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音を覚える=音感がよくなる説

僕はいちおうボカロP。なのでいい曲がつくれるようになるヒントを探してこのブログを運営しています。音感をよくしたいと思っていていろいろと研究中。歌がうまくなりたい・楽器がじょうずになりたい。このブログをよんでくださっているみなさんもきっとそれぞれにご自身の課題をおもちだと思います。僕たちの共通点はひろい意味で「音楽」とより楽しくかかわるために「音感」をよくしたいと考えている、という点。今回はこれまでを振り返りつつタイトルの内容をすこし掘り下げてみたいと思います。僕は「覚える」にはたぶん2種類あると考えています。それは「音」にふたつの要素があるから。できるだけ長文にならないようにします()。よろしければお付き合いください。

この記事で分かること

  • ポピュラーミュージックの環境
  • アウトプットの軸
  • ギターとピアノの共通点
  • 楽器とおもちゃの違い
  • 「歌うキーボード」のやくわり
  • 音のふたつの要素

おことわり

僕は音楽についてはアマチュアでアマチュアミュージシャンと自称できるほどの楽器の技量もありません。「そんなヤツの言うことは一切聞く価値がない」と思ったかたはすぐにブラウザバックしていただいてかまいません。でも、そんな僕がつくった1ダースにみたない数の楽曲がありがたいことにYouTubeの総再生数は2万をこえているという事実があります。この話をするのはなにも自慢をしたいわけではありません。「音楽的にはかならずしも高度でなくても『なんらかの価値』を楽曲に見出してもらえる可能性はある」というひとつの実例と考えるからです。逆に音楽的にもっと魅力的だったらより多くのひとに聞いてもらえたかもしれない。僕のモヤモヤはそこにあって音楽を学びなおしたいと思っている理由になっています。いま音響や音感について書籍で勉強していますので、この項の内容は訂正されるかもしれません。ただ、現時点で自分が正しいと考えていることを書きます。修正は履歴を残しますのでご安心ください。

自分を出発点にするしかない

「なりたい自分」・「やりたいこと」。いろいろあると思いますが、なんにせよ言えるのはいまの自分を出発点にするしかないということ。それゆえに「『高望み』は愚か者のすること」という考えかたもできますが、いっぽうではちょっとしたコツや知識でかなり先に進むことができたりすることもあります。それを成長と呼べるなら自分の「しょうもなさ」については潔く受け入れ、やれる範囲で可能な事を模索するというのは「悪くない」行動パターンなのではないでしょうか。そもそもこのブログのテーマであるところの「音楽」だってPCで動くDAWができボーカロイドが登場したことによって楽器も歌もうまくない人でも「歌」をつくれる可能性が出てきたわけです。楽器も歌もうまくないからといって曲をつくる能力が低いわけではありません。むしろ未経験なところから新しいものが発想されるチャンスが生まれます。初音さんをみんなが知った2007年はそうした飛躍のあった年だったと記憶しています。

細かい変化を記録

すでに音感を持っていて作曲もできる知識を身に着けたプロには100%どうでもいいことですが、僕にとっては自分の変化を記録していくことも大切。自分を出発点にするしかない以上良い変化は後戻りはさせたくないからです。音の聞こえかたがかわる。指が動くようになる。そうした嬉しい変化はこれからだっていくらでも起きてほしいものですし、すこしでも成果があればぜひ読者のみなさんと共有したい。自分に起きたことはみなさんにも起きる可能性があることだからです。

開設いらい変わったこと

さてギターを久々に取り出して思ったことですが、どのフレットをおさえて適当に音をだしてみても「音のおさまり」がいいかんじ。「半音も階名で言えるようになったから」という心理的な要素はおおきいですがそれだけではない。なにか安定感のようなものを感じる。それで思ったのは「これは《音》自体を記憶しつつあるからではないか?」ということ。《歌うキーボード》をつかってくりかえし音を出してきましたので何度も聞くことによって定着がおきつつあるのではないでしょうか。それではなんの《音》を記憶しているかですが具体的には次のようになります。

音の正体

以前にもこの表おみせしたことがありましたね。

こんなふうに音高によって数値が人為的に決まっている。いわば音楽産業のJIS規格なわけです。実音とは「音の周波数」。このとびとびの音を記憶していけば確実に「音感がよくなる」と言えます。なぜなら工業規格的に正しい音とはこのとびとびの音のことだからです。世界中のポピュラーミュージックは圧倒的にこのフォーマットで作られていることが多いでしょう。ということは僕たちは日常的にほとんどこの「とびとびの音を聞いている」ことになります。その結果として無意識のうちに覚えてしまっている可能性は高い。 スマホで音楽をきいたり動画を見たりするだけで僕たちはなにもしなくてももうかなりの程度まで音感がよくできていることになります。だから意識をすこし「音」にむけて、自分で音高を理解しながらアウトプットすることをやればそれだけでかなり音感はよくなるはず。何か適当に自分で声を出したときにその音の高さが必ずあの表にのっている高さになっていたとしたら。それってかなり音感がいいって言えますよね。

ピアノとギターの共通点

ピアノは鍵盤で、ギターはフレットで「とびとびの音」しか出ないように最初から作られています。(もちろんギターはチョーキングで中間の音が出せますが。)ただしい音がなかなか出せない楽器もたくさんありますが、ピアノ・ギターほどには普及していないのはそれが理由。ただしい音を出しながらそれを覚えることができる楽器に人気があつまるのだと思います。

楽器とおもちゃのちがい

楽器として世にでているものはチューニングに気をつかっていますね。例えばアプリでもこのブログでよくご紹介しているシンセシアは非常に正確です。ぜひお手持ちの楽器やアプリのチューニングを無料スマホチューナーで確かめてみてください。大きくはずれているものは修行中のわれわれとしては避けたほうが無難です。

「Tuner T1」をApp Storeで (apple.com)

Tuner T1 – Google Play のアプリ

「歌うキーボード」のミクさんも正しい音程をだせるように頑張っています。サンプラーに取り込んでから発声させているのは音が連続するとピッチが不安定になるボカロの癖を回避するため。「みつる式」でひきながらDo Re Mi階名でうたっているのを何度も聞くと、正しい音を繰り返し聞くことになるので音感をよくする高い効果が期待できます。《2023/4/15追記》使用規約違反の可能性があるため階名をうたうVOCALOIDを変更します。今後の使用は規約を遵守します。

絶対音感

「この表の音を覚えることが音感をよくする」なら表を音高ごとまるまる覚えればよいのでは?という話になります。Do Re Mi階名ではなく実音でうたえばいいんじゃない?まさに音高をこの表のようにラベルをつけて覚えている能力のことを「絶対音感」と言います。余談ですがときどき「絶対音感が先天的」という話を聞くことがあります。もちろん《この周波数表》は生まれる前の世界にはないはず。先天的なのは音を記憶する「高い能力をもっていること」ですね。音を覚えるのは生まれてから。つまり絶対音感とは後天的に取得される能力です。それはさておき今までの話で分かっていただけたとおもうのですが、音高を識別できる絶対音感は確かに有用な能力なのですが、それでは識別できない人が音高をまったく覚えていないかというと決してそうではない。何の音かはいえないけれど正しい音を覚えているということは十分あり得ることのはずです。たとえば基準の音ひとつを聞くことでのこりの音を全部あわせることができるのはなぜなのか。オーケストラが演奏前に音合わせをしますが出すのは一つの音だけですよね。全部の音を合わせなくてもほかが合うのは音自体は記憶しているから。出だしの音を間違えなければのこりは全部合うからという理由ではないでしょうか。

音の記憶

中学生くらいになってから絶対音感を取得したひとの話をwebで読んだのですがたいへん面白かったです。音を記憶するために同じ曲を何回もきいてその音高までまざまざと思い出せるほど繰り返し覚えたそうです。すると曲を思い浮かべると音を思い出すことができる。「この音はあの曲のこの音」というふうにして1オクターブを何曲も使って覚えていらっしゃるかたもいました。余裕があればあなたもぜひやってみてください。1音おぼえられればあとはそれを起点に全部の音がわかるはず。完全な絶対音感ではないですがそれに近いものは体得できるのではないかと考えています。

音の意味

階名を使う理由ははっきりしています。12のkeyいずれでもおなじ表現で「曲」を把握することができるからです。音高を把握しただけでは曲を理解できたことにはなりません。同じ高さの音がkeyによって役割をかえるからです。またkeyが変わることによって音高はちがっても同じ役割をする音が出てきます。音をあらわす言葉には音名(実音)と階名があるわけですが言い換えれば「音高」と「役目・機能」と表現できると思います。たとえば先日つくったサークルオブフィフスの譜面では同じ階名のままおなじことを12回くりかえすことで12の違うkeyを横断してまた元にもどるということをやっています。つまり「なにをしているか」の機能的な部分は階名によって表現できることになります。

音の意味を把握する方法は?

一番シンプルなのはDo Re Mi階名で歌う事。階名で読むことによってどのkeyにも共通する「音の役割」を把握することができます。ピアノえほんの曲はDo Re Miで覚えていただいていますが、その結果動画とは別のkeyに移調してもかんたんにひくことができます。オリジナルキーでひけるようになったらぜひトライしてみてください。

いちおうの結論

絶対音感について触れてみましたがいかがだったでしょうか。現時点では「神秘的な能力」というよりは「物理的に音が把握できる」という実利的な能力と理解しています。またそれを持たない人との隔たりも一般に思われているほど極端に違うというものではないと考えています。もちろん人間の能力の話ですからこれにとどまらないものがあると思います。購入した音感についての書籍は楽しみに読みたいと思います。具体的な話で言えば、身近に絶対音感の持ち主はいますが音楽の仕事にはついていません。自分のわずかな作曲経験でも音楽は「音をどう使うか」についての知識や経験の《かたまり》のようなもので、音感があることは理解の助けにはなりますがそれだけですべてをクリアできるものではないと感じます。このブログではひきつづき自分なりに音感に磨きをかけながら情報を集めていきたいと思っています。自分の得たことで音感をよくしたいみなさんの役に立つことはどんどん発信していきますので、よろしければまたおこしください。

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