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ピアノコードが「ひけない」理由とその解消方法をお教えします

ピアノコードのひきかたを本ブログでは現在「ひとつの型」に決めて説明を進めています。コードにいろいろな形があるのは知っています。ですがひとつに限定しているのはひけない理由を解消する目的があってのこと。本記事では「ひけるようになる」ピアノコードのひきかたについて基本的な考え方をお示したいと思います。

この記事でわかること

  • これまで説明していなかったこと
  • なぜこうしているのか?
  • ピアノコードのむずかしさ
  • コードネームの難しさ
  • 1構成音がわからない
  • 2コードの役割がわからない
  • コードのひきにくさ
  • 移動する範囲が広すぎる
  • 正確な位置に指を移動させることができない
  • ご提案で実現できていること
  • 基準となる指の範囲を決める
  • ルート周辺に音を集める
  • 理由その1演奏性
  • 理由その2音楽性

これまでの説明

いきなりlTrf strM sLdm fldR Strf stDm Fldmの形と順でダイアトニックコードをお示ししました。面食らわれたかたも多かったことと思います。

階名で表示させているのはコードの構成音と意味が分かるようにするため。どのkeyでもコードの表示が同じならば役割は一緒です。一般的なディグリー表示に対応するのも階名になります。ルートを大文字で示しました。なので

ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦがDRMFSLTで表現されているものとご理解ください。

ここまでが表記についてです。右手からの階名を用いる考え方を踏襲しています。

そしてコードの並び順ですが「4度進行」という「コードの進みやすい順」となっています。なぜこの順だと進みやすいのか?ですが構成音に秘密があります。各コードは2音ずつを共有し4音中半分の2音が新しく入れ替わる形で次に「進行」していきます。連続性と変化のバランスがとれている。新しく入った音は必ず新たなコードのベース音になりますので「進行」感が途切れないというわけなのです。

ご説明しなかった部分(音型)

一方音型についてはまったくご説明してきませんでした。低いほうから二つずつ同じ形が続くことになっていますがこれには理由があります。「手の動く範囲」を「fからf」までの範囲に限定しているからです。もしそうせずにすべてのダイアトニックコードを小指が一番下の音を担当する形でひいた場合どうなるでしょうか?左手小指はDからTまで1オクターブ近くを移動することになります。こうなると左手を見ないでひくことはできません。僕たちにはピアニストがみにつけているような「鍵盤感覚」がないからです。目で常に確認していないと正確な位置に小指をもっていくことはできません。しかし曲の演奏中左手だけを見続けていることは可能でしょうか?。実際上はムリだと思います。結局このこともまたピアノコードを演奏面で難しくしている要因に違いない。今回そのことに気づきました。コードブックに掲載されている通りのコードの形のままでは僕たちは曲としてひくことは実は「できない」のです。これは僕たちの演奏技術に問題があるためではありません。ピアノ鍵盤の形がそうだから。あたりまえの結果なのです。

小指の動く範囲

このことに気づくまではあまり深く意識していませんでしたが結果的に僕がおすすめしているコードのひきかたなら、小指は白鍵2つの範囲しか移動しません。ほかの指も同様です。1オクターブもの移動を「手クセでひけ」というのであればほとんどの人にとって無理。それはあらためて一からクラシックピアノを習いなさいということと同じです。しかし白鍵2つの範囲しか移動しないとしたら手の感覚で覚えられそうな気がしませんか?僕は「手クセ」と呼んでいますが実際この手の感覚だけでひけるようになるんです!このことはもっと早くにはっきりお伝えしておくべきだったと思います。

fからfまでの範囲におさめる

コードブックにでているコードのかたちそのままでひくのは7つのダイアトニックコードのなかではFldmとStrfのふたつだけです。fからfまでというのはこの2つのコードをひくのにどうしても必要な範囲でした。ほかのコードのこの範囲からはみ出す音はオクターブ移動させて範囲に入るようにします。はみ出した部分を折り紙のように折り返して中にいれるイメージです。ひとつひとつ見ていきましょう。

Dmstは下2音移動

fよりひくい音はDとmこの2音が上に行きます。stDmとなります。2音動くのはこのDmstだけ。動いたDが音階の中心の位置となりその周辺に他の音は配置されることになります。

RfldとMstrは下1音が移動

fよりひくい音はRとM。したがってfldR strMとなります。

FldmとStrfは移動なし

さきほど書いた通り全体の範囲を決めているのがこの2つのコード。Fldmの再低音がf。Strfの最高音もf。これがコード構成音が配置される範囲になります。

LdmsとTrflは上1音が移動

fよりも高い音は1オクターブ下げます。fはOKです。なのでともに上1音が移動してsLdm lTrfとなります。

以上のとおりstDmを中心にふたつずつ3グループの同じフォームのコードができます。

コードのホームポジション

コードはメロディとはちがって複数音同時に発音します。したがってどこかのポジションを基準にそこからの変形で考えている時間の余裕がありません。覚える段階ではstDm・Fldm・Strfの3和音を基準にするのがよいですがおぼえたらブラインドタッチを目標にしましょう。手の感触でひけることが理想です。つまり7つのコードともが基本のポジションとなります。

音をDの周辺にあつめると

ブラインドタッチが可能になることを見てきました。演奏性はバッチリですね。それと同時に改善されるのが音楽性です。コードブックのままのコードのかたちでコードを連結させるとしばしば問題を生ずるのが「最高音が上下する」こと。場合によってはメロディより大きな音程で移動するために目立ってしまいます。結果メロディのじゃまをすることに。コードの構成音が範囲を限定されていればその心配はありません。「伴奏」ということを考えるならこのほうが適しているのは明らか。実際聞き比べると洗練されて聞こえると思います。

key=Cの鍵盤図

代表してCの鍵盤図をのせます。C自体がG Ab A Bb B C Db D Eb E F F#/Gbの順番のなかでおむね中心に位置していることもご確認ください。最初のstDmのみつけかたですがsに小指をのせれば自然に中指t人差指dになります。mはひとつ飛ばしの音になります。

12key全体は過去の記事に掲載しています

詳細こちらの記事になります。ほかのkeyのダイアトニックコードをひいてみたいかたはご参照ください。

《永久保存版》みつる式超かんたんコードネームでおぼえるダイアトニックコード12key完全攻略レシピ│みつるの音感がよくなるブログ (4fingermusic.com)

ピアノコードをひく記事はこちらのカテゴリーでまとめています。

ピアノコードひいてみよう│みつるの音感がよくなるブログ (4fingermusic.com)

それではまた次のブログでおめにかかりましょう!

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