先般の記事で「drmfsltのうちのいずれかの音と思って指をのせただけで、その音に聞こえる」とまで豪語してしまったのですが、やはり言い過ぎでした()。僕の音感もまだそこまでにはなっていません()。お詫びします。はっきりするのはやはり何音か鳴らしてから。何音かひいてその音を聞くことで相対的な位置関係が分かると、階名は以後はっきりわかるようになります。そこで思いついたのは、drmの各音に位置関係のわかるメロディをつけちゃえばいいということ。それをイメージして頭の中で再生すれば、いつでも正しいdがわかります。音階から出発して音を見つけるのが普通ですが、これはその逆。ちょうど逆引き事典みたいなやり方ですね。それではやってみましょう。
この記事でわかること
- 音階の音ってどんな音?
- 主音に戻るメロディを考えてみたら
- 一番わかりやすい音はどれ?
音階と言っても
いつものメジャースケール()。でも僕たちは初学者ですから基礎は繰り返しやったほうがいいですね。それにうまい方法を確立すれば別のスケールに応用することもできるかもしれません。まずはkey=Cでいってみましょう。全体はこんなかんじです。
それでは個別にみていきましょう。
Do
主音なのでこれは素直に音階をひいてしまえばいいと思います。こんなふうです。どの鍵盤でもdと思ってひけば、そこが音階の始まりです。
Re
ポジションチェンジしない範囲で音を確認してdにむかいます。
Mi
おなじくポジションチェンジしない範囲で音を確認してdに向かいます。
Fa
音階の前半部分をなぞるかたちでdに向かいます。
So
sを主音と感じる力にさからうためdを早めに示し、その周辺をめぐってdに向かいます。
La
lをマイナースケールの主音にしようとする強い力が働きます。コードのFrdm(Ⅳ) Strf(Ⅴ)のstDm(Ⅰ)への解決を想定しました。
Ti
すぐdに解決しないように、3小節目に2分音符のfldR(Ⅱ)Strf(Ⅴ)をはさむよう想定してみました。
別格の音は?
どの音が分かりやすかったですか?僕はtでした。中指でtを押したら、もうすぐにでもdをひいてしまいそうです()。中指と薬指はいつもくっついているんでしたね。つまり薬指のdは隙間なく隣り合ったお隣のキーです。音階の中でt→dの力はものすごく強いと感じます。引力に逆らってメロディでは無理に引き伸ばしてみましたが、本来なら一瞬で終了です。
いかがだったでしょうか?
適切なメロディだったとはまったく言えないと思います。しかし、これでまたdrmの音階に違う角度から親しむことができました。経験を積むことで音感は確実に良くなりますから、音階の各音からのdへのアプローチ、ぜひご自身でも自由なメロディでトライしてみて下さい。それではまた次回のブログでお目にかかりましょう。