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Scaler2.9コード表示を初期化する方法

  • 2024年5月23日
  • 2024年5月23日
  • 機材

スケールからコードが作られますので、曲を構成する一連のコードはかならず共通する音階を持っているはず。このことから、コードのルートにつく#(シャープ)やb(フラット)は、スケールによって決まっているべきというのがスケーラーの考え方です。前回セカンダリードミナントの代理コードを一覧するときに、#dimとbⅡ(裏コードのルートになります)が同じコードセットの中に両立できませんでしたが、その理由はどうやらこの設計思想にあるようです。とはいえ、セカンダリードミナント代理コードのルートの#やbには意味がありますので、bで考えているルート音が#でしか表示されないというのは、ちょっとイヤですね。一応の解決策(というか妥協案)を見つけたので、ご参考までご紹介します。

この記事でわかること

  • セカンダリードミナント代理コードの#やbが表しているもの
  • コードを表示させる方法

こんなふうに表示されていました

音は正しいので、表示が問題です。

パターン4の裏コードとパターン6のブラックアダーコード。こちらの#はフラットで表記したいところです。コード名の上が、ブルー・白・グレーの3色に分かれているのわかりますか?最近気づきましたが、これはコードがどれくらいスケール内の音で作られているか?の指標です。なので、前回記事で最初に設定したCメジャースケールに基づいて各コードのコードネームも判定されていることがわかります。

#やbが表しているのは

セカンダリードミナント代理コードの場合は、ルートの進行方向です。

#dimの場合はセカンダリドミナントの第2音が、そのまま音は変わらないでルート音になっています。解決先はさらに半音上。つまり#dimは低い方からの解決のアプローチになります。#で表しておけば、同時にルートの進行方向も示せる。そんなふうに感じませんか?続けて裏コードを見てみると、#dimの第3音が半音下がってルートになります。さらにもう半音下がると解決先のルートになります。この場合bは半音上からの解決のアプローチを示しています。こんなふうに考えると見通しが良くなるように思います。

オーギュメントにベースを足したブラックアダーコードも、裏コードと同様の半音上からのアプローチになります。

臨時記号のシャープやフラット

そのほかの場面に話を少し広げますが、音が何から変化したか、がわかるのが重要だと思います。臨時記号の場合、シャープやフラットは変化する前の元の場所を明示しています。つまり音にはそこに帰りたがる性質があると考えられます。どこから変化してきたか、戻り先がどこか。これが、わかるためにはシャープとフラットの使い分けが必要です。

調号のシャープやフラット

調号はシャープやフラットが一つづつ増えていくのですが、そうなるのには単純な理由があります。仕組みを鍵盤でわかりやすく体験できる記事を書きました。

元の音階の音を一つだけ半音変化させて新しい音階を作るのですが、その半音には上か下かがあります。つまりシャープとフラットの使い分けが必要になります。

スケーラーの設定解除

以上見てきたようにシャープとフラットには使い分けがあります。コードのルートにつくシャープやフラットも本来であれば自分の意図したように読みたいところです。一応こんなふうにはできました。

F#とGbは同じ音ですが、両方併記される形になっています。やり方は、コードを入力した状態で1.Mainの画面でDETECTボタンを押すことです。するとスケールの設定がリセットされて、コード表記もキーによらないものになります。すべてのタブがブルーになっているのがお分かりでしょうか?スケールの設定がないために適合性が判断できないので、判断を放棄したスケーラーが全マルにした結果です()。

いかがだったでしょうか?

わかったことをアプリで再現してみると楽しいです。以前まだよくわかっていなかった時に和音博士のコードネームを入れてみたことがあったのですが、その時よりだいぶ見通しが良くなりました。音の話は感覚的なものなので理解に時間はかかりますが、「ある程度の音感」がつくと急に霧がはれたようにわかることが多くなります。こんなふうにスケーラーで音を積み重ねて曲の骨格を作ることも容易になった気がします。それではまた次回のブログでお目にかかりましょう。

前回記事はこちらです

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