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スマホアプリ「和音博士」を俯瞰(ふかん)しました。これから登る「音の山」の全貌です。

探検には地図が必要。ないと遭難してしまうからです。そんな無謀な旅にみなさんをお連れするわけにはいきません。今年2022年に出会ったアプリがこれから登る山の全貌を示してくれています。ちょっとお時間をいただきましたがこれを《道しるべ》として使う当ブログの方針はかわっていません。なぜならほかによい地図はないから。勉強しつつで手探りの部分もありますが今回はとりあえず全体像をお示ししたいと思います。僕のほうでもすこし情報を追加させてもらいました。記事はいちばんわかりやすい「音楽理論」をめざして連載していきますのでこれからいっしょに登るかどうかご判断いただければと思います。時間はかかると思いますが結果「登山」ではなく「ハイキング」だったねといってもらえるようにがんばります。音の空間がいつまでも険しい山のままではそのなかを自由に行き来することはできません。通いなれた道になるようにご一緒にトライしていきましょう。

この記事で分かること

  • コードネームが理解しにくい理由
  • 和音博士が解消していることは?
  • 和音博士の活用のために僕がつくったのは?
  • 活用してコードの知識ごいっしょに深めていきましょう

つかうアプリはこちら

以前耳コピアプリとしてご紹介した「和音博士」です。iPhoneでもiPadでも使えてコードの知識が身につく画期的な「音の出る」コードブックです。しかも無料。リンクはこちらになります。

「和音博士:作曲編曲の必需品、かっこいいコード進行を簡単に発見」をApp Storeで (apple.com)

記事で音を含め完結するようにしますのでAndroidのかたもぜひお付き合いください。

<追記>Android版もリリースされています。リンクはこちらです。

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.koto.hakase1

無料で使えるのはお得だと思います。この記事ではコードのしくみにふれながらあらためて「和音博士」のどこがすぐれているのか?ご紹介していきたいとおもいます。

コードネームが理解しにくい理由

音名(実音)ベースであること。またコードのルートを基準とした数字表記が使われているのがむずかしい理由だと考えます。いきなりわかりにくいですね。要するにコードネームは機械的なものなんです。くわしくはこちらの記事にまとめました。

和音博士が解決していること

「和音博士」の開発目的のメインになっているのはコードネームの音を気軽に聞いてそのひびきに慣れ親しんでしまおう。あわよくば覚えてしまおう、ということ。その目的のために「和音博士」は《コードへのアクセス》ということを最優先にしています。先ほどの記事でも触れているのですが、コードネームにはkeyの概念はありません。該当するkeyで必要なコードは私たちが選び出して使う必要がありますが、それには《音楽の知識》が必要。「和音博士」がアプリとして画期的なのはこの点。keyを指定すると関係したコードが選択された状態ですぐ使える一覧として表示されるようになっています。画面をごらんください。key=C key=G ディグリー表示の3種類で表示させてみますね。

key=Cの画面

まずピアノの白鍵がDo Re Miになっているkey=C。こちらがCのときのiPad版のキャプチャー画面です。

ぱっと見てすごく複雑と感じられたと思いますがだいじょうぶ。僕もまだ全然わかっていないからですw。あくまでもこれは「全貌」これからのぼる山全体の俯瞰図です。逆にこれが全部現状で理解できていたらあなたには「和音博士」は必要ありません。とりあえずいまは「こんなものか」と眺めておいてください。

key=Gの画面

つぎにkey=Gの画面はこちらになります。

中央一番上にkey=Cとあった部分がG にかわっています。それにともなってコードネームはCのときとはかわっているのが見て取れるとおもいます。場所が同じならそこにあるコードの役割はおなじなのですが、つまりkeyによって「その役目」をするコードは変わるという事なのです。逆に同じコードでもkeyが変われば役目は変わります。右上のほうのCの場所が変わっているのがわかりますね。つまりCの役目がkeyによってかわったことを示しています。音名と階名の関係と同じくkeyによって音の役目はかわります。メロディにたとえるならコードネームは音名。この表の「配置」が階名ということになります。

ディグリー表示の画面

keyに左右されずにコードの役割を示したい。コードネームが毎回かわったらめんどうですから当然そう考えますよね。コードで階名の役割を果たすのがディグリー(度数)表示です。こちらがその画面になります。

この表示は基本的にはkeyに左右されずいつもいっしょです。

コードの並び順は?

key=Cにもどしてありますが鍵盤の下のBEADGCのアルファベットの並び順。見覚えはありませんか?そうです!サークルオブフィフスに出てくるkeyがこの順番でしたね。

こちらの記事でご紹介した上方向・右回転(シャープ方向)をBから逆回転の左回りに戻ってゆくかたちになります。そしてCを通り過ぎてFまで進んだところで白鍵の7つがすべて出そろいます。key=Cの基礎的なコード(ダイアトニックコード)をつくるベースの音(ルート)がすべてカバーされることになります。

いまはざっくりとした理解でけっこうですが、こんなふうに「和音博士」はkeyに従った音楽のしくみにのっとって画面を構成しているというわけなのです。

左から右隣りへの進行

CからF、GからCに進むのが曲の基本という話を以前にさせて頂きました。

最小単位の短い曲でしたがこの例からもわかるようにB→E→A→D→G→C→Fは《コードが進みやすい方向》になっています。「和音博士」はタッチしやすいようにその順でコードを配置しています。いろいろ学んだことがぜんぶ結びついてきていますね。

「和音博士」に僕がプラスすること

ディグリー表示ですが、表示は基本的に常に同じです(keyと音階を表すアルファベットがかわるだけ)。コードのかわらない「やくわり」を示しているから当然のことなのですが、ならばもう一段階わかりやすく言い換える作業をすすめてしまってはどうか?というのが僕のおもったことです。具体的にはDo Re Miで表示すること。そこでこんなふうにやってみました。配置は「和音博士」とまったく同じ。和音博士のコード表記の上に構成音をDo Re Miでしめしてあります。<2022/12/24追記>早速まちがいを訂正します。Ⅲsus4はMi La Tiです。画像とデータは修正します。すみません。

和音博士を使うときにこの画像を開いていただくとコード構成音がそのkeyのDo Re Miでわかることになります。Do Re Miの階名ですので「みつる式」でひいてきたかたなら鍵盤のどこをおさえればいいかは指が教えてくれます。このDo Re Mi未来永劫かわることはありませんのでゆっくり把握していけばだいじょうぶ。あせらずにじっくりいきましょう。

どんな感想をお持ちですか?

見ていただいて「地図」はいかがだったでしょうか?複雑すぎてわからないと感じられたと思いますが現時点では当然のことだと思います。ただポピュラー音楽でよく使われる音づかいはおおむねこの範囲に収まっている。そう考えると意外とひろくないと考えることもできると思います。すくなくとも無限ではありません。僕だけの感じ方かもしれませんが「箱庭感覚」であそべるようにこのアプリの作者はつくってくださっているように思うのです。ほかの記事で登場しているScalerのようなアプリを使うにしてもコードのベーシックな部分は感覚的にわかっていたほうが何かと便利。音で覚えておくべきコードの基礎的な配置としくみ。そのすべてがここには含まれている。それゆえの複雑さと受け止めるなら全部を一度に理解する必要がないこともあきらかです。

ご一緒に使っていきましょう

コードにはよくつかわれる「コードプログレッション」というものがあります。「慣用句」とも言うべきパターンですが、こうしたコードプログレッションのしくみを今回つくった階名表記をつかってうまくご説明できたらいいなと思っています。と思って「和音博士」のチュートリアルを見たらその内容が書いてありましたw。アプリのチュートリアルも参考にしながら記事をつくっていきます。また次回をおたのしみになさってください。

<24/1/30追記>

現状では、左手ですぐおさえられることを目的に表記をあらためています。こちらの記事をご参考になさってください。

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