すでにアップルストアで営業中でした()。KlangioのPiano2Notes。リリースは2年前ということなので…なんで気づかなかったんだろ?AIを使ってオーディオ⇒MIDI変換のノイズを取り除いているアプリです。今回はこれの実演をしてみましょう。使えるようだったらサブスクしたいひとは多いのではないでしょうか?
この記事でわかること
- こちらのサービスになります
- WAVから譜面(MIDI)
- コード譜の現状
- 譜面からMIDI
- 楽をするのはあくまで音感のため
さっそくご紹介しますね
今回もPRは一切ありませんので、すべてクリーンリンク。ご安心ください。
(タブから日本語ページがみられます)
ピアノとギター、ボーカル。この3つにそれぞれアプリがあります。(Piano2Notes・Guitar2Tabs・Sing2Notes)すべてオーディオを譜面化(MIDI化)するアプリです。あともう一つ曲全体を様々なフォーマットで譜面化してくれるMelody Scannerというのもあります。
今回はPiano2Notesをためしてみましょう。材料は前回作った「ケルティックソング」です。
さて結果はいかに
正解(元のオーディオデータ:MP3と譜面)はこちら
サブスク(月額1500円)してないのでMIDIは書き出せませんでしたが、動画で鳴っているのはデータ化された方の音(アプリが内部音源でならしている)です。きいてみると違和感はないです。譜面は多少乱れていますが、音的にはかなりの出来ではないでしょうか?MelodynのつくるMIDIデータとは別次元ということがわかります。今後はこんな風に音楽的要素を加味したAI耳コピが主流になっていきそう。DAWにも遠からず標準搭載になるのではないでしょうか?なお、両手びき、key=Dminor、4/4拍子などの情報を、あらかじめAIに申告したうえでの変換結果です。
動画を有効活用する
このブログでは今後、読者のみなさんが実際にひけるコンテンツをふやしたいな、と思っています。譜面ではなくみんなの好きなポップスをシンセシアで動画化したものです。理由は譜面は音に変換する必要があるので音感の弱い初心者には向かないと思うからです。譜面が読めるようになればひけるというのは音感のあるひとにあてはまること。音感がない初心者が同じことをするとただ手をうごかしているだけのロボットのような状態になる危険があると思います。自分がそうだっただけと言われればそれまでかもしれませんが()。なので音感をよくするためにドレミを意識しながら音を出すなら動画を見ながらの方がいいと思います。RockSmith+もそんな感じですね。
譜面からの動画化
動画化を実現するためにはコード譜から動画にデータ変換する必要があるわけですが、今回めちゃめちゃいいアプリをみつけました。動画をみてみてください。
入りはちょっとつまづいていますが、あとはかなり正確です。
くりかえし記号もちゃんと読み取っています(ちょっと音が途切れますが)。
これすごいですよね。自分で撮影した写真から音が出るのはとてつもないインパクトがあります。
アプリはこちらになります。
自分のひきたいものがすでに譜面になっていることの多いかたならサブスクの甲斐はありそう(音を聴くだけなら月800円・年7千円,PDFやMIDIが必要なら月千円・年9千円)。印刷されたスコアになっていれば「譜面が読めない」という状態はもう過去のもの。スマホのカメラで気軽に撮影して音声にできるのもいいですね。譜面から音が出るのを何回も聞いていたら、そのうち慣れてリズムもとれるようになるのではないでしょうか?
いかがだったでしょうか?
ご紹介したのは譜面にまつわるAI。したがって、使えばそのままWebにアップロードできるような作品がつくれるというようなものではありません。曲にするためには一度自分の中を通過して音にする必要があります。今回わかったことは音を把握するという目的であれば、譜面というかたちも「アリ」。なぜなら、いまやかんたんに音にできるからです。やはり一番大事なのは自分の中で音を作り上げることで、すべてはそのためと言っていいんじゃないでしょうか?正解は自分の感覚にしかありませんから、それを見つけるためには自分と向き合い続けることが必要。正直、時には「しんどい」ことかもしれませんが、テクノロジーが思わぬ形でその負担を軽くする手助けをしてくれている。おどろきとともに今回ぼくはそのことをつよく感じました。