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音感がよくなるってめっちゃ楽しい 自分におきた変化の記録(第4回)

ここのところStrf (ドミナント7thコード)を集中的にひく機会があったわけなのですがそれでちょっと音楽の本質に気づいたような気がします。音感アップにとどまらないそれよりすこしひろい範囲の話にもなってくるのでメモしておこうと思いました。題して「あなたにとっての不安定要素はなに?」です。

7thコードだいたい覚えました

Strfは小指でルートです。小指を鍵盤におくとだいたいそこを起点とするStrf(Ⅴ7)のコードのかたちに指がおけるようになってきました。白鍵小指のほうは比較的カンタン。小指CFのときだけ親指が黒鍵になります。黒鍵小指は慣れが必要。でもそれぞれが個性的な配列なので印象に残りやすくはあります。

stDmをホームポジションと言いましたが

StrfにくらべるとstDm。捉えどころがないですね。転回形というのもありますが。Fldmにも同じことはいえます。連続したときにブルースのように音楽を構成するかどうかの違い。やはりStrfには際立つものがあります。

Strfが特別なのは

たぶん音自体にも違いがあると思うのですが、ここではStrfが「解決」を要求しているからという「音楽サイト」としては普遍的な()理由に答えを求めておきたいと思います。

音楽の本質はStrf

無音に始まって無音に帰る音楽。その間にどれだけ波紋を広げられるか?が作り手にとっての腕のみせどころ。不安定から安定への音の動きを象徴するのがStrf(V7)ですがそう考えると音楽の本質はStrfに宿っているといってもいいのかも知れません。

安定だけなら

話を「音楽作品」に広げます。安定しているだけの音は変化をもたらしません。同じように安定しているだけの作品は世界にはなにも付け足しません。もちろん人の営みならどんなことにも経済的な意味はあります。それを否定している訳ではありません。でも自分でやって作品づくりに意味を感じられるか?というのはむずかしい。そもそもやってもやらなくてもいい「趣味」です。自分自身で意義深いと感じられないことは続きません。

音楽の歴史が過去の否定になるのは?

つまりStrf(ドミナント)が音楽の本質だからですねw。どんなに新しいものでも少し経てばそれが「安定」になってしまう。聞き手だって飽きるくらいですからつくる側はもっと飽き飽きしているはずです。

不安定の魅力

不安定というとマイナスイメージですが「変化の可能性」と考えてみてはどうでしょう。安定していないからこそ未来があるとも言えるわけで「未知」の魅力はそういうところにあります。技術的な完成を求めるならベテランでしょうけど「どうなるかわからない」には「安定して強い」と同等の魅力があるように思います。

上手なだけがすべてではない

感心されるくらいクオリティが高いということはもちろん素晴らしいことです。ただすべてがカンペキだと「共感」の必要はなくなってしまいます。共感の余地を残した「手垢のついていない感性」を求めるなら「アマチュアリズム」が必要でしょう。

アートとの違い

幸いなことに音楽はほとんどが純粋アートというよりはエンタメです。アートとエンタメの違いがどこにあるかというとDmst(トニック)を必要とするかどうかですね。エンタメには戻る場所があります。必要ないのがアート作品。それ自体の輝きで自立して成立する。それに近い突出したエンタメもあるにはありますけれど尺度の基準が「日常」にあってこそ「演者」は輝くような気がします。

もう一つ幸いなことに

当時生まれていない若い世代が当時の「商業音楽」を聞くという状況になっていますね。シティポップなどが典型ですがここで言えることは、どんなにさわやかな音楽であってもその時代その曲が壊そうとしている「安定」があったはずということですね。

結論は「?」

なにも社会規範にプロテストする(そういう音楽もありますが)ことだけが「不安定要素」ではありません。音楽がある以上なにかしらなかったことにしたかった「安定」があったはず。音でも歌詞でも可能性はあります。それまでの音楽はもちろん、意味のある歌詞があること自体。「スターがうたっている」こと自体だったかもしれません。ちょっとそこに着目して聞いてみると面白いと思います。そしてうまくエンタメとして着地できているか。成功しているかどうかのジャッジはあなたですが、そこにはあなた自身の「安定」がなにか。そしてどういう「不安定」を望ましいと感じるかということが大きく関わってきます。あなたにとってのStrf(Ⅴ7・ドミナント)は何でしょうか?

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