昨日の記事では「和音博士」からコードⅢ7・sitrMをご紹介しました。これはsがlへの導音siに変化したことが理由でした。ということはスケールが変わるとコードもかわる?ということで、Scaler2先生に「ハーモニックマイナーのコードってなに?」を訊いてみたwそのやり方と結果をご報告したいとおもいます。
この記事でわかること
- Scaler2でスケールはどこにある
- スケールから導かれるコード
- スケールとコードの関係その1
- コードの作られ方のルール
- スケールとコードの関係その2
- コードで「使える」スケールが複数ある理由
スケールでコードが変化?
スケーラー2。僕はコードを教えてくれる作曲支援ソフトだと思っていたんですが、それならchorderでもいいはず。そもそもスケールとコードはどういう関係なのか?よくわからない。謎ですね。前回の記事ではハーモニックマイナーと分かったように書きましたが、どうやらコードも変わるらしい。メジャースケールは1種類なのでそういう面倒なことはなかったのですが。悩んでも仕方ないのでスケーラーでハーモニックマイナースケールをさがしてみます。
スケールはここ
メイン画面でAの2番目SCALESを選んだところです。全部で804ありますねw。12keyだと思うのでひとつのkeyで67スケール!があることがわかります。
しょっぱなのC Major Scaleをえらんで7thをセレクトしたところがこれ。みなれた
Dmst Rfld Mstr Fldm Strf Ldms Trflです。
A Hermonic Minor Scale
それでは選んでいきましょう。NoteはAをえらびます。C=Amでみなれていてわかりやすいと思うからです。
ScaleはHarmonic minorをえらびます。うえから3つめ。
すると画面はこんな感じ。ハーモニックマイナーの仲間がこんなにいるというわけですね!とりあえずハーモニックマイナーをえらびます。一番上です。
無事スケールが807個中の1個に決まりました。
7thを選ぶと4和音になってE7でできました!
コード名をタップするとわかるのですが、コードの音はスケールの1音とばし。つくりかたはメジャーコードのときとまったくいっしょです。表示させてみますね。Ldmsi
コードとスケールの関係は
「スケールの1音飛ばしでコードがつくられている。(どのスケールでも同じ)」でした。
コードとスケールの関係その2(逆引き)
コードはスケールからつくられていることがわかりました。すると何かコードがあった時にそのコードを成立させるスケールがコードから逆に導けるということになります。そのコードを作っているスケールですからスケール上をフレーズが動けばコードと不整合は生じないはずです。つまりコードに対して安全かつ自由度をもってwフレーズをつくることができるということになります。もし可能ならおいしい話じゃないでしょうか?そこでそんな機能がScaler2にあるのかしらべてみました。
調べたいコードを選択
iPad版なのでSHIFTをおしてコードを選ぶとメニューが開きます。
Otherをえらびます。
よさそうなのがありました。Explore Sclaesをえらびます。
12keyがでてきました。12音のどれがルートでもいけるということですね。頼もしいです。ここはふつうにAをえらんでみます。
出ました。E7で使えるAルートのスケールはこの5個ということになりました。もちろんA Harmonic Minorもふくまれていますね。
スケールとコードの関係
超ザックリと見てきましたがすこしわかりましたね。スケールからコードができて、コードに対しては成立するスケールはいっぱいあるということです。コードだけみても役割はわからないということは今回も確認できたと思います。keyとscaleが決まっていないとコードの役割は決まらない。逆にコードに対するスケールの自由度の高さということもちょっと見えましたね。コードを階名で呼ぶみつる式のコードネームはkeyとメジャースケールが固定されてしまっていると言えるかもしれません。この点については留意しておいて不都合が出てくればまた対応を考えたいと思います。それではまた次の記事でお目にかかりましょう!