このサイトはアフィリエイト広告・Googleアドセンス広告を掲載しています

CAGEDシステムをわかりやすく(その8)手の小さなひとのためのシンプル3コード

CAGEDシステムがベースにしているのは開放弦のメジャーコードでした。前回手の小さなひと用に1~4弦でダイアトニックコードのコードフォームを示しましたが、やはり一度にいろいろなフォームをおぼえるのはたいへんですね。そこで、もうすこしシンプルなところから始めたいと思います。今回は手の形は変えません。CタイプならCタイプのままでいきます。ダイアトニックコードの中でメジャーコードはⅠⅣⅤのスリーコードでした。同じフォームでⅠⅣⅤと続けてひけば「曲」になりますので、これをくりかえせばCAGEDのそれぞれの型がしっかり身につくと思います。そしてもうひとつ。今回はkey=C固定にします。なので、Ⅳ・Ⅴについてもフォームだけでなく階名を把握してしまいましょう。のちほどフレットナンバーを入れて図示しますので、フレットの音名をおぼえている最中のかたにも役に立つと思います。drmfsltがCDEFGABとなりますので、Dms Fld Strの階名とともにフレットの音名もCEG,FAC,GBDで把握することができます。

この記事でわかること

  • 1~4弦までを使った手の小さい人でも実際におさえられる5タイプのスリーコードのおさえかた
  • コードが転回形の場合の階名をおぼえるコツ

おぼえる順番はシンプルな順

4弦までのCAGEDですが、おぼえやすい順番があります。ルートが一番下の4弦になっていて、高い方へdms順になっているEタイプ、これが一番シンプルです。次が同じくルートが4弦のDタイプ。手の小さいひとのおさえかたの都合で3音しかおさえないので、これが二番目にかんたんでしょう。音は低い方からdsmの順になります。次のA・Gタイプですが、どちらもルートが3弦となって順番・形とも共通の一直線のsdmを含むフォームとなります。これはルートの真下の4弦に5度、真上の2弦に3度の音が控えるかたちです。A・Gタイプは1弦だけに違いがあります。最後にCタイプ。これはルートが2弦ですので見るからに複雑。ただし、簡単に把握できる方法をみつけたので、後ほどご紹介します。

Eタイプ

Eタイプの3コードはDmsd,Fldf,Strsになります。シンプルにルート(1度),3度,5度の3音を並べて再びルートに戻ります。形は以下の通りです。Eタイプのフォームは全体だと中央に示しているとおり、多くの人が挫折すると言われる悪名高いFのバレーコード(人差し指で複数弦をおさえる)そのものなのですが、今回は4弦までしかおさえませんので全く心配いりません。1・2弦を1の指(人差し指)3弦を2の指(中指)4弦を3の指(薬指)でおさえましょう。

Eタイプ d(Ⅰ)

Eタイプ f(Ⅳ)

Eタイプ s(Ⅴ)

Dタイプ

Dタイプの3コードは手の小さいひとにはおさえにくいかもしれません。その場合2弦の音はミュートしてください。ぼくの場合sをおさえる4の指(薬指)でミュートしています。灰色になっている音はルートと同じなので省略できます。図の通りDsm,Fdl,Srtになります。1弦の3度の音がきれいに出るとコードらしくなりますね。

Dタイプ d(Ⅰ)

Dタイプ f(Ⅳ)

Dタイプ s(Ⅴ)

Aタイプ

Aタイプは4弦のsを2の指(中指)でおさえることになると思うのですが、1弦のsを1の指(人差し指)でおさえるためとどきにくいかもしれません。無理な場合は省略しましょう。34の指(薬指・小指)でDとmをおさえるとラクだと思います。Dms,Fld,Str。もっともシンブルなコードになります

Aタイプ d(Ⅰ)

Aタイプ f(Ⅳ)

Aタイプ s(Ⅴ)

Gタイプ

Gタイプの場合Aタイプと違って、1弦の音がルートになります。そのため4弦のsは必ず鳴らさなければなりません。しかし、Aタイプとは異なりGタイプは人差し指を使って一度に3音おさえることができます。バレーコードの単純なかたちですね。1弦のDは小指でおさえればOKです。sDmd,dFlf,rStsになります。Dmsの転回形sDmにルートがくっついた形と理解できるとおもいます。

Gタイプ d(Ⅰ)

Gタイプ f(Ⅳ)

Gタイプ s(Ⅴ)

Cタイプ

Cタイプは3度の音から始まるmsDmですが、おぼえにくいですね。コツは心の中で5弦ルートのDを最初にカウントすることです。すると一番シンプルな最初のEタイプと同じDmsdにmを加えたものになります。dの次の音はmなので、転回形ではなくすべて音の順番通りで把握できます。図示したCコードですが、低い方は開放弦でコードフォームが変わってしまいます。すべて同じにするには12フレットからひいてください。おさえかたは1の指(人差し指)で12フレットをおさえ、2の指(中指)でD、3の指(薬指)でmをおさえるといいとおもいます。Cタイプもバレーコードですが、4弦までですのでおさえやすいと思います。

Cタイプ d(Ⅰ)

Cタイプ f(Ⅳ)

Cタイプ s(Ⅴ)

いかがだったでしょうか?

手の形を保ったままネックをスライドさせて、d(Ⅰ)⇒f(Ⅳ)⇒s(Ⅴ)⇒d(Ⅰ)のようにならしてみてください。

d(Ⅰ)のコードだけでなく、f(Ⅳ),s(Ⅴ)のコードもひきながらすんなりならしている音をdrmの階名で呼べるようになれば、同時に音感も良くなります。すでに経験済みですが、音に名前を付けて呼ぶことが音感を良くする方法だからです。鍵盤(キーボード)でやったのと同じことを、この小さな手のひとのためのCAGEDフォームから始めましょう。今回はkey=Cなので音名もわかりやすいですね。dms=CEG,fld=FAC,str=GBDです。調子にのって繰り返していたら指先はボロボロになりましたが、今回はきっちりクリーンなコードの音が出せるようになりました()。それではまた次回のブログでお目にかかりましょう。

広告
最新情報をチェックしよう!