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Scaler2(Ver2.8) が思い描くジャパンとは?J-Popコードプリセットを聞いてみよう<前編1〜6>

  • 2023年5月31日
  • 2023年6月1日
  • 機材

スケーラーが2.8にアップデートされました。日本から相当引き合いがあるようでJ-Popのプリセットが増えたみたいです。メニューで確認したところ11まであります。マジですか!ChatGPTといい日本が厚遇されるのはありがたい限り。今回は前編として6までご紹介したいと思います。スケーラーが思い描くジャパン。さてどんな音なんでしょうか。

この記事でわかること

  • スケーラー初心者が悩んでしまうかもしれないこと
  • スケーラーのコードプリセットに入っているのは
  • でも心配いりません
  • コードネームの理解は必要ありません(僕も今回全くやってません)
  • この方法で音にできるんです
  • メロディーを作ればkeyはその時にわかります
  • 印象をまとめると

プリセットされているのは?

プリセットに入っているものはコードのセットです。今回のケースで言えば4個から9個までのパターンがありました。楽曲になっているわけではないので曲のイメージがしづらいかもしれません。でも心配はいりません。そのままの形で パッドに貼り付けます。パッドに貼り付けると鍵盤でひけるようになります。C2からの白鍵部分1本指でコードを鳴らすことができます。なのでコードセットはまずパターンに貼り付けてしまいましょう。貼り付けたら適当に鳴らしてみましょう。前の方から順番にならしていくのがお勧めです。すると 曲のように聞こえるタイミングが見つかるはずです。今回僕はそうやって曲がイメージできるパターンを探しました。スケーラーのピアノで音をつくりましたので聞いてみて下さい。

初心者が悩んでしまうかもしれないこと

スケーラーを使い始めたばかりのみなさんが悩まれるのではないか?と心配な事は2つほどあります。まず1つ目はコードネーム。僕はこれほど複雑にコードを表現するアプリを他に知りません ()。展開形(和音の並び順)やテンション(基本のコードに追加される音)をすべて事細かに一切の妥協なく全てあの小さなパネルの中に「文字」で表現しています。いやはっきり言えば見づらいですw。和音としてもう音があるわけですからそれを並べていくだけで作業はできます。なので「コードが理解できていないと曲ができない」と言う風には考えないでください。もうひとつはスケール(音階)の表現。1つの同じものを7通りに表現するチャーチモードというのがあるのですがスケーラーはそれを使っています。でもアマチュアミュージシャンにはこれも無用。単に長音階・短音階として理解できる内容を複雑にしているだけだからです。というわけでスケーラーは厳密すぎるが故にポピュラーミュージックの作曲においてはかえって使いづらい。そこはざっくりとメロディーと伴奏に分けていちいちメロディーの構成音をコードに表現しないというポップス的な流儀もあります。スケーラーにも和音博士のようなシンプルモードがあるべきなのですが仕方ありません。自分で表示が選べるようになるのは将来のバージョンアップに期待しつつとりあえずの対策としてはコードネームは気にしないでいきましょう。音はかっこいいですからそんなことで使わないのはもったいなさすぎます。

それで曲は作れるの?

音をつくるだけなら何の問題もありません。今回6コードまとめましたがコード進行はなにも把握してません。むしろしないままに曲が作れちゃうのがスケーラーの優れているところなのです。コードから曲にするときもう一つ考えなければいけないのはどんなふうに音を鳴らすかのタイミング。つまりリズムなのですがそれもスケーラーなら試行錯誤で解決できます。曲のキーがわかるのはメロディーを思いついてからになりますがそれで何の不都合もありません。

音が鳴るからできるんです

プリセットを具体的に見てみましょう。J -Pop1〜6はこんな感じです。

Aの欄に表示されます。

J -Pop1

J -Pop2

J -Pop3

J -Pop4

J -Pop5

J -Pop6

このままだとなんのことやらですがコードネームを理解する必要はまったくありません。先にすすみましょう。

Cのセクションに貼ってください(プログレッションビルダー)

まず最初にすることはAに表示されているお手本をそのままCのパターン1から7にドラッグドロップで貼り付けていくことです。

出来上がりはこんなふうになりました。J -Pop5は コードの数が9個と多いのでパターン5と6の2列を使っています。

こうすると何がいいかというとコードが指一本で弾けるようになっています。パターンの切り替えはC1-B1の白鍵です。コードはC2-B2で音がでます。パターンを選んだらパターン内のコードを自由にならしてみましょう。順番に鳴らしていくと曲っぽくなりませんか?ここまででコードの知識が必要なところは?ないですよね。安心してください。ここから先にもありません。

音はこんな感じになりました。

音をならしながら考えてみたパターンです。ザックリとしてますがご参考まで。

J -Pop1

J -Pop2

J -Pop3

J -Pop4

J -Pop5

J -Pop6

一つのコードが続く長さもこの限りではありません。みなさんも自由に考えてみてください。

メロディー歌ってもらいました

こちらもザックリですがつくってみました。Maiさんに歌ってもらうとkeyが判明します。dがkeyの音ですね。

J -Pop1 (key=Eb)

J -Pop2 (key=F)

J -Pop3 (key=F)

J -Pop4 (key=Bb)

J -Pop5 (key=D)

J -Pop6 (key=Eb)

いかがだったでしょうか?

完成度はまだまだですが最初のアイディア出しの段階を見ていただきました。この記事ではスケーラーのベーシックな使い方のサンプルをお見せしました。音をそのまま使って並べていけばいいだけということがお分かりいただけたのではないかと思います。音を聞いて並べていくだけならコードの解析は全く必要ありません。Cならばどうなる?とトランスポーズする必要もありません。12keyの音階がわかっていればそのままで対応できます。そのkeyのままでdrmに聴こえますので。

ピアノの白鍵をつかったkey=Cのdrmしか知らないというかたも安心してください。ひとつdrmを知っていれば12keyはかんたんに理解できます。よろしければこちらの記事をご参考になさってください。

J-Popコードの印象はいかがでしょう?

日本っぽいコード進行もありましたがどちらかというとフォークロックな感じではないでしょうか。さわやかさがあるので明るくてカワイイ。前向きな感じは伝わってきました。さて後半はどうなるでしょう?()続きもお楽しみに。それでは また次回のブログでお目にかかりましょう!

《23/6/1追記》後編作りました

早速作りました。よろしければ続きをどうぞ。

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