このブログでときどき遊んできたFET(ファンクショナルイヤートレーナー)ですが、このたびなんとメジャースケールをクロマティックまでクリアすることができました。最後だけ50問だったのでなかなか終わらずやっていて焦りましたが()、正解率は100%でした。つまり、keyやオクターブにかかわりなく黒鍵の音も階名で(drmで)聞こえるようになったというわけです。ここまでをちょっと振り返ってみましょう。
この記事でわかること
- 現在の自分のルーティーン
- どんなふうに聞こえている?
- FETの時間配分振り返り
- 黒鍵を認識する(うまく行った)方法
はじめに知っていただきたいこと
いつも申し上げている通りですが、アプリで「練習」することは効果的でも効率的ではありません。アプリはあくまで成果を試すもの(達成度を測るもの)とお考え下さい。一方で、アプリで結果が出ると、非常に自信になります。おそらくですが自分の主観にすぎない感覚を、あらためて客観的に評価してもらうことができるからですね。日常のルーティーンを続けて、その結果アプリで音がわかるようになったら、ある程度自分の音感に自信をもってよいと思います。
現在のルーティーン
ぼくのルーティーン(毎日ちょこちょこひくもの)は時期によって変わっていますが、現在はこちらの記事の内容になります。
これを暇なときに、PSS-A50で12keyひいています。左手はダイアトニックコード、右手はそのコードトーンのアルペジオになります。
それから、あとはこちらの方を12keyでラクにおさえられるようになるのを目標に少しずつ始めているところです。
ポイントになったと思われること
ここでは音感取得のターニングポイントになったと思われることを順番に上げていきたいと思います。
1)12調(key)で音階(drmfslt)をひくようになったこと
記事としてはこちらですね。
このころはもちろんFETには出会っていないわけですが、12keyでひくというのはdrmの音階の音感を身につけるにあたって本質的な意味があるように思います。同じ音高の音が12回違う役割をするということになりますが、これを感じ取ることが非常に重要。繰り返すことで実音にかかわらず音の意味がストレートに階名として聞こえるようになります。階名の音感の感覚はスケールの解釈が加わっている分、実音より高次なものと言えると思いますが、その感覚は様々なkeyで体験しないと身につかないのではないでしょうか?客観的に証明のできない個人の感覚に基づく理解ですが、あえて言葉で表現すれば、この過程を経てkeyCに戻った時、一段精度が増した状態でdrmをとらえられるようになった。そんな風に感じました。
2)黒鍵の音に意識的にとりくんだこと
黒鍵の音については、聞く機会が白鍵の音にくらべると圧倒的に少ないです。また、現れ方も均等ではありません。そこで意図的に触れ合おうという意図で記事を書きました。FETに出会って黒鍵の音感がだめだめなことを認識したことがきっかけでした。
このシリーズ4回にわたって続きました。実際、かなりいいところまでいきましたが、結論的には聞き分けがいまひとつのところが残りました。
3)ちょっと放置していました
FETでチェックしたところ最終的にFiとSiの聞き分けがうまくいっていませんでした。さきほど記事をふりかえってみましたが、やはりちょっと複雑にしすぎてしまっているところがあります。上記の最初の記事に追記しましたが、今のぼくの耳にどんなふうに聞こえているかというと、Fiときくとfi⇒s⇒d、Siときくとsi⇒s⇒dの流れが感じ取れます。fiからsは上がって、siからsは下がる、その違いだけですが、シンプルにその違いがFi,Siを聞いたときに感じ取れると聞き分けられるようです。#dimというコードはFi,Siそれぞれがルートになるコードがあるので、コードの響きを使うならFildr⇒Strf⇒stDmとSitrf⇒Strf⇒stDmsでおぼえるのがよいと思います。メロディならfi⇒s⇒dとsi⇒s⇒dですね。複雑にしすぎず主音のdに最小ステップでもどるのがよさそうです。
放置には理由があります
音感が身についていないのに、FETに繰り返しチャレンジするようなことは意味がありません。むしろ間違いをおぼえ、できないことを標準状態にしてしまうためです。
この間ぼくがやっていたことですが、ルーティーンのあいまに、注意深く音を聞きながら、ときどきFiとSiの鍵盤にふれるようにしていました。音感が身につくまでは、ゲームやテストというかたちではなく、正解の音の「感じ」を繰り返し聞くことが一番プラスになると思います。「注意深く聞いて頭の中に形作ること」がポイントではないかと思います。
いかがだったでしょうか?
音がdrmでわかるようになると(そのことに自信を持つと、かもしれません)、楽器やDAWに向かうとき絶大な安心感があります。同時に自分がいままでよりはるかに注意深く音を聞いていることにも気づくのです。drmを常に聞き分けようとしていますので。このループに入れば、音感はよくなる一方といってもいいのではないでしょうか?ピアノロール・五線譜・鍵盤・指板に無意識に階名を張り付ける行為(実際にもそう聞こえる)は音楽的にもとても重要と思いますが、個人的には結局それ以外の方法では音をうまく理解できないのではないか?と感じます。他の方法があるかどうかは別として、とりあえずはこのやり方で音を感じ取れるようになっていることは客観的な事実ですので、さらに一歩先に進んで行きたいと思います。それと、今回教訓としてわかったことは、ある程度まで自分で考えてうまく行かなかったらその方法に固執しないで放置することの大切さですね()。よかれと思って考えたことは後で答え合わせの基準になりますのでムダにはなりません。それではまた次回のブログでおめにかかりましょう!