ダイアトニックコードのなかで、メジャーコードはdfs(ⅠⅣⅤ)の3つだけです。ここまでで、CAGEDの5種類の左手の形(おさえるフォーム)は大体おぼえたと思いますが、drm(ドレミ)がすぐに出てこないかたもいらっしゃるかもしれません。でも音感が徐々についてくると、それはとてももったいないことです。音を聞くたびに音をdrmでとらえれば、それが正しいトレーニングになってさらに音感がよくなるからです。最終的な理想は音がdrmで聞こえてくること。この記事ではその助けになるように、各コードのフォームごとのdrmをいくつかのパターンで示します。見ながら歌いつつひいていただくと、きっと音がdrmで聞こえるようになります。
この記事でわかること
ダイアトニックの中でメジャーコードはⅠⅣⅤだけ
各フォームの順番は?
AフォームのⅠⅣⅤ
EフォームのⅠⅣⅤ
DフォームのⅠⅣⅤ
GフォームのⅠⅣⅤ
CフォームのⅠⅣⅤ
フォームの順番は今回はかんたんな順
手の小さい人用ですので4本の弦でひく場合を考えます。低い音の方から(太い弦から)dmsになっていたほうが分かりやすいですよね。d(Ⅰ)のコードで考えてみましょう。Aフォームがそのままdmsで一番カンタン。逆にCフォームのルートは2弦ですので、やはりこれが一番複雑です。
d(Ⅰ)のコード
AフォームのⅠ D-m-s
EフォームのⅠ D-m-s-d
DフォームのⅠ D-s-m
GフォームのⅠ s-D-m-d
CフォームのⅠ m-s-D-m
もう何となく手の形わかりますよね。と、いう訳で、今回の順番はこのとおりです。前回は3コードの連結順でしたが、いろんな切り口で同じものを眺めることで理解が深まると思います。ついでにf(Ⅳ)とs(Ⅴ)も同じように見てしまいましょう。
f(Ⅳ)のコード
AフォームのⅣ F-l-d
EフォームのⅣ F-l-d-f
DフォームのⅣ F-d-l
GフォームのⅣ d-F-l-f
CフォームのⅣ l-d-F-l
s(Ⅴ)のコード
AフォームのⅤ S-t-r
EフォームのⅤ S-t-r-s
DフォームのⅤ S-r-t
GフォームのⅤ r-S-t-s
CフォームのⅤ t-r-S-t
指板図
以上で今回いいたいことはすべて。これをうたいながらひくだけ()なんですが、これだけだとフレット位置が不安だとおもいますので一応指板図をのせておきます。
指板図1AEDGCフォーム順ⅠⅣⅤ
指板図2ⅠⅣⅤそれぞれのフォーム順(AEDGC分かりやすい順)
指板図3ⅠⅣⅤそれぞれのフォーム順(AGEDC音の高さ順)
以上の順番になります。
指板図1AEDGCフォーム順ⅠⅣⅤ
Aフォーム
Eフォーム
Dフォーム
Gフォーム
Cフォーム
指板図2ⅠⅣⅤそれぞれのフォーム順(AEDGC分かりやすい順)
Ⅰ
Ⅳ
Ⅴ
指板図3ⅠⅣⅤそれぞれのフォーム順(AGEDC音の高さ順)
Ⅰ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅳ・ⅤはもちろんローコードからスタートしてもOKですが、同じフォームの順番(AGEDC)でならべてみました。4弦までだと一見するとCフォームとAフォーム間で音の共有が無いですが、5弦のルートが共通でした。このようにつなげていくと、指板をフォームで覆うことができます。コードトーンを歌えるようになると、指板の理解がかなりすすみそうですね。
いかがだったでしょうか?
指板の知識は一生かわることがありません。なので、あわてずに身につけていきましょう。AIがどんなに発達したとしても自分でギターをひく以上は一生使える知識です。逆にAI関連の知識はどんどん陳腐化しますので、基本的なところさえ押さえておけばOK。結局のところ音感と音楽の知識があればAIの提案に対して100%の自信をもってジャッジできます。ぼく自身そうなりたいと願っています。なので、このブログではこれからも、そんな風にずっと使える音感と音楽知識を身につけることを目標にしていきたいと思います。