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ぼくがピアノをひけるようになった方法

  • 2025年5月13日
  • 2025年5月13日
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序章:「演奏したい!・歌えるようになりたい」という「最初の気持ち」の大切さ

ぼくは音楽がきらいでした。

も、今は好きです。このブログを始めてほんの3年しか経っていませんが、その間に起こった変化です。音楽がきらいだった当時のぼくに、今、声をかけるなら、「未来のキミは、『ドレミ』がわかる音感を手に入れるし、ピアノも弾けるようになる。ギターにも挑戦できる 。だから心配しないで」と言うでしょう。当時の自分にはきっと信じられないと思います。でも、読者のみなさんにも同じことを伝えたいと思います。「だから心配しないで」と。

音楽がきらいになった理由は、とても簡単です。こどものころピアノの先生の指導についていけなかったし、大人になってからはライブで失敗して恥をかいたり、カラオケでバカにされたりしたからです。でもどこかで音楽を「素晴らしい」と感じたときの自分の気持ちが忘れられなかったんでしょう。いつか自分でもその素晴らしい音楽ができるようになりたいと願っていたんだと思います。ずっと旅の途中の気持ちです。

今思えば過去の自分がそれだけ傷ついたのは、「音楽が自分にとって大切なものだったから」とわかります。だから、読者のみなさんもその気持ちを大切にしてほしいと思います。音楽を好きなあなたは、あなた自身です。そして、きっと音楽は自分で考えるよりあなたの中の大きな部分を占めています。僕は自分に残っていた音楽への想いで、習得の方法を探すためにブログを書き始め、今に至ります。「ぼくの方法がベスト」、なんて言いません。人とはひとりひとり違います。でも僕はこの方法でできるようになりました。まずは、自分の「演奏したい!・歌えるようになりたい」という気持ちを大切にしてください。

第1章:音楽はコミュニケーション──片言の会話を楽しむことからはじめよう


ちょっとたとえ話をします。外国語を習いはじめたとき、「こんにちは」「ありがとう」しか話せなくても、それだけで相手との会話が成立し、ちょっとした交流が生まれますよね。言葉と同じように音楽も心や感情を伝えるコミュニケーション手段です。完璧に正確なフレーズや歌い方でなくても、あなた自身の“音”を出すだけで、周囲の人や自分自身に喜びや感動を届けることができます。
パーフェクトを求めると、演奏はどんどん難しく感じられます。譜面どおりに正確に弾くことや、理想的な発声・音程を狙うことは、もちろん目標になり得ますが、最初の一歩としてはハードルが高すぎます。まずは「自分の音が鳴った」「歌になった」というシンプルな喜びを味わってください。その小さな成功が、次の練習へのエネルギーになります。


やむを得ないことですが、日本の音楽教育は、本来の「音楽を楽しむ」ニーズから少しずれている面があります。音楽は明治時代に輸入された西洋文化の一つで、音楽教育は音楽教師養成のためにはじまったからです。カリキュラムはそのために構築されていました。将来プロを目指す人なら、教室で難解な理論や課題曲が並ぶのは「当たり前」。しかし、その成り立ちはアマチュアが気軽に楽しむ目的には合いません。「弾きたい」「歌いたい」という純粋な欲求が置き去りにされがちだからです。


本来必要なのは、「あなたが本当に奏でたい音」を大切にする学び方です。まずは、たとえ不完全でも自分の音を鳴らすこと──その楽しさを味わうことから始めましょう。

第2章:手癖こそ演奏の入り口──まずは無意識化がすべて


演奏がスムーズにできるようになるための最初のステップは、理論を覚えることでも、高度なテクニックを身につけることでもありません。まずは「手癖」(筋肉記憶)を使って、無意識にフレーズを弾けるようになることが何よりも大切です。
そもそも、ピアノやギターの演奏は、頭で「ここにこの音を出す」という命令を出し、それを指が正確に再現する作業の連続です。この連携を無意識化しない限り、いくら理論を詰め込んでも、指先が固まってしまいリズムにのってタイミングよく演奏することはできません。
──そこで使うのが筋肉記憶、つまり「手癖」です。

筋肉記憶の例にはピアノの他、タイピング、バスケットボール、ダンスのステップなどがあります。


1. 手癖で“弾ける”ようになる意義


手癖は、同じ動きを繰り返すことで脳から指先への命令経路が自動化されるプロセスです。この自動化が進むと、頭で考える余裕が生まれ、演奏のリズムやニュアンスに集中できるようになります。初めのうちは、フレーズを反復するだけで指が勝手に動く感覚を存分に楽しんでください。


2. 手癖の楽しさを最大化する方法


◦ 好きなフレーズを選ぶ

教則本の練習曲ではなく、あなたが心を動かされたメロディやリフを何度も繰り返します。好きな曲ほどモチベーションが維持でき、手癖が定着しやすくなります。
◦ ゆっくりから始める
最初はテンポを落として、一音一音を丁寧に弾いてみてください。指の動きが正確になると同時に、フレーズの構造やニュアンスも体に染み込みます。


◦ 反復回数よりも感覚重視

ただ数をこなすのではなく、指が「これだ!」と確信を持つまで繰り返しましょう。その瞬間、手癖は単なる反復ではなく、自分だけの演奏スタイルを生み出す基盤になります。
以上のように、まずは手癖で“弾ける”という成功体験を積み重ねることが、演奏スキル向上への近道です。しかし、「手癖っていうけど、具体的にどう弾けばいいの?」と疑問を持たれた方もいらしゃると思います。。次章では、この疑問に答え、どの曲でもどの調でも使えて、同時にドレミの音感も養う事のできる具体的なメソッドを紹介します。

第3章:手癖を理論の合体──覚えやすい方法で理解を深め音感を高める


演奏が“できる”状態を維持しながら、さらに一歩踏み出すための近道は、「手癖」に「音楽的な意味」を合体することです。この章では、手癖をただの感覚で終わらせず、再現性と応用力を高める3つのメソッドを紹介します。

右手4本指メロディ練習
◦ やり方:

親指から薬指までの4本×2回で1オクターブ8音を弾く。(ド=親指 レ=人差し指 ミ=中指 ファ=薬指 ソ=親指 ラ=人差し指 シ=中指 ド=薬指) 指を固定して好きなメロディやスケールを弾きます。
◦ 効果:
▪ 音ごとに使う指が固定されるため、同じ音を弾くたびに同じ動きが手癖として定着。メロディが覚えやすくなる。
▪ 指と音の記憶が結びつき音感が良くなる。
▪ 4本指×2で1オクターブをカバーすることで、指くぐりが排除され、メロディをシンプルに理解できる。
◦ ポイント:
▪ メトロノームは使わず、好きなテンポで。
▪ 親指がいつもドかソにおかれていることを意識する。
▪ ドレミを歌いながら指を動かす

左手ワンオクターブ・コード押さえ


◦ やり方:1オクターブ内で4音(ルート、3度、5度 7度)を同時に押さえるやりかたを手癖でおぼえます。最初に基本コードのダイアトニック7和音を一通り習得します。
◦ 効果:
▪ 指の動きは1オクターブにおさまるので、手癖で覚えられる。
▪ 12キーすべてで同じ指づかいを適用できるため、キーが変わっても一瞬でコードを再現可能。
▪ 同じ役割のコードならキーが変わっても手の形は同じなので、「この役割のコードはこういう響き」という音の記憶が鮮明になる。
◦ ポイント:
▪ 最初はkey=Cの7つ基本コードから覚え、慣れたら好きな進行(Ⅰ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅳなど)で反復。「コード進行」を手癖で覚え理解する。
▪ G→D→A→E→B→Gb→Db→Ab→Eb→Bb→Fと順番に他keyの理解と習得をすすめる。
▪ 基本コード(ダイアトニック)以外のコードについて、手癖で覚えながら響きを感じ取り、その成り立ちを理解する。

コード演奏で音感獲得 → メロディも歌えるようになり歌唱力アップ


◦ やり方:

①左手でコードを鳴らし、②右手4本指でそのコードに合ったフレーズを弾き、③実際に口ずさんでみる
◦ 効果:
▪ コードの響きとフレーズが結びつくことで、耳が「これが正しいハーモニーだ」と認識しやすくなる。
▪ 実際に歌うことで、自分の声とピアノの音程が同期し、音感と歌唱力が飛躍的に向上。
◦ ポイント:
▪ 最初は短いメロディの一部からスタートし、徐々に長いフレーズ、曲全体へと範囲を拡げながら口ずさむ。
▪ 録音して、自分の音程と鍵盤の音程がズレていないかを確認すると、改善点が明確になります。

これら3つのステップを習慣化すれば、手癖をベースにした演奏力が安定しつつ、理論的な裏付けと音感、歌唱力までも同時に手に入ります。次章では、この手癖+理論メソッドをさらに「好きな曲」で応用する具体例をお見せします。あなたの練習にぜひ取り入れてみてください!

第4章:大人だからこそ納得できる“楽しさ重視の理論リトライ”


子どものころのソルフェージュ教材に代表される「ド・レ・ミ・ファ…」のランダムフレーズ練習は、確かに理論の基礎を学ぶ手段です。しかし、意味のない音列をただ歌って再現するのは、学び直しの大人にとっては苦痛以外の何物でもありません。ここでは、ランダムではなく「あなたが本当に弾きたい・歌いたい曲」を教材にすることで、音楽の仕組みの理解を楽しみながら深める方法を紹介します。


1. 好きな曲で学び直すメリット


◦ 動機づけの圧倒的な差:好きな曲なら練習意欲が自然に湧き、学びのハードルがグッと低くなります。
◦ 理論の“当てはめ”がスムーズ:すでに音の記憶のある実際のメロディやコード進行に照らし合わせることで、「このメロディはどう弾くの?」「この「感じ」になるのはどのコード?」といった疑問が即座に解決できます。


2. 手癖メソッドで“弾きたい曲”を通じて理論を咀嚼するワーク


◦ ステップ①:曲のコアフレーズを4本指で弾く


好きな曲のサビや印象的なフレーズを、右手4本指だけでゆっくり弾いてみましょう。手癖として定着した動きが、そのままメロディのドレミを覚える手がかりになります。


◦ ステップ②:左手でコード進行をワンオクターブ押さえ


同じフレーズに合わせて、左手はダイアトニック7和音を基本にコードを鳴らします。基本コードで曲の流れをなぞることで、曲の調性感とコードの役割を体感的に学べます。


◦ ステップ③:なぜこのコード?を声に出して確認


曲中の各コードに対し、「コードとメロディの関係」を口に出して説明してみましょう。コード構成音に対してメロディがどのような役割をしているか、言葉にすることで理解がより深まり、頭の中で理論が「抽象」から「具体」へとかわります。
この方法なら、大人になってからでも「理論を詰め込む」のではなく、「好きな曲を楽しみながら具体的なコードに即して理論を取り込む」ことが可能です。音を鳴らし、身体で感じ、言葉で説明する──この三位一体のプロセスが、学び直しに新たな楽しさをもたらします。
次章では、これまで紹介してきたメソッドを「日々の練習メニュー」として組み込む具体的な計画を提示します。今日から始められるステップを確認していきましょう!

結び:今からできる、小さな一歩


ここまで紹介してきたメソッドを、今日からすぐに取り入れてみましょう。手癖を起点に、演奏・歌唱・理論理解を同時に育てるための3ステップです。


1. 右手4本指メロディ


まずは、白鍵のドレミを右手の4本指だけでドレミファソラシドを歌いながら弾きます。次に童謡や好きなフレーズをゆっくり5回繰り返すことから始めて下さい。メロディの一部でOKです。この段階では指使いの固定(同じ音は同じ指でひく)が大切です。音を記憶するつもりでゆっくりやってみて下さい。続けて、他の調にチャレンジします。調は全部で12ありますので少し大変ですが、逆に言えばこれ以外はありません。マスターする音楽の仕組みの根本が体得できます。と同時に、原曲キーで世界中のすべての曲がドレミで弾けるようになります。歌のメロディはいろいろな調がありますので、そのまま弾けることに、大きなメリットが感じられるはずです。ドレミの音感もアップします。一生ものの知識になりますので、ぜひ挑戦してみて下さい。


2. 左手ワンオクターブ・コード


メロディで身につけたドレミの組み合わせが、コードです。したがってメロディの指使い同様、一つ覚えれば12の調に応用できます。こちらもゆっくりと白鍵だけから始めてみて下さい。


3. 手癖×理論の1分調べ習慣


メロディのひき方、基本コードのおさえかたはこのブログの別記事(末尾にリンクを貼っておきます)でいつでも確認できます。演奏中に「ドレミの位置は?」「このコードはどこをおさえる?」とわからなくなったら、スマホで検索してください。図解ならさらに理解が早いです。この小さな調べ時間が、感覚だけだった手癖を「理論的に腑に落ちる動き」へとアップグレードさせます。
まずはこの右手メロディから毎日ほんの5分ずつ、1週間続けるだけで、手癖をベースにした演奏力が安定し、同時に音感・歌唱力・理論理解の三位一体がぐっと深まります。
──まずは手癖で“弾ける”成功体験を味わい、次にコードと音感を結びつけ、最後に理論の裏付けを加える。たったこの3ステップが、あなたの音楽ライフに新たな自信と楽しさをもたらしてくれるはずです。
さあ、今すぐ手を鍵盤に置いて、一歩を踏み出してみてください。

<関連リンク>

右手メロディ

音のなまえについて

右手のひき方について

左手コード

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