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Ozone11 Elements Suite 体験版で遊んでみました

  • 2023年12月8日
  • 2023年12月10日
  • 機材

ちょうど一年前もこの時期Ozoneご紹介させていたんですが、今年も()。去年は名前だけでしたが、今年は体験版を入手して音を出してみました。結論的には価格(1.5万円)とできることのバランスはいいんじゃないかと思います。「作曲」をメインに使うなら十分じゃないかと思いました。音を聞いてみてください。

この記事でわかること

  • Ozoneはプロ向けのツール
  • アマチュア作曲家に必要なのは?
  • 音を聞いてみてください

Ozoneは基本的にはプロ用のツール

Ozoneのフルバージョンは単体&セールで4.4万円という値段からしてもプロ用のツールです。今回ご紹介するElementsのフル版を全部揃えたらかなりの額。なので、アマチュアエンジニアには絶対必要でも、アマチュア作曲家には優先順位が低いというのが僕の考えです。そのぐらいの予算があれば自分の創作意欲に火をつけてくれるような高級な楽器音源を購入できますので、そちらが優先ではないでしょうか?

廉価版Elements体験版で遊んでみました

とはいえ、かんたんに自分の作った音のクオリティが上がるのなら、Ozone使ってみたいですよね。そういう人のためにElementがあります。Ozone単体より変化がわかりやすいので、Neutron(EQほか)・RX(ノイズリダクション)・Nectar(ボーカルプロセッサ)の各Element(機能制限)版がバンドルされたOzone 11 Elements Suiteを試していこうと思います。セール価格1.5万円ですが、単体のOzoneだけではできないことができます。

細かい操作説明はできません

とここまで書いてなんなのですが僕はエフェクトにはまったく詳しくありません。知識がありませんので細かい操作説明は省略させていただきます。ただ音が変化することはわかります。なので、音を聞いてみてください。今回のElementsは全てアプリに音を聞かせると自分で考えて提案してくれますから、特に知識がなくても(僕も今日触ったばかりです)同じような変化は簡単に実現できると思います。僕にもできました。

音を聞いてみてください

Logicのサンプルをベースに4小節作ってみました。4回ループしてます。爆音注意でお願いします。

Elements Suite使用前

Elements Suite使用後

音量が大きくなっただけではないですよね()。モヤモヤ音が整理されてスッキリ。ボーカルが前に出ているのがわかると思います。

やったこと

せっかくなので個別の音にも少し手を加えてみました。

1.ドラム

元のサンプルは残響の長い音、RXのノイズリダクションで少しカットしました。

Drum RX前

Drum RX後

音が丸まった分Neutronで持ち上げました。ディケイの短いタイトな音になりました。

2.ボーカル

ボーカルは3度のハモリをつけてみました。ステレオ幅も広げています。

Nectar前

Nectar後

さらにNeutronで前に出します。

3.SubBassとボーカルのかぶり

SubBassはシンセにひいてもらいました。かなり上まで出ている音だったので、最初の状態では声がマスキングされていました。

SubBassをNeutronに通すことでボーカルにかかる部分をカット。声が聞こえやすくなりました。

4.シンセパッドの中域以外のカット

同じくシンセパッドのサンプルも全域に音が出ていたので中域の下以外をおさえました。

Neutron前

ミックスすると聞こえなくなりそうなのでNeutronのサチュレーションエフェクトで目立たせています。

Neutron後

あらためまして

ビフォーアフターです。

Elements Suite使用前

Elements Suite使用後

良い音になっているか?

と言われるとまったく自信はないですが、最初よりボーカルの目立つ音にはなっていると思います。補足するとNeutronの上位版には今回手動でやったマスキングの解消を自動化する専用の機能が追加されています。価格は半額セールで2万弱ですね。プロ用です。

エンジニアにまかせましょう

今回書いたようなことはエンジニアにまかせる部分だと思います。何もかも自分でやろうとする必要はないのではないでしょうか?メロディと歌詞はあなたにしか作れませんから。その上で、ちょっとだけデモ曲をクッキリ・ハッキリさせたいというような時にはOzone11 Elements Suiteはそれなりに有用に思います。エンジニアの代わりにアプリに丸投げできます。考えてもらった後は調整できるところは決まっていますから、逆に手間になることはありません。メーカーの音の傾向はありますから万人には向かないかもしれませんがイメージに近づくなら使える場面はありそうです。

実用面で見逃せないのは?

ミックスダウンを書き出すときに「クリップ」が発生してエラーになることがありますが、Ozoneだとなにをやっても()それが起きなくなるのでいいなと思いました。

いかがだったでしょうか?

最初から帯域かぶりのない音を使うべきなのですが、サンプルやシンセを使うとこの問題は常時発生しますね。今回よくわかりました。とりあえず使うとしたらDAWのEQからですね。僕の中ではエフェクターよりは楽器の音源優先です。ただ最初に購入するエフェクターはこんなふうにはっきり変化のわかるものであるべきだと感じました。単体のEQやコンプレッサーならDAW付属のものでも十分だと思いますので。それではまた次回のブログでお目にかかりましょう。

<参考リンク1>

本家の方がお求めやすいですね()。クリーンリンクです。ただし最初に紹介したpluginboutiqueにはクロスグレードがあってそちらは11724でした。iZotopeユーザーなら利用できるようです。

iZotopeセールページ

<参考リンク2>

作曲で発生する音のモヤモヤについては過去記事にしています。ご参考まで。

<23/12/10追記>

Logicを10.8にアップデートしたら、Mastering Assistantが使えるようになりました。こちらも聞かせれば自分で考えてくれますので便利。音はこんな感じになりました(Ozone11 ElementにかえてMastering Assistant使用)。Apple Musicみたいな()スマホで聞きやすい音にまとめてくれるようです。

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