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「和音博士」チュートリアルの見取り図-こんなことをやっていきます

2022年春に窪田さんがリリースされた「和音博士」ですがこのアプリとの出会いで音の探求が続けられているといっても過言ではありません。以前も書きましたが地図がないと探検はできません。音楽は巨大な沼ですから遭難必至w。「和音博士」のコンセプトが示しているのは音階(調)が決まれば使う和音も決まってその範囲は《有限》ということ。一般的な長音階をベースに考えれば優先的に学ぶべき範囲は限定されている。たどるべき道がある。だから安心して取り組めるというわけですね。この記事ではチュートリアルの全体の見取り図を示して当ブログの今後についてもご説明できればと思います。

この記事でわかること

  • 音楽用語について
  • 演奏家に対する要請と作曲家に対する要請の違い
  • 和音博士のチュートリアルの全貌
  • ブログでの扱い方

音楽用語について

まずおことわりしなければいけないことですが、この記事ではチュートリアルにとりあげられている項目をそのまま列挙します。なのでコードや音楽用語について説明がないまま使うことになります。とりあえず現時点では「今後理解するべき『こういう項目』がある」とだけおもっていただければOKです。内容をいま理解する必要はまったくありません。理解していないという点では僕自身もみなさんとまったく同じだからです。これから自分もひとつひとつわかっていきます。僕と同じことがみんな身につけられるようにブログの読者のみなさんには「僕がわかったこと」をわかりやすくお伝えしていきたいと思っています。

何を目的としているか?

何を目的としているか?ですがいちばんカンタンに言うと「なにかのメロディにたいして自分のイメージどおりのコードがすぐピアノでつけられる」です。

演奏家の要請・僕の要請

「譜面をみてすぐに演奏できる」ということはプロの演奏家にとっては必須の能力だと思います。でも僕にとってはそれより必要なことがあります。作曲がしたい僕にとってメロディに対してどういう伴奏がつけられるのか?具体的なイメージをもって「すぐに」「さまざまなアイディアを」試せることが必須なんです。《演奏性》というのは僕にとっては人前で演奏するためではなく効率的に伴奏のアイディアをたくさん試していくために必要なものです。そのためには「使えるコードが分かっている。」「そのひきかたも分かっている。」この状態がマスト。こうなっていれば、メロディに対して使えそうな伴奏をどんどん試していくことができます。だから欲しいのはこの状態。でも考えてみるとこの能力というのはピアノでポピュラーミュージックをひくほとんどのかたに役立つことなのではないでしょうか? コードが自然にひけるようになれば本番の演奏もきっとラクに。そして練習も効率的にできるようになるのではないかと思います。

演奏性。最も高いものは?

「和音博士」も「スケーラー2」も素晴らしいアプリなのですが「演奏性」ということでかんがえると結局は楽器ということに落ち着きます。音を奏でる目的でそれ専用につくられたものだからです。長い歴史の中で多くの人の手によって洗練されてきていますから、これをこえるのはむずかしい。つまり演奏性を求めるならギターかピアノということになります。ウクレレもありますね。これまでも少し見てきましたがピアノで言えば指2本の移動で4度進行できて、1本の移動で代理コードがひける。楽器はたしかに最初はむずかしいですが、慣れれば思い通りにひく「自由」を得ることができると言えます。このブログではコードの知識を階名化することでピアノをひく左手の手クセに落とし込んでいこうと考えています。「演奏が苦手な自分ができるようになる=だれでも再現できるようになる」ですからどうぞご期待ください。

「和音博士」の基本コンセプト

全部表示させたところはこんな感じ

さて話を「和音博士」にもどしてチュートリアルの内容を説明していきたいと思います。まず和音博士の基本コンセプトですが、エモ味というのを設定しています。これは具体的には音階外の音(key=C なら黒鍵の音)を使うこと。音階外の音を使うことで曲の複雑さやニュアンスが増してよりエモーショナルになるという考え方です。音階外の音は基本的には協和的ではありませんからそれを使えばエモーショナルになるというのはとてもわかりやすい。ただし注意が必要なのは使い方。もちろんランダムでは音楽になりません。どういう方法で曲に取り入れていくか?が重要になります。

音楽のベースは音階+ダイアトニック+4度進行

ここまでの流れはこのブログでもご説明してきたのでOKですね。音階からコードをつくるやりかたは「ひとつ飛ばし」。ダイアトニックコードをつくる。そしてそれがすすみやすい方向は4度進行でした。これが曲の《基礎》になっています。

音階外の音を使うルール1

大きな柱は4度進行でしたがそのなかの「ドミナント解決」Strf→stDmの着地点を各ダイアトニックに拡張したのが「セカンダリードミナント」でした。ここで音階外の音がはじめて出てきます。以降はこの「ドミナント解決」のバリエーションを増やすことで様々な音階外の音をつかっていきます。具体的には「セカンダリードミナントの代理になるコード」を採用することによってです。#dim7までは記事にしましたが、この後フラット7th 、augと「ドミナント解決」が続きます。

<23/2/9追記>

この部分の説明分かりにくかったですね。補足します。最初におわびするとプライマリー(最重要)なドミナント解決はStrf→stDmです。これは和音のtfがDmに幅を狭めることによって落ち着き(安定)を得るというもの。音の動きを生み出す最も基本的なムーブメントです。この同じ動きはダイアトニックのstDm以外のコードを目的地にした場合でも探すことができます。tf→Dmの動きをマネることを優先しますので出発地点となるコードはダイアトニックコード外のものとなってOK。これを上の文章では「拡張」と表現しました。セカンダリー(派生的)ドミナントといいます。理論上は6つ作れますがよく使われるものは4つ普通に使われるもの1つ。なので5個知っていれば十分です。

音階外の音を使うルール2

もうひとつは「短調からの借用」になります。これはたくさんのパターンがひとつにまとめられているので音にあたりながらひとつずつ説明していきたいと思います。

「味」別内容一覧

以上が「和音博士」のチュートリアルの概略の流れですがここで「味」表記ごとに項目を列記しておきたいと思います。コードが先行して登場するところもあります。

「素味」

3和音 Ⅳ Ⅰ Ⅴ Ⅲ Ⅵ Ⅱ 

「薄味」

7thコード Ⅴ7 ⅠMaj7 ⅣMaj7 Ⅲm7 Ⅵm7 Ⅱm7 Ⅲ7

「普通味」

susコード Ⅴsus4 Ⅰsus4 6コード Ⅴ6 Ⅰ6 Ⅳ6

「濃味」

セカンダリードミナント Ⅶ7  Ⅲ7 Ⅵ7  Ⅱ7  Ⅰ7

ツー・ファイブのツーの追加 Ⅶm7-5 Ⅴm7

「強濃味」

サブドミナントマイナーⅣm7

セカンダリードミナント追加 Ⅶ7

ツー・ファイブのツーの追加 Ⅶm7

セカンダリードミナント代理コード #Ⅱdim7  #Ⅴdim7  #Ⅰdim7  #Ⅳm7-5

「超濃味」

ドミナント代理bコード bⅦ7  bⅢ7  bⅥ7  bⅡ7  bⅤ7

「極濃味」

augコード #Ⅴaug  Ⅲaug  #Ⅰaug  Ⅵaug  Ⅴaug  Ⅰaug  Ⅰaug/bⅤ

「激濃味」

主に同主短調からの借用コード Ⅵ Ⅱm7-5 Ⅴm Ⅰm Ⅳm  bⅦ  bⅢ  bⅥ

以上で全部です

どのkeyでもサクっとひけるようになったら表現のはばめちゃめちゃひろがりそうですね。これが「基礎」になるといっていいと思います。 僕なりに階名で表記したものがこちら。転回形で調のルート周辺に音をあつめて左手の手クセにおとしこむという記事を現在連載中です。表は左手のフォームで示した和音博士のコードの一覧です。<24/02/04差し替えました>

コードは使わないともったいない

これだけたくさんのひとが曲を作っているのだから、いい音のパターンは研究されつくしている。謙虚に学んで自分の曲に取り入れれば良いだけ。コードは知らないともったいない。使わないとソンですよね。だから「和音博士」もそうですがコードについて説明してくださっているサイトは本当にありがたい。実例を紹介してくださっているサイトにも感謝しつつ研究をすすめていきたいと思います。それでは次回またおめにかかりましょう!

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