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すてきなピアノえほんDXで音感をよくしよう!第1回「1おおきなくりのきのしたで」

はじまりました。ピアノえほん企画。どんな感じで音源をつくるかとか。指はどう撮影する?とかいろいろ決めることがあったので時間をいただきましたが、無事はじまりました。音楽的には全くの初心者のかたにも楽しんでいただける内容です。この記事(と動画)で音の理解が深まって音感がよくなり、とりあげた曲は確実にひけるようになります。また今回と全く同じやりかたをつづけることでムズカシイ歌も「メロディ」なら確実に覚えてひけるようになります。

この記事でわかること

  • とつぜん難しくなるピアノ演奏そのワケは?
  • 同じやりかたをつづける意味
  • 動画は2本。手元動画を追加
  • 音源も作りました
  • コードの耳コピにはやっぱり和音博士がいい
  • 指の動画理想は3DCG?
  • トラックの音源は?
  • 「歌うキーボード」を使う上でGarageBandの惜しい点

突然ひけなくなったことありませんか?

ピアノをならっていて簡単な曲のうちはいいんですが、曲がむずかしくなったら突然手も足もでなくなる。そんな経験はありませんか?僕はある段階で譜面を音に変換するスピードが曲のテンポに追い付かなくなることが主な理由だと考えています。この記事では人間の処理がオーバーフローする大きな原因になる「譜面」は使いません。今は音のデータがありますから。まずは動画の画面で落ちてくるブロックにあわせてタイミングよく階名Do Re Miをうたってください。それができるようになったら次はシンセシアの「ひかるキーボード」にあわせて指を動かしましょう。エアで動画にあわせて指を動かすだけでもキーボードにむかえばただしく音を出すことができます。

単音メロディは「ゆっくり」+「みつる式」でクリア

この記事では読んでくださるかた全員が「すてきなピアノえほんDX」を全曲クリアできるようにすすめていきます。演奏にまだ慣れていないかたが「処理落ち」しないために、まず必要なことはテンポをゆっくりにすること。動画ではえほんオリジナル音源の半分ほどのスピードにしています。ゆっくりなら音を覚える時間ができます。もしも動画がまだ早すぎる場合はYouTubeの歯車アイコンから再生速度を0.75や0.5にしてみてださい。「ゆっくり」でくりかえせばきっとおぼえられます。

ただし、ゆっくりだから間に合うからと適当な指で鍵盤を押していると速度が上がった時にすぐに間に合わなくなります。テンポがゆっくりの間にゆびのつかいかたを固めてしまいましょう。おなじ音にたいしていつも同じゆびを使うようにすると反応速度はやればやるほどあがっていきます。これはタイピストのタイプが早いのと同じ原理。同じことをピアノの鍵盤で実現しているのが「みつる式タッチタイプピアノ」です。「みつる式」はどんな鍵盤でもOK。もちろんピアノえほんの鍵盤にも使えます。今回は実演の動画もつくりました。みていただくとよりわかりやすいのではないかと思います。

「みつる式タッチタイプピアノ」についてはこちらをどうぞ。

くわしく知りたいかたのためのブログ記事はこちらになります。

動画は2本です

前置きが長くなりましたが動画をご覧ください。階名Do Re Mi で歌います。画面はシンセシアのキャプチャー。これまでどおりのスタイルです。動画はYouTubeに置いてあります。

もう一本は手元動画。同じシンセシアの画面に指を添えてみました。

Do Do Re Mi Mi SoでMiからSoにジャンプしますが、Miはホームポジションの中指。Soはもう一つのホームポジションの親指でひきます。「みつる式」はひきやすさのためのひきかたではなく覚えやすさのためのひきかたですので手の移動が多くなることはご了承ください。そのかわり続けることでそれを上回るメリットを体感できます。 「おおきなくりのきのしたで」は経験者のかたにはかんたんすぎるかもしれません。でも「みつる式」でひくのはうまれてはじめてだと思いますので、ダマされたと思って一度やってみて下さい。もしむずかしいメロディで覚えるのに時間がかかっているなら効率化の可能性があります。むしろ経験者のかたのほうが指の動きの自動化で「処理落ち」しない範囲をどんとん広げることができるメリットをすぐご理解いただけるのではないかと思います。

音源はオリジナル

音源はコードを耳コピして自分で作りました。理由はふたつ

  • 著作権で出版社に迷惑をかけないため
  • 自分の作曲のためにアレンジの練習

とはいいながら次をまってくださっているかたのために動画をテンポよくアップしていくことが至上命令。そのためにチートな手段をいろいろ使っていますのでご紹介します。

コードの耳コピは和音博士

今回使った和音ですが超シンプル。こちらの画像は和音博士のキャプチャーですがこの「薄味」の範囲になります。薄味がなにかは本来説明が必要ですが、このアプリ無料ですので容量に余裕のあるかたはぜひインストールしてご自分で体験してみてください。

「和音博士:作曲編曲の必需品、かっこいいコード進行を簡単に発見」をApp Storeで (apple.com)

コードの耳コピの方法ですが、オリジナルのピアノえほんの音源をききながら和音博士をならしてふさわしい和音を選びます。コードの数が限られていますしメロディもシンプルですからこんな方法でもうまくいきます。key=Cとしておくことがポイント。

聞き取ったコードはこんな感じ

7 C| C  | G7 C|  C |

 C| Am Em | F G7 |  C |

ローマ数字表示だと(和音博士はすぐ切り替えられます)

Ⅴ7 Ⅰ| Ⅰ  | Ⅴ7 Ⅰ|  Ⅰ |

Ⅳ Ⅰ| Ⅵm Ⅲm | Ⅳ Ⅴ7 |  Ⅰ |

Ⅴ7 Ⅰ | Ⅰ  |

最初と最後の1小節はイントロとアウトロ。

今回の音源はギターの音で作りました。つくりたくなった理由はこちらのアプリを見つけたからです。

Guitar 3D Chords by Polygonium on the App Store (apple.com)

無料です。特長は3DCG!の指が弦をおさえてコードを教えてくれること。「みつる式タッチタイプピアノ」の運指も将来的にはぜひこんなふうに3DCGで表示したいですね。ギターですがボカロP(DTMer)はギターがひければ表現力がマシマシですのでこういったアプリを活用してギターもひけるようになりたいところです。

ギター音源は?

手元にアコギがないのに音源を作りたくなったときはツールの出番。今回はこちらのアプリを使いました。古いアプリなので積極的におすすめはしませんが弾き語り用のオケが簡単につくれるのは確かです。730円ですね。

「SessionBand Acoustic Guitar 1」をApp Storeで (apple.com)

おすすめしない理由ですが大きなものはテンポ変更が苦しいことですね。いちおうアプリ側で変えることもできるのですが、音質の劣化が激しい。今回はオリジナルのBPM77のまま書き出してDAW側でストレッチしてBPM53に合わせました。

GarageBandの数少ない弱点

詳細ははぶきますがDo Re Miでうたってもらう上でGarageBandだと作業がむずかしくなることがあります。ほんの些細なことなんですが。なので動画の音はiPad用Cubasis3でまとめています。

次の動画にご期待下さい

いちおう体制が整ったので動画は定期的に上げていきます。次の動画でお目にかかりましょう。あなたの音感がよくなるお手伝いができることをたのしみにしています。ブログ記事にもご期待下さい。

PRをひとこと。

もし動画をみながらピアノえほんひいてみたいと思われたなら、よろしければ下のリンクからご購入ください。当ブログの維持費が捻出できますので大変助かります。みなさまのご協力をよろしくお願いいたします。

すてきなピアノえほんDX (たまひよ楽器あそび絵本) 単行本 – 2018/3/29 税込2530円

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