると思います。そこで今回は実験。サンプルズ・フロム・マーズさんのグルーブテンプレート(Grooves From Mars)を使わせていただいてDAWで実際に音を出して聞き比べをしてみたいと思います。「実験」で令和のMacから80年代のグルーブは出るでしょうか?
この記事でわかること
- まるでビンテージドラムマシン博物館の SAMPES FROM MARSさんのサイト
- グルーブテンプレート(Grooves From Mars)とは?
- 今回のテスト環境
- 試すリズムボックスのプラグイン
- 結果は?
サンプルズフロムマーズさんのサイトはこちら
以前も紹介しましたがさながらビンテージリズムマシンの博物館。お楽しみいただけると思います。ときどきセールも行われていますので余裕のあるかたは「入館料w」の支出をお願いします。
グルーブテンプレートのGrooves From Mars
ダウンロードするとついてくるテキストがありますがもちろん英語。自分用にChatGPTで翻訳してみました。以下のような内容です。
Grooves From Mars(グルーブ・フロム・マーズ)は、25種類の最もグルーヴィーなドラムマシンのストレートタイム感、スイング(可能な場合)、およびパターン(可能な場合)を正確にキャプチャしています。
ミディトラックに異なるタイミングやフィーリングを適用するためにグルーヴを使用し、既存のミディパターンを完全に変更して実験するためにパターンを使用します。
シャッフル(別名スイング)は、1979年のLM-1でデビューし、このパックに含まれています!
これらのミディグルーヴは、ミディファイルを読み込むことができるDAWやソフトウェアで動作します。ソフトウェアの指示に従ってください。それぞれの取り扱いが異なります。
Abletonのグルーヴは、ミディクリップとオーディオクリップに直接適用できます。そのプロセスについては、こちらで詳しく読むことができます:https://www.ableton.com/en/manual/using-grooves/
ロジャー・リンは、「50%から70%の間には、特定のビートとテンポにおいて、硬直したビートを動かすものに変える素晴らしい小さな設定がたくさんあります」と述べています。
含まれているもの:
- アナログRYTM:50%から80%までのすべての31のスイング設定、および8分音符と16分音符のトリプレット
- CR-78:21のファクトリープリセットパターンとコンボパターン、および19のハイハットグルーヴ。ベロシティ情報が含まれています。
- Digitakt:50%から80%までのすべての31のスイング設定、および16分音符のトリプレット
- DMX:50、54、58、62、66、71のファクトリースイング設定、および5つの追加トリプレット設定
- Drumtraks:50、54、58、62、66、71のファクトリースイング設定、および8分音符と16分音符のトリプレット
- Drumulator:50、54、58、63、67、71のファクトリースイング設定、8分音符と16分音符でキャプチャ
- LinnDrum:A-Fのファクトリースイング設
- 定、8分音符と16分音符でキャプチャされた、ボード上で利用可能な量子化とスイング設定を組み合わせて作成された18の追加パターン
- LM-1:50、54、58、62、66、70のファクトリーシャッフル設定、および8分音符と16分音符のトリプレット
- MPC-1:MPC-1(Akai MPCとは関連がありません)のユニークでファンキーなストレート16分音符タイミング
- MPC60:50%から75%までのすべての26のスイング設定、および8分音符と16分音符のトリプレット
- MPC1000:50%から75%までのすべての26のスイング設定、および8分音符と16分音符のトリプレット
- MPC2000:50%から75%までのすべての26のスイング設定、およびクォーター8分音符と16分音符のトリプレット
- MPC3000:50%から75%までのすべての26のスイング設定、およびクォーター8分音符と16分音符のトリプレット
- MPC4000:50%から75%までのすべての26のスイング設定、および8分音符と16分音符のトリプレット
- Octatrack:50%から80%までのすべての31のスイング設定、および8分音符と16分音符のトリプレット
- R8:標準の16分音符スイング設定1-6、および46の追加ファクトリー量子化/スイング人間リズムコンポーザーパターン
- RZ-1:ストレートタイム16分音符タイミング
- SP1200:50、54、58、63、67、71のファクトリースイング設定、および8分音符と16分音符のトリプレット
- Tempest:すべての13のファクトリースイング設定、および8分音符と16分音符のトリプレット
- TR-505:ストレート16分音符タイミング、および8分音符と16分音符のトリプレット
- TR-606:ストレート16分音符タイミング、および8分音符と16分音符のトリプレット
- TR-626:ストレートタイム、ファクトリーシャッフル設定1-4、および8分音符と16分音符のトリプレット
- TR-707:ストレートタイム、ファクトリーシャッフル設定1-4、および8分音符と16分音符のトリプレット
- TR-727:ストレートタイム、ファクトリーシャッフル設定1-4、および8分音符と16分音符のトリプレット
- TR-808:ストレート16分音符タイミング、および8分音符と16分音符のトリプレット
- TR-909:ストレートタイム、ファクトリーシャッフル設定1-4、および8分音符と16分音符のトリプレット
- Volca Beats:ストレート16分音符タイミング、4つのスイング/スキャッタ設定、および16分音符トリプレット
これらの素晴らしいドラムマシンからのグルーヴとパターンを使用して、あなたのMIDIトラックに異なるタイミングやフィーリングを適用したり、既存のMIDIパターンを完全に変更して実験することができます。1979年にLM-1でデビューしたシャッフル(スイングとも呼ばれる)も、このパックに含まれています。
これらのMIDIグルーヴは、MIDIファイルを読み込むことができる任意のDAWやソフトウェアで動作します。ソフトウェアの取り扱いはそれぞれ異なるため、ソフトウェアの説明書を参照してください。
Abletonのグルーヴは、MIDIクリップとオーディオクリップに直接適用することができます。そのプロセスについては、こちら(https://www.ableton.com/en/manual/using-grooves/)で詳しく読むことができます。
それぞれのドラムマシンから得られるグルーヴとパターンを活用して、あなたの音楽制作に独自のタッチを加え、よりダイナミックでリズミカルなサウンドを実現しましょう。
インストールガイド
ここからはさらに細かい技術資料ですが自分用にこちらもChatGPTに訳してもらいます。
これらのグルーヴを使用する方法:
すべてのDAW: 各DAWは、グルーヴを扱う独自の方法を持っています。すべてのグルーヴがすべてのDAWで完全に動作するわけではありませんのでご注意ください。
Ableton:
- 「Grooves From Mars」フォルダを、コンピュータの任意の場所に配置してください。Ableton Liveでは、次の場所が推奨されています:User Library // Grooves
- 任意のセッションで、ブラウザの下にあるアイコンをクリックするか、Option+Command+Gを押して、Groove Poolを開きます。
- LiveのブラウザでGrooves From Marsフォルダに移動します。
- 1つ以上の.agrグルーヴファイルを選択してEnterキーを押すと、Groove Poolに読み込まれます。
- これらのグルーヴをMIDIクリップやオーディオクリップに個別に適用することができます。Abletonでグルーヴを使う詳細情報は、ユーザーマニュアルまたはhttps://www.ableton.com/en/manual/using-grooves/で確認できます。
Logic Pro:
- .midファイルを、MIDIトラックまたはインストゥルメントトラックにドラッグアンドドロップします(LogicXのバージョンによっては、テンポデータのインポートが求められる場合があります。その場合は「No」と選択してください)。
- MIDIクリップをグルーヴテンプレートとして保存したい場合は、左のライブラリパネルの領域内のクオンタイズメニューに進みます。ドロップダウンメニューの下部に「Make A Groove Template」と表示されます。注:複数のMIDIクリップを選択し、同時にグルーヴテンプレートを作成することができます。
Logicでグルーヴを使用する追加情報: Logicには「ユニバーサルグルーヴプール」はありません。グルーヴ/クオンタイズ設定は、各プロジェクトに個別に付加されます。 私たちのMIDIクリップを使ってプロジェクトを作成し、グルーヴテンプレートを作成し、そのプロジェクトをテンプレートとして保存することができます。 そのテンプレートは、次の2つの方法で機能します:
- そのテンプレートから新しいプロジェクトを作成する(これにより、クオンタイズメニューにすべてのグルーヴテンプレートが含まれます)
- 既存のプロジェクトにテンプレートをインポートします。これにより、MIDIクリップがインポートされますが、クオンタイズリストに再度追加する必要があります。そのために、インポート>その他>作成したテンプレートファイルを選択します。通常、これはUser>Music>Audio Music Apps>Project Templatesにあります。 Logicでグルーヴを使用する詳細情報は、https://help.apple.com/logicpro/mac/10.3/index.html#/lgcp3fe6a76eをご覧ください。
Reason:
- .midファイルをMIDIトラックまたはインストゥルメントトラックに直接ドラッグアンドドロップします。
- Reasonのグルーヴパッチに変換したい場合は、MIDIクリップを右クリックし、「Get Groove From Clip」を選択します。
- このグルーヴは、「Groove Settings」の下にあるツールウィンドウに表示されます。ここから、Reasonのグルーヴパッチを保存、名前を付け、整理することができます。
Pro Tools:
- .midファイルをMIDIトラックまたはインストゥルメントトラックに直接ドラッグアンドドロップします。
- Pro Toolsのグルーヴファイルを作成したい場合は、MIDIクリップを選択し、イベントメニューから「Beat Detective」を開きます。
- 最初のドロップダウンメニューから「Operation: MIDI」を選択し、直下のGroove Template Extractionを選択します。クリップを解析します(注:Beat Detectiveは常に完璧には機能しないことがあり、少し調整が必要な場合があります)。抽出してディスクに保存します。
一般的に、MIDIクリップはどのDAWでも使用できます。ドラッグアンドドロップし、好みに合わせて配置してください。
質問があればinfo@samplesfrommars.comまでお問い合わせください。
お楽しみください!
今回の実験
だいたいどんなものかわかっていただけましたか?それでは楽しんでいきましょう!ワクワクしますね。環境ですが僕の比較的あたらしいMacBookでLogicを使ってやっていきたいと思います。今回はトラックに直貼りでいグリッドにピッタリのクオンタイズをかけたものとかけないものの比較でいってみたいと思います。
使う音源は
セクシャルヒーリングを聞いたばかりですからとりあえず今回は808系の音でやってみたいと思います。ご用意したのはELECTRONIKのESL-110。そしてこのまえからブログにちょこちょこ登場してますUJAMのBeatMaker VICEになります。こちらはリンドラム系のサンプリングドラムの音が中心なのでそんな音を選んでみました。
使うテンプレートは
グルーブはわかりやすく一番シンプルな808の16ビートのストレートです。TR-808 16という名前がついています。ストレートですがゆれていますw。微妙ですけどグリッドからずれているの画像からもおわかりになりますか?
トラックにはりつけたあとリージョンを指定してクオンタイズメニューからグループテンプレートを作成。するとこのプロジェクトで使えるようになります。全体にみていくと1拍がくっている感じですね。キックが先導していくリズムになっているように思われます。
そのへんを意識して音を聞いてみて下さい。BPMは80でゆっくり8小節あります。
まずESLのグルーブなし。
ESLのあり。
VICEのなし
VICEのあり
ありの方がリズムにスペースが生まれていてこころなしか音色もやわらかく感じませんか?ありの方が推進力があるのはキックが深く入っているからではないかと思います。ずっときいていて心地いいのはどっち?聞き飽きなさそうなのはどっち?そんな基準でフィ―リングから判断できるのではないかと思います。
今回は駆け足のご紹介でしたが
デジタル系のリズムマシンのグルーブや3連のリズムもどうなっているのか探求したいですね。この続きはまたやっていきますのでお楽しみに。それではまた次のブログでお目にかかりましょう!