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ギターの指板をピアノの鍵盤で可視化します(12フレットまで・音源あり)

ギターの開放弦にはとある「仕組み」があるのですが、すこし前の記事でピアノの鍵盤で説明した画像をつくりました。前回記事で、ギターの指板の音名を解明させていただいたのですが、その鍵盤図を使うとギターの指板がピアノの鍵盤でめちゃめちゃ分かりやすく学べることがわかりました。ギターの指板がピアノの鍵盤で可視化できます。なので今回はそれをやっていこうと思います。具体的には何弦何フレットの音名は?というクイズに鍵盤でも答えられるようになります。今回は12フレットまでですが以下は繰り返しになりますのでその点だけご了承いただいてお付き合いください。

この記事でわかること

  • ギターとピアノの違い
  • 開放弦のしくみ
  • PSS-A50はトランスポーズしてください
  • 鍵盤で表現すると?
  • 音源は修正・追加したいです()。

ギターとピアノの違い

フレット1個・鍵盤1個が同じ1音に対応しているところはギターもピアノもまったく一緒です。1オクターブは12音。ギターなら12フレット、ピアノなら鍵盤12個です。音の種類は12個で13音めで最初に戻ります。なぜ12音かはこちらをどうぞ。

音の原理についての動画2本 なぜ音階は12音なの?

ギターとピアノの大きな違いは、ギターが1音ずつ平等に音を並べているのに対し、ピアノは音階の7音だけ白鍵で区別しているところです。この結果どうなるか?というとギターはどの調でも同じようにひくことができるのに対し、ピアノは調によってひきかたが変わってしまいます。ただし、ピアノはひきやすい白鍵だけでかんたんに音階がひけるのに対して、ギターは音階をひくためにはフレットを飛ばしてひくひきかたを覚えなければなりません。両方にメリット・デメリットがあるということですね。さて今回のテーマとなる指板上のCDEFGABですが、なんとピアノなら全部白鍵。つまり今回に限ってはピアノで考える方がずっとシンプルです。CDEFGABはピアノなら白鍵ですきまなくひくことができますが、ギターはフレットを飛ばさなければなりません。

ギターの開放弦の仕組み

音階をひくときはギターの弦をおさえるのに人差し指から小指までの4本を使います。したがってカバーできるフレットは4つです。ひとつ黒鍵のフレットを飛ばさなくてはならないので、4フレットでひけるCDEFGABは最大3つまで。このため、ギターの弦は音階の音を3音ひいたら高い弦に進むように張ってあります。手を動かさず指は同じ場所で弦だけを乗り換えればいいように、4音目は最初の音のとなりにくるよう調律されています。この様子は12フレットからの4フレットで確認できますので指板図で見てみて下さい。同時に鍵盤でもしめしていきます。(鍵盤は後で実際に音を出す1オクターブ下で表示しています。)

6弦の3音

EFGの3音の中に黒鍵が一つ入っています。ギターはフレットを飛ばします。ピアノは隣の白鍵をそのままひいていきます。

5弦の3音

ABCの3音の中に黒鍵が一つ入っています。ギターはフレットを飛ばします。ピアノは隣の白鍵をそのままひいていきます。

4弦の3音

DEFの3音の中に黒鍵が一つ入っています。ギターはフレットを飛ばします。ピアノは隣の白鍵をそのままひいていきます。

3弦の2音

3弦のGABでイレギュラーが発生します。ここまではいつも3音の中に黒鍵は1個しかはさまっていなかったのですが、GABの3音は両方の隙間に黒鍵がはさまります。Bまでおさえようとすると5フレット幅となって4本の指では足りません。GAの2音だけであきらめて次の2弦にすすみます。

2弦の3音

2弦からは通常運行にもどります。3弦でGAとAまでひきましたので、音階の次の音はB。GのとなりにBがくるよう調律するのはこれまで通りです。BCDの3音の中に黒鍵が一つ入っています。ギターはフレットを飛ばします。ピアノは隣の白鍵をそのままひいていきます。

1弦の3音

6弦と同じになりました。EFGの3音の中に黒鍵が一つ入っています。ギターはフレットを飛ばします。ピアノは隣の白鍵をそのままひいていきます。1弦と6弦は2オクターブはなれて必ずユニゾン(同じ音でハモることです)します。このためバレーコード(人差し指1本でフレットを横断してまとめておさえるおさえかた)の技が使えるようになります。

以上まとめると

指4本の届く4フレットというめちゃめちゃ狭い範囲で鍵盤で見ると2オクターブ+2音という非常に広い範囲がひけていることがわかります。ふつうのピアノのひきかただと指くぐりを多発させてひきこなすことになりますが、ギターのほうがはるかにスマートです。余談ですが、みつる式のひきかただとピアノもちょうど同じ6回のポジションチェンジでひくことができます。同じ手の形を保ってひくのが「みつる式タッチタイピングピアノ」なのですが、これは「ギター的な発想」と言えますね。参考リンクはこちらです。

ピアノだと『タッチタイピング』でスラスラひけない5つの理由

ながくなりましたが、以上は音名での開放弦の説明でした(前回は階名だったので実音での説明にあらためました)。ただし、この方法で指板の音名を覚えるのは正直むずかしいと思います。理由は単純で音階をEから歌い始めるには相当な音感が必要だと思うからです。1フレットから始まるCまたはFから歌って音名をおぼえるほうが易しいです。開放弦をはじめから覚えようとしなくても開放弦の音は音階の「最後」または「おりかえすところ」である12フレットと同じになるので自然におぼえられます。

指板を鍵盤で表現してみましょう

本題に入ります。ここからは前回と同じ順番で指板を鍵盤で説明したいと思います。追加した鍵盤図以外は前回と同じです。説明は同じことを繰り返すことになるので、なるべくシンプルに読みたい方は前回の記事をご参照ください。

1日でおぼえて1生わすれないギターの指板「音名」の覚え方(音源あり)

なお今回48鍵盤が必要になってしまいました。PSS-A50をお使いのみなさんはタイミングをお知らせしますのであとでオクターブボタンの左側をぽちっと1回押してください。そうなんです。トランスポーズが必要なのは低い方です。後ほどギターの低音はハーモニーの下のベースパートを担当することが鍵盤上から確認できます。

2弦の音階の鍵盤図

ちょっと隠れてしまっていますが、CはC4でピアノの中央のCです。48鍵でも中央ですね。C3-C6が音域のPSS-A50だと中央よりやや下になります。やっぱり最初はこれじゃないでしょうか?いちばん分かり易いと思います。CDEとFGABにわけるたくなる理由がこの図からわかっていただけるのではないでしょうか?正直ピアノならどこで音階をどこで切っても一緒。みつる式も4音をひとまとまりに扱っています。けれど、ギターは明らかに黒鍵でひと山ふた山と越えて来ている感じがします。DEとEF、ABとBCでは指の動かし方が違いますので、EとBでたちどまったほうがひきやすく感じます。これは、たぶんぼくがギターに不慣れなせいだと思いますが、フレットの物理的な間隔はピアノより音の切れ目に反映しやすいのではないでしょうか?いずれにしてもぼくがひきやすいほうが初心者のみなさんにもひきやすいと思うのでみなさんがおぼえるのには好都合なのでは?と思います。結果的にですがEFとBCの繋がりはピアノほど強くないように感じます。進みやすい方向もギターは4度進行ですが、ピアノは5度。サークルオブフィフスを進む方向も逆です。ギターはネックの裏を親指で支えますから、ピアノより使える指が1本少ないですが、そのあたりも関係がありそうな気がします。説明がおそくなりましたが、小さくふってある数字はフレットのナンバーです。

1弦の音階の鍵盤図

22フレットのギターだと音域はE2-D6になります。見えている一番高い鍵盤はC6ですから実はあと2つ鍵盤があればカバーできます。PSS-A50も高い方はトランスポーズなしでも大体ギターと同じ高さは出ているということがわかります。ギターの高音というとめちゃめちゃ高いイメージがありますが、37鍵盤でもメロディをひくのにそこそこ十分な高さはあるということがわかります。演奏は…お聞き苦しいですね。ご容赦ください()。そのうち練習して差し替えたいと思います。

6弦の音階の鍵盤図

PSS-A50をお使いのみなさま、オクターブスイッチ(左)を1回お願いします。音的には1弦と同じですが、スタートはF2なので2オクターブ下がります。いつも使っているハーモニーの1オクターブ下になります。実際のギターでもこの辺りは近い音は非常に濁るので、コードも大体ds、fd、srみたいな離れた音程でおさえているところです。Maiさんはここは1オクターブ上で歌っているはずです。

5弦の音階の鍵盤図

Fの次なのでCからひきはじめたいところです。ちょうどGの上がCです。G-CーFは3コード(主要3和音)の関係にもなっていますね。続く4弦で確認しますが、5弦を中心に弦を上下するだけで3コードが奏でられるというのは超音楽的な設計です。それに比べるとただ左から右に音を並べただけのピアノはあまり工夫が感じられません()。後半のFGABはAで折り返しますが、Cスタートは最初にやっているので、音を見失うことはないと思います。オクターブ下のBはBに聞こえていますか?まだの方も必ず聞こえるようになります。これが聞こえるようになればしめたもの。いろんな曲が鮮やかに聞こえるようになります。コツはわかりやすいものから順番にやっていくことです。2弦に戻ってみるのも全然アリです。

4弦の音階の鍵盤図

Cの上はFということで、4弦はFからのスタートになります。ここからPSS-A50のオクターブスイッチは元に戻して大丈夫です。右ボタンを1回おしてください。もしかしたら4弦Dで折り返したオクターブ下のEは6弦中一番違和感があるかもしれませんが、Fスタートはすでに1弦6弦でやっているので類推ができると思います。違和感がなくならないときは1弦6弦にもどってコツをつかんでください。

5弦がルートでdoのコード(Ⅰ)だとすると同じフレットの上がfaのコード(Ⅳ)。下がsoのコード(Ⅴ)。今気づきましたがスペースに黒鍵の音を補うと全12パターンがここに見えてますね。12フレットあるので当たり前のことなんですが、そういう目でこれまで見たことがなかったので、めっちゃ楽しいです。ルートがDb Eb Abだと3和音のルートがすべて黒鍵なんてことも、このフレットボードからわかっちゃいますね。ピアノの3コードはすでに手で覚えてしまいましたが、今度からひくときはこのギターのフレットボードを思い浮かべてみようと思います。

3弦の音階の鍵盤図

いよいよ最終弦3弦になりました。Gの上がC。なのでCからスタートします。弦の半ばからのスタートなので、FGABは真っ二つですが、Cスタートですから歌うのにそれほど違和感は感じないと思います。次回はフレットナンバーを歌う音源も作ってみたいですね。絶対音感がなくても音名とフレットナンバーが紐づくのではないかと思います。

いかがだったでしょうか?

やっぱり今回ぼくがおもったことはひきながら音名を歌うのが一番「おぼえられる」ということ。これは階名でも実音の音名でもまったく変わりません。歌えないほどむずかしいというのは、そもそも歌がおぼえられないほどメロディがむずかしいという可能性が高いです。もし、おぼえるなら、うたえるレベルまでいったんかんたんにしてみることがとても大事ではないかと思います。それではまた次回のブログでおめにかかりましょう。

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